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薬王寺温泉

(やくおうじ おんせん)

薬王寺温泉は、福岡県古賀市薬王寺地区に位置する歴史ある温泉地です。この温泉地は、放射能泉を特色とし、源泉温度は25℃に達しています。薬王寺温泉は、南東に広がる犬鳴山地の山間部に位置し、自然豊かな環境に囲まれています。訪れる人々は、さまざまな温泉施設や温泉旅館で、ゆったりとした時間を楽しむことができます。

温泉の泉質

薬王寺温泉の泉質は「放射能泉」として知られており、リラックス効果や体の疲れを和らげる効能があります。源泉の温度は約25℃で、比較的穏やかな温度のため、長時間ゆっくりと入浴を楽しむことが可能です。

薬王寺温泉街の施設

薬王寺温泉には、いくつかの温泉施設と旅館があり、それぞれ特徴的なサービスや設備を提供しています。以下に主要な施設をご紹介します。

偕楽荘(かいらくそう)

偕楽荘は、薬王寺温泉で最も代表的な公衆浴場です。天然水に漢方生薬を8種類混ぜた「漢方薬湯」が特色で、ジェットバスやスチームサウナも備えています。また、季節ごとに「バラ風呂」や「ゆず風呂」などのイベントも行われ、多くの人々に親しまれています。仮眠室や産直コーナーが併設され、温泉の後にはゆっくりとくつろぐことができます。

快生館(かいせいかん)

快生館は、もともと1925年に開業した温泉旅館で、約100年の歴史を持つ施設です。しかし、2020年に新型コロナウイルスの影響で閉館に追い込まれました。2021年には国の地方創生臨時交付金を活用し、シェアオフィスやコワーキングスペースとしてリノベーションされ、再びオープンしました。施設内には入浴施設「鹿の湯」があり、利用者のみが温泉を楽しむことができます。

家族の湯 山の音(やまのおと)

家族の湯 山の音は、家族や少人数での貸切利用ができる入浴施設です。時間制の貸切風呂は、最大で大人4人まで利用可能で、プライベートな空間でリラックスできます。地下1000メートルから湧き出る天然温泉が自慢で、お肌がすべすべになる美肌効果も期待できる湯です。衛生的にも配慮されており、利用ごとに湯が入れ替えられるため安心して入浴できます。

鬼王荘(おにおうそう)

鬼王荘は、薬王寺温泉街の奥に位置する旅館です。周囲には美しい自然が広がり、野鳥のさえずりや川のせせらぎを聞きながら癒しの時間を過ごすことができます。自家製の新鮮野菜を使った体に優しい料理が特徴で、古賀市の郷土料理「鶏すき」も楽しめます。薬王寺の里山を一望できるお風呂は訪れる人々に人気があり、日帰り入浴も可能です。

薬王寺温泉の歴史と伝説

薬王寺霊泉の伝説

薬王寺温泉には、古くから伝わる伝説があります。清和天皇の子孫である侍が、悪人の陰謀によって都を追われ、この地にたどり着いたと言われています。彼は病に伏しましたが、信仰する薬師如来のお告げに従い、薬水を浴びたことで病が癒えました。その後、侍は出家し、この地に小さなお寺を建て、「薬王寺」と名付けたと言われています。この伝説が薬王寺温泉の由来とされています。

薬王寺鉱泉の発祥

薬王寺鉱泉は1918年に、福岡県嘉穂郡出身の清水大晃によって発見されました。彼は古書の記述にある「筑紫の不老不衰の薬泉」に着目し、薬師如来のお告げに導かれて鉱泉を見つけたとされています。この鉱泉の発見は、多くの人々に健康と癒しを提供してきました。

薬王寺温泉周辺の観光スポット

薬王寺水辺公園

薬王寺温泉の近隣には、「薬王寺水辺公園」があります。この公園は農業用のため池「河内池」の周辺を整備したもので、散策やピクニックに最適なスポットです。自然豊かな環境の中で、のんびりと過ごすことができます。

自然植物園「興山園」

「興山園」は、薬王寺温泉の近くに位置する自然植物園です。四季折々の美しい植物が楽しめるこの園は、自然愛好家にとって魅力的な場所です。温泉で癒された後、ここでのんびりとした時間を過ごすのもおすすめです。

アクセス情報

鉄道: 鹿児島本線「古賀駅」からタクシーで約15分、または「古賀駅」から西鉄バス1番「こもの」行きに乗車し、「薬王寺」停留所で下車後、徒歩20分です。
自動車: 九州自動車道「古賀インターチェンジ」から約4.9km、国道3号線香椎バイパス庄交差点より東に進みます。県道35号線の古賀浄水場入口交差点を東に進むと到着します。

Information

名称
薬王寺温泉
(やくおうじ おんせん)

博多・天神・太宰府

福岡県