福岡アジア美術館は、福岡県福岡市博多区下川端町に位置する美術館で、博多リバレインの7階と8階に設置されています。福岡市が運営するこの美術館は、1999年(平成11年)3月6日に開館しました。
特徴と使命
福岡アジア美術館は、アジア各国の近現代の絵画や彫刻などを系統的に収集・保管・展示することに特化した、世界で唯一の美術館です。アジア各国の豊かな文化と芸術を紹介し、理解を深めることを目的としています。アジア全域にわたる美術作品の収集を通じて、異なる文化背景を持つ作品がどのように交流し、影響し合ってきたかを展示することにより、訪れる人々にアジア美術の多様性と魅力を伝えています。
主な収蔵品の紹介
中国の現代美術
- 『シリーズNo.3』 - ファン・リジュン(方力鈞)
ファン・リジュンは、中国の現代美術を代表する作家の一人で、彼の作品は社会や人間のアイデンティティに対する鋭い洞察を反映しています。
- 『山の野辺送り』 - ワン・ホンジェン(王宏剣)
この作品は、中国の伝統と現代が交錯する風景を描き出しており、深い思想と歴史的背景を持つ作品です。
- 『我、北京天安門を愛す #29』 - ルオ三兄弟(羅氏三兄弟)
北京天安門をテーマにしたこの作品は、現代中国における社会と個人の関係を象徴的に表現しています。
韓国の現代美術
- 『水滴』 - キム・チャンギョル(金昌烈)
キム・チャンギョルは、ミニマリズムと韓国伝統文化を融合させた作風で知られています。この作品は、シンプルでありながら深い哲学的意味を持つ作品です。
タイの現代美術
- 『マーラの戦い』 - タワン・ダッチャニー
タワン・ダッチャニーは、タイの伝統的な宗教美術と現代的な視点を組み合わせた作品を制作しています。この作品は、仏教の教えに基づく象徴的な戦いを描いています。
交通アクセス
公共交通機関でのアクセス
福岡アジア美術館は、福岡市の主要な交通機関からのアクセスが非常に便利です。
- 地下鉄: 福岡市交通局の地下鉄空港線および箱崎線の「中洲川端駅」で下車し、徒歩すぐの場所にあります。
- バス: 西鉄バス「川端町・博多座前」バス停で下車し、徒歩すぐの場所に位置しています。