ぬか炊きは、江戸の後期に豊前の国で保存食として鮮魚をぬか床(ぬかみそ)で炊き込んだのが始まりとされる、北九州名物になっている郷土料理。全国的にぬかみそを調味料として炊き込む料理は珍しい。創業明治38年の老舗の鮮魚店「活魚 吉勝」では、100年受け継がれている「ぬか床」を毎日手をかけて使用し、蓄えた旨みが染み込んでいる。そのぬかを使った”ぬか味噌炊き”は、ふっくらとした身と骨まで食べられる柔らかさで、そのまま食べても、お茶漬けにしても、酒の肴にしてもおいしい。高血圧予防に効果的な「サバ」、食物繊維が豊富な「たけのこ」、DHAやEPAなど栄養たっぷりな「イワシ」、カルシウムが豊富な「ちりめん」などが楽しめる。