本州と九州の玄関口として古より栄えてきた北九州・門司・小倉エリア。レトロな雰囲気の中で散策ができる門司港レトロや、九州随一のカルスト台地・平尾台など見所は多数。
門司エリアは九州の最北端に位置し、江戸時代に関所が置かれていたことで知られています。門司はレトロエリアとしても有名で、明治から大正、昭和にかけて作られたモダンな建物が今でも多く残っており、新旧が織りなす景観は独自の不思議な雰囲気を醸し出しています。
主な見所としては、旧門司税関や旧大阪商船など西洋文化の影響を受けた建築物が並ぶエリアで、赤レンガを用いた歴史ある建築物が創りだす景観を楽しむことができます。また門司は焼きカレーといった独自のご当地グルメ文化があり、多くの観光客の舌を唸らすエリアとしても人気があります。
小倉エリアは九州の北部に位置し、戦国時代の武将である毛利勝信によって築城された小倉城があることで知られています。小倉城の天守閣は外観上の目新しさと変わった形をしていることから「唐」の字が付く「唐造りの天守」と呼ばれ、下階より上階の平面が大きく張り出して造られていることが特徴です。
本来の小倉城は1866年に焼却されてしまいましたが、1959年に鉄筋コンクリート構造により天守が復元され、城内では当時の城下町のジオラマや歴史や文化に触れることができる展示物などがあり、多くの観光客が訪れるスポットの一つとなっています。
北九州エリアは福岡県の北部に位置し、北側は日本海、東側は瀬戸内海に面する海に囲まれたエリアです。
北九州エリアには日本を代表する夜景を見ることができる「皿倉山」や、壮大な景色と自然を思う存分満喫できる「平尾台自然の郷」、さらには世界の絶景とも言われている藤の花のコントラストがとても美しい河内藤園の藤トンネル(藤棚)などがあり、とても魅力的な観光エリアとなっています。
また北九州エリアはものづくりの街としても知られており、工場見学やミュージアムでの体験学習なども楽しむことができるため、家族連れにも人気の観光エリアです。
1602年、細川忠興公が約7年の歳月を経て築上した小倉のシンボル。初期天守の望楼に通じる外観構造「唐造り」の名城として知られており、現在は高度な技術を駆使した展示などが人気。 小倉城には桜、ツツジが多く、夜は照明がついて夜間にくっきりと浮かびあがる。月見櫓の前では月見の会や菊花展など季節の美しい催しが開かれる。 日没後~22時までライトアップしている。 概要 小倉城は、福岡県北九州市小倉北区に位置する歴史的な城です。別名として、勝山城、勝野城、指月城、湧金城、鯉ノ城などがあり、多くの名を持つ城としても知られています。1602年に細川忠興公によって築城され、その後、小笠原氏や他の藩主によ...»
北九州市街、若戸大橋などを一望でき、九州自然歩道北の起点。標高622メートル。 皿倉山八文字焼八幡の平和のシンボル。電灯点滅方式で実施します。毎年同日。 皿倉山は、福岡県北九州市八幡東区にある標高622メートルの山です。帆柱連山を形成する権現山、帆柱山、花尾山とともに、北九州国定公園の一部を成しています。 皿倉山は、市内を一望できる絶景スポットとして知られています。山頂からは、北九州市街地や関門海峡、そして遠くには響灘や九州本土まで見渡すことができます。特に夜景は美しく、「新日本三大夜景」の一つにも選ばれています。 皿倉山は、登山やトレッキング、夜景鑑賞以外にも楽しめるアクティビティが...»
大正10年に三井物産の社交施設として建てられた木造2階建の洋館。 アインシュタインも大正11年に投宿したという歴史的建築物で、今は門司港駅とともに門司港レトロ地区の象徴となっている。 旧門司三井倶楽部の概要 北九州市旧門司三井倶楽部は、福岡県北九州市門司区港町に位置する歴史的建造物で、国の重要文化財に指定されています。この建物は、大正10年(1921年)に三井物産門司支店の社交クラブとして建設され、接客用の洋風の本館と、それに接続する和風の付属屋や倉庫から構成されています。旧門司三井倶楽部は、1990年(平成2年)に現在の門司港レトロ地区に移築され、観光名所として親しまれています。 歴...»
九州鉄道記念館は、福岡県北九州市門司区に位置する鉄道に関する博物館です。2003年8月に開館し、門司港駅のすぐそばにあり、九州地方の鉄道史を体感できるスポットとして、多くの観光客や鉄道ファンに親しまれています。この博物館は、九州旅客鉄道(JR九州)が所有する土地や建物、展示物で構成されており、北九州市によって管理運営されています。敷地面積は約7,800平方メートルで、旧0哩標があります。 歴史と文化的価値 九州鉄道記念館は、近代化産業遺産としても評価されており、2007年には「北九州炭鉱 - 筑豊炭田からの石炭輸送・貿易関連遺産」に認定されました。また、2014年には国の登録有形文化財に登...»
明治から昭和にかけて海外貿易港として栄えた門司港には、多くの洋食店が軒を連ねた。昭和30年ごろ、栄町銀天街と呼ばれる繁華街にあった喫茶店で余ったカレーをご飯にのせオーブンで焼いたところ、香ばしくて美味しいと一躍評判を呼んだことが始まりとの一説がある。現在の“焼カレー”は、ご飯の上にカレーをかけたものにチーズや卵をのせてオーブンで焼くスタイルが定番だが、フグやエビ、イカといったシーフードから、バナナやさつまいもを加えるなど趣向を凝らした一品も登場し、門司港のご当地メニューとして注目を集めている。とろーりチーズに半熟卵海の幸をふんだんに使った港町らしい一品 ...»
