福岡県 » 糸島

芥屋の大門

(けや おおと)

自然美と神秘を堪能する海食洞

芥屋の大門は、福岡県糸島市志摩芥屋の海岸に位置する日本最大の玄武岩洞で、1966年(昭和41年)に国の天然記念物に指定されました。表記としては「芥屋大門」とも書かれることがあります。高さ64メートル、奥行き90メートル、間口10メートルの洞窟は、玄武洞や七ツ釜とともに「日本三大玄武洞」として知られています。その壮大な景観は、訪れる人々を魅了します。

玄界灘に面した日本最大の玄武岩洞

芥屋の大門は、糸島半島の北西部に位置し、玄界灘に面しています。このエリアは六角形や八角形の玄武岩柱状節理が広がる美しい景観を誇り、一帯は玄海国定公園に指定されています。特に、芥屋の大門は日本最大の玄武岩洞として、その迫力ある姿を見せ、観光名所として多くの人々に親しまれています。

洞窟の内部は、自然の力で形作られた柱状節理が見事であり、まるで大自然の芸術作品のようです。この地形は、数百万年前の火山活動によって形成された玄武岩の柱が海食作用によって侵食されたもので、その独特の形状とスケール感から、国の天然記念物として価値が高く評価されています。

遊覧船から楽しむ芥屋の大門

陸上からは洞窟の内部を確認することが難しいため、芥屋の大門を訪れる際には、洞窟観覧用の遊覧船の利用が一般的です。芥屋漁港から出発する遊覧船は、毎年3月中旬から11月にかけて運航されており、雄大な玄武岩洞や柱状節理を間近で観覧することができます。遊覧時間は約25分で、風や波の状況によっては運航が中止されることもあるため、事前の確認が必要です。

遊覧船からは、64メートルの高さでそびえ立つ岩壁や奥行き90メートルに及ぶ神秘的な洞窟の内部を臨むことができます。特に、玄武岩の柱状節理が連なる様子は、まるで自然が作り出した彫刻のようであり、訪れる人々に強い印象を残します。

芥屋海水浴場:家族連れに人気のスポット

芥屋の大門の近くには、透明度が高く遠浅の海水浴場である芥屋海水浴場があります。この海水浴場は、家族連れに人気があり、「日本の快水浴場100選」にも選定されています。美しい白砂と澄んだ青い海が広がり、夏のレジャーに最適な場所として多くの人々が訪れます。海水浴場から見える芥屋の大門も、絶景の一つとして楽しむことができます。

アクセス情報

公共交通機関を利用する場合

JR九州筑肥線の筑前前原駅から、昭和バス芥屋線に乗車し、終点「芥屋」で下車します。ここから徒歩で芥屋の大門や海水浴場までアクセス可能です。

車を利用する場合

マイカーで訪れる場合は、西九州自動車道の前原東暫定出入口から12キロメートルの距離にあります。駐車場も整備されているため、車でのアクセスも便利です。

観光のアドバイスと注意点

芥屋の大門を訪れる際には、天候や海の状況に注意することが重要です。特に、風が強い日や波が高い日には、遊覧船が欠航することがあります。また、洞窟の内部は湿気が多く、足元が滑りやすいため、船上からの観覧でもしっかりと足元に気を配ることが求められます。

芥屋の大門は、自然の力が創り出した貴重な景観を堪能できるスポットです。観光の際は、自然の偉大さを感じながら、美しい景色を心ゆくまで楽しんでください。

Information

名称
芥屋の大門
(けや おおと)

糸島

福岡県