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川端通商店街

(かわばた どおり しょうてんがい)

川端通商店街は、福岡県福岡市博多区上川端町に位置する、地元で親しまれている商店街です。この商店街は、福岡市の中心部にあり、博多の歴史と伝統を感じさせる賑やかな場所です。

概要

商店街の立地と構成

川端通商店街は、博多川沿いに北西から南東へ約400メートルにわたって広がっており、約100店舗が軒を連ねています。商店街全体がアーケードで覆われており、天候に関係なく快適に買い物が楽しめる全蓋式アーケード商店街となっています。商店街の周辺にはオフィスビルが立ち並び、福岡市のビジネス街としても知られています。

天神と呉服町の中間に位置するこの商店街は、博多川を挟んで歓楽街として有名な中洲に隣接しており、北側には博多リバレインや博多座、南側にはキャナルシティ博多といった観光客に人気の大型複合商業施設もあります。そのため、商店街には多くの人々が訪れ、特に休日には観光客や地元の人々で賑わいを見せます。1日の平均通行客数は、平日で1万2千人、休日や祭日で2万5千人に達します。

商店街の入口と周辺施設

川端通商店街の北西端は明治通りに面しており、福岡市地下鉄空港線・箱崎線の中洲川端駅が最寄り駅です。この北側の入口には、博多の伝統文化を象徴する川上音二郎の銅像が立っています。南東端は国体道路に近接しており、櫛田神社の西門やキャナルシティ博多に直結する歩道橋のエスカレーターもあります。

商店街の特徴と歴史

商店街の多様性

川端通商店街には、さまざまな店舗が軒を連ねており、観光客向けの商品を取り扱う店も多く見られます。商店街内には、仏壇や仏具を扱う店も多く、特に「はせがわ」の福岡本社・本店がこの商店街にあります。また、はせがわビルには「はせがわミュージアム福岡」があり、地元の文化を感じられる場所となっています。

誓文払いと川端ぜんざい

川端通商店街では、毎年11月16日から20日にかけて「誓文(せいもん)払い」という大規模なセールが行われます。このセールは、明治12年に下川端の漬物屋を営んでいた八尋利兵衛が大阪の蛭子市を参考にして始めたもので、現在まで続く伝統行事です。また、商店街の一角にある「川端ぜんざい広場」では、強い甘味が特徴の「川端ぜんざい」が販売されており、特に観光客に人気です。

博多祇園山笠との関わり

川端通商店街は、博多祇園山笠の時期には特に多くの観光客で賑わいます。商店街の中には、飾り山笠が2本立ち、土居流と大黒流の舁き山が商店街を通過します。また、博多どんたくや博多おくんちの祭事でも、行列が商店街を通過し、地元の伝統文化を感じさせる場所となっています。

商店街の多様な顔

商店街のアーケードには、博多弁を紹介する幕が吊るされており、博多の方言や文化を訪れる人々に伝えています。また、中洲に隣接していることから、近年ではクラブで働く女性向けの店舗も増えており、時代に合わせて変化し続ける商店街の姿が見られます。

交通アクセス

公共交通機関でのアクセス

川端通商店街へのアクセスは非常に便利です。福岡市地下鉄空港線・箱崎線の中洲川端駅に直結しているほか、福岡市地下鉄七隈線の櫛田神社前駅からも徒歩圏内にあります。また、西鉄バスの「川端町」バス停や「キャナルシティ博多」バス停からも徒歩ですぐに到着することができます。

まとめ

川端通商店街は、福岡市博多区の中心部に位置し、歴史と伝統、そして現代のニーズが融合した魅力的な商店街です。地元の人々だけでなく、多くの観光客にも愛されるこの商店街は、博多の文化を感じられる場所として、訪れる価値のある場所です。博多を訪れた際には、ぜひ川端通商店街を散策し、その魅力を体験してみてください。

Information

名称
川端通商店街
(かわばた どおり しょうてんがい)

博多・天神・太宰府

福岡県