東平尾公園は、福岡県福岡市博多区にある総合運動公園で、地名としても使用されています。この公園の施設は福岡市が所有し、福岡市森と緑のまちづくり協会が指定管理者として運営管理を行っています。
東平尾公園は、もともと米軍板付基地の一部であった敷地を再整備して作られた総合運動公園です。福岡市が1978年のアジア競技大会の誘致を進めていた際、板付基地が米軍から返還され、丘陵部分が福岡市に貸与されました。しかし、アジア大会がシンガポールで開催されることが決まり、計画が変更され、市民向けの運動施設として整備されることになりました。
その後、1990年の第45回国民体育大会(とびうめ国体)の会場として使用されることが決定し、同時に「博多の森(はかたのもり)」という愛称が公募により選ばれました。1995年にはユニバーシアード福岡大会の開催に合わせて、新たに「球技場」が建設され、「テニス競技場」も増設されました。
この球技場は、Jリーグのアビスパ福岡やリーグワンの九州電力キューデンヴォルテクスの本拠地となっています。
博多の森陸上競技場は、収容人員が30,000人で、バックスタンドの一部は二層式となっています。1994年まではサッカーの試合にも使用されており、現在でも芝の養成などで球技場が使用できないときにサッカー会場として利用されることがあります。
補助競技場も備えており、陸上競技の練習やイベントに対応しています。
アクシオン福岡は、体育館「福岡県立スポーツ科学情報センター」と室内プール「福岡県立総合プール」の総称です。体育館のメインアリーナは観客席2,000席(うち固定席1,160席)を備えており、B3.LEAGUEのライジングゼファーフクオカのホームコートの一つです。プールには50mプール、25mプール、飛び込み用プールがあり、冬季には50mプールがスケートリンクとして開放されます。
テニス競技場は、ユニバーシアード福岡大会の際に増設された施設で、多くのテニスイベントが開催されます。
弓道の練習や大会が行われる弓道場も完備されています。
軟式野球専用のグラウンドもあり、草野球や少年野球の試合が行われています。
陸上競技の投てき種目の練習ができる施設も備えられています。
自然の中で楽しめるフィールドアスレチックコースがあり、家族連れやグループでの利用に最適です。
東平尾公園は、公園の名称としてだけでなく、福岡市博多区にある地名としても使用されています。全域で住居表示が実施されており、東平尾公園一丁目と東平尾公園二丁目から構成されています。
東平尾公園へのアクセスは非常に便利です。福岡空港や福岡市地下鉄空港線の福岡空港駅、JR博多駅から西鉄バスを利用し、「東平尾公園入口」バス停で下車後、徒歩10分で到着します。また、福岡高速環状線の月隈出入口からは車で約4kmの距離にあります。
東平尾公園は、福岡市内の主要なスポーツイベントやレクリエーション活動の中心地として、多くの市民や観光客に利用されています。広大な敷地と充実した施設により、スポーツだけでなく、家族連れのピクニックやリラクゼーションにも最適な場所です。
この公園は、都市の喧騒から離れて自然を感じながら運動を楽しむことができる貴重な場所であり、今後も地域のスポーツ文化を支える重要な施設として親しまれることでしょう。