ABURAYAMA FUKUOKAは、福岡県福岡市南区に位置する複合体験型のアウトドア施設です。この施設は、自然豊かな油山の中腹、標高597mの地点に広がり、約140ヘクタールの広大な敷地を誇ります。本格的な畜牛場としての側面も持ち、訪れる人々はさまざまなアウトドア体験を楽しむことができます。ここでは、エサやり体験、乳しぼり体験、乗馬体験、収穫体験、バーベキュー、そしてキャンプなど、幅広いアクティビティが用意されています。
1969年、明治100年を記念した事業の一環として、民間団体や市民が中心となり、「市民の森運動本部」が油山市民の森を開設し、その後福岡市に寄贈されました。そして1973年、福岡市は市内の酪農家の後継牛を育成するため、油山牧場を開場しました。
その後、1996年には、油山牧場が観光牧場として整備され、通称「もーもーらんど油山牧場」として親しまれるようになりました。しかし、時代の変化とともに更なる発展を遂げるため、2022年3月には、油山市民の森と油山牧場のリニューアル事業が開始され、JR九州を代表企業とするグループが優先交渉権を取得しました。そして2023年4月、このグループによる指定管理のもと、ABURAYAMA FUKUOKAとして再オープンしました。これにより、油山牧場と油山市民の森が一体化され、新たな形で生まれ変わりました。
ABURAYAMA FUKUOKAは、福岡市南区柏原710-2に位置しており、入場は無料です。
施設へのアクセスは、公共交通機関と自家用車の両方が利用可能です。3月から11月の土日祝日に限り、地下鉄七隈線福大前駅前からABURAYAMA FUKUOKAまで臨時バスが運行されます。このバスは、油山団地口や片江営業所、桧原営業所にも停車し、多くの系統に接続しています。
毎日運行している路線バスの最寄り停留所は西鉄バス柏原営業所ですが、そこから施設までは徒歩で約40分(3.5km)かかります。また、自家用車を利用する場合は、福岡高速環状線の野多目ランプから約8km、20分ほどで到着します。
施設内には、普通車・準中型車・大型車合わせて計455台分の駐車スペースがあり、普通車や準中型車の場合、3時間までの駐車料金は300円、その後は1時間ごとに100円が加算されます。大型車の場合は、2000円の駐車料金がかかりますが、大型バスでの来場の場合は事前連絡が必要です。なお、障がい者手帳を所持する方が運転または同乗する場合、駐車料金は無料となります。
ABURAYAMA FUKUOKAの開館時間は、9時00分から18時00分までとなっており、毎月第1・第3水曜日(その日が祝日の場合は翌日)と年末年始(12月29日〜1月3日)は休館日です。
施設の運営は、JR九州リージョナルデザイン株式会社と九州旅客鉄道株式会社が共同で行っており、指定管理は、JR九州リージョナルデザイン株式会社を中心に、株式会社スノーピーク、株式会社ヤマップ、株式会社ローカルデベロップメントラボが協力しています。これらの企業が力を合わせ、2038年3月末まで施設の管理と運営を担当します。
ABURAYAMA FUKUOKAの周辺には、油山観音(正覚寺)、花畑園芸公園、桧原運動公園など、さまざまな観光スポットや施設が点在しています。これらの場所を併せて訪れることで、さらに充実した一日を過ごすことができるでしょう。