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志摩歴史資料博物館

(しま れきし しりょうかん)

志摩歴史資料博物館は、福岡県糸島市に位置する、地域の歴史と文化を保存・展示する施設です。博物館は、旧志摩町で発掘された考古学的な資料を一般に公開する目的で、1996年に開館しました。2009年に糸島市が発足したことにより、この博物館は糸島市の施設として運営されることとなりました。

博物館の概要

志摩歴史資料博物館は、旧志摩町が玄界灘に面しているという地理的特性を活かし、「海」をテーマにした常設展示を行っています。志摩地域は、古くから海を介した交易が盛んで、様々な文化や技術がもたらされました。博物館では、そうした歴史的背景をわかりやすく伝える展示が行われており、訪れる人々に糸島半島の豊かな歴史と文化を知ってもらうことを目指しています。

展示内容

常設展示

博物館の常設展示は、糸島半島の歴史を海との関わりを中心に紹介しています。テーマは「住居」、「生活」、「交易」、「信仰」、「漁業」、「干拓」、「生産」、「墓制」の8つに分かれており、それぞれが糸島地域の特色を浮き彫りにしています。これらの展示を通じて、訪問者は古代から現代に至るまでの人々の暮らしや文化、そして海を介した他地域との交流の様子を理解することができます。

企画展示と展望スペース

館内の1階には、企画展示室とエントランスホールがあり、季節やテーマに応じた多様なイベントが定期的に開催されています。2階には常設展示室に加え、糸島富士と呼ばれる可也山(かやさん)を眺望できる展望スペースも設けられており、博物館の周囲の美しい自然景観も楽しむことができます。

志摩地域の歴史的背景

志摩地域は玄界灘に突き出た糸島半島に位置し、古来より大陸や朝鮮半島との交流が行われてきました。当地域の遺跡からは、こうした海外との交易を示す多くの遺物が出土しており、特に陶器や青銅器などが代表的です。これらの出土品は、志摩地域がかつて国際的な文化交流の中心地であったことを物語っています。志摩歴史資料博物館では、こうした貴重な考古資料を保存・展示し、地域の歴史を後世に伝える役割を担っています。

利用情報

志摩歴史資料博物館の利用に関する情報は以下の通りです。

入館料

一般の入館料は220円です。高校生は110円、小中学生、65歳以上の方、障害者手帳をお持ちの方とその付き添い1名までは無料で入館できます。この料金設定により、幅広い年齢層の方々が気軽に博物館を訪れることができるようになっています。

開館時間

博物館の開館時間は、10時00分から17時00分までです。来館の際は、閉館時間にご注意ください。

休館日

休館日は毎週月曜日です。ただし、月曜日が祝日の場合は開館し、翌平日が休館日となります。また、年末年始は12月29日から1月3日まで休館となりますので、ご注意ください。

交通アクセス

志摩歴史資料博物館へは、公共交通機関および自家用車でのアクセスが可能です。

公共交通機関をご利用の場合
自家用車をご利用の場合

マイカーの場合は、西九州自動車道「前原インターチェンジ」から北(志摩町方面)へ向かい、約10分で到着します。駐車場も完備されており、車でのアクセスも便利です。

まとめ

志摩歴史資料博物館は、海に面した地域特有の歴史や文化を学ぶことができる貴重な施設です。古代から現代に至るまでの志摩地域の暮らしや交流の歴史を深く知ることができるため、糸島市を訪れた際にはぜひ足を運んでみてください。美しい景観とともに、地域の歴史と文化に触れることができるでしょう。

Information

名称
志摩歴史資料博物館
(しま れきし しりょうかん)

糸島

福岡県