紅葉八幡宮は、福岡県福岡市早良区高取に位置する神社で、その由緒ある歴史と共に地域の住民から深い信仰を集めています。旧社格は県社であり、現在でも地域の鎮守神としての役割を果たしています。
紅葉八幡宮の祭神は、神功皇后、応神天皇、菟道稚郎子命をはじめ、大己貴命、稲倉魂命、事代主命など12柱の神々です。これらの神々は、それぞれが異なるご利益を持ち、多くの参拝者からの崇敬を受けています。
紅葉八幡宮の創祀は、平安時代後期の治暦年間に遡ります。陸奥国柴田郡から移住してきた柴田氏が、自身の産土神のご分霊を勧請し奉斎したことに始まります。その後、柴田氏の子孫である柴田繁信によって、文明14年(1482年)に筑前国早良郡橋本村に八幡宮が建立されました。この神社は橋本村一円の鎮守神として尊崇を集め、江戸時代には福岡藩主黒田光之の産土神として特別な崇敬を受けました。
寛文6年(1666年)には、橋本村から西新百松原の地へ遷宮され、新たに社殿が造営されました。これにより、紅葉八幡宮は藩内有数の大社としての地位を確立し、後代の藩主たちからも篤く崇敬されることとなりました。明治5年(1872年)に村社に指定され、大正2年(1913年)には現在の場所に移転し、大正11年(1922年)には県社に昇格しました。現在でも、西新地区の鎮守神、早良総守護として地域住民の信仰を集めています。
紅葉八幡宮の境内には、多くの歴史ある施設が点在しています。これらの施設は、神社を訪れる人々に静寂と神聖さを感じさせます。
本殿から北側に約380メートルの場所には、明治通りと市道高取飯倉線の交差点付近に立つ境外鳥居があります。この鳥居は遠くからでも神社の存在を示すもので、明治通りから望むことができます。
紅葉八幡宮の境内には、宇賀稲荷神社も祀られています。この神社には、鳥居と本殿があり、参拝者は稲荷神社ならではのご利益を求めて訪れます。
紅葉八幡宮へのアクセスは、福岡市地下鉄空港線の藤崎駅から徒歩11分(約870メートル)で到着することができます。また、車を利用する場合は、福岡高速環状線の百道出入口から約2.5キロメートルの距離に位置しています。
紅葉八幡宮は、長い歴史を持つ神社であり、その由緒正しい祭神と共に地域住民からの深い信仰を集めています。西新地区の鎮守神としての役割を果たし続ける紅葉八幡宮は、今も多くの参拝者に親しまれ、その神聖な雰囲気と美しい紅葉で訪れる人々を魅了しています。ぜひ、福岡市早良区を訪れた際には、紅葉八幡宮に足を運び、その歴史と文化に触れてみてください。