”小倉焼うどん”は、一般的な焼うどんとは異なり、乾麺を用いるのが最大の特徴だ。乾麺を使うことで、焼き目がしっかりと付いて香ばしく、もっちりとした食感が楽しめるようになっている。その歴史は終戦直後の食糧難がピークだった昭和20年に遡り、焼そばを作ろうにも肝心のそば玉が手に入りにくかったため、やむなく干しうどんで代用して試作されたものが、小倉発祥の起源となったといわれる。現在、北九州市小倉北区内のJR小倉駅周辺から旦過市場にかけて、小倉焼うどんを食べられる店が20店舗以上ある。 ...»
「うどん」の出汁に、「ちゃんぽん」の麺を合わせ、「らーめん」風にもやし、ねぎをトッピングした麺料理が、「焼カレー」とともに福岡県北九州市門司港がほこるB級グルメちゃんらーである。戦後の食糧難の時代に門司港で働く人々の為に、安価に作れるボリュームのある麺料理として発明され、港内の食堂で食べられ始めた。しかしいまだその発祥店、由来などは諸説あり、謎に包まれたB級グルメでもある。「ちゃんぽん」でもなく、「らーめん」でもなく、「うどん」でもない不思議なちゃんらーを食べると、活気あふれる当時の門司港の姿が思い出される。...»
1901年の官営八幡製鐵所の設置により、鉄の街として知られる北九州市八幡地区。製鉄所で働く男たちの胃を支えるスタミナ料理として栄えたのが“八幡ぎょうざ”だ。鍋のまま配膳される“鉄なべ餃子”や豚骨スープで焼く“ラーメン系餃子”など形や調理法は多岐にわたる。独特なのは薬味に柚子胡椒が好まれること。地元の有志で立ち上げた「八幡ぎょうざ協議会」では地区内の22店舗を掲載する“八幡”ぎょうざMAPも製作する。...»
鶏肉、ゴボウ、レンコン、コンニャクなどを用いる煮物。正月や結婚式などのお祝いの席で作られることが多い。別名「筑前煮」。 【歴史・由来】その名の由来には諸説あり、豊臣秀吉による朝鮮出兵の際、博多に集められた兵士たちが博多湾で亀(博多の方言でガメ)を捕まえて他食材と煮た「亀煮」がルーツだからという説や、(食材を)寄せ集めるという意味の博多の方言「がめりこむ」の博多の方言から名付けられたなどと伝わる。がめ煮が食されていた福岡県北部は昔、筑前国(ちくぜんのくに)と呼ばれており、筑前国の煮物ということで別名「筑前煮」とも呼ばれるようになった。筑前煮の名称で全国に広まったのは、学校給食での提供がきかっけ...»
麦芽はドイツから9種、ホップはアメリカ、ドイツ、チェコから9種、酵母はドイツより3種を使用し、「ヴァイツェン」、「ペールエール」、「ピルスナー」と味わいによって原料を組みあわせている。ヴァイツェンはフルーティーな香りの飲みやすいビール。6種の麦芽で作るペールエールは深いコクを持つ。ピルスナーはホップの程よい苦味と上品な香りに麦芽の甘みと香ばしさが特長だ。「ジャパン・アジア・ビアカップ2011」ではヴァイツェンが金賞を受賞。大正時代に作られていた九州最古のビールを復刻した「サクラビール」も人気。...»
九州の銘菓 「成金饅頭」。成金饅頭は 通常のどら焼きよりももっちりした生地に、まろやかな風味が特徴のうずら豆・隠元豆で作った昔ながらの白餡が入っている。結婚式、法事、慶弔など大切な日の贈り物によく用いられている。 昭和58年創業の喜久屋、創業100年の老舗・菓舗四宮を継承している「まとや」、特大の成金饅頭を販売している大石本家などで購入できる。...»
今から450年も昔に大分県で栽培が始まり、その後地元の土豪がこの種子を持ち帰ったといわれる「三毛門かぼちゃ」。豊前市のJR三毛門駅前のロータリーに大きなかぼちゃのモニュメントが鎮座している。これは、かぼちゃの里・三毛門のシンボルにと1995年、同市三毛門校区の区長たちが建てたもの。三毛門南瓜保存会では、カボチャづくり農家を増やすため、純正の種や苗を確保し、かぼちゃのワイン、焼酎の醸造・販売など意欲的に取り組んでいる。果肉がとてもやわらかいため、パンプキンスープや団子汁などにして食べるとよい。 旬 8月 9月 10月...»
「関門たこ」とは、山口県下関市と福岡県北九州市の間にある関門海峡で育ったマダコのこと。本来は、北九州市小倉北区沿岸域の蛸壺漁で漁獲されたマダコのブランド名だ。激しい潮流に流されないように海底の岩にしがみつくため、筋肉が発達した短い足が特長。ぷりぷりっとした弾力はあるのに軟らかく、噛めば噛むほどうまみが滲み出てくる。縁起物として受験生に人気があるのが“関門おくとぱす”。下関市唐戸市場のタコ博士が研究を重ねて作り上げた絶品の蒸しだこで、「試験の前に『関門たこ』を食卓にのせると受験にパスする」という。 旬 7月 8月...»
蒸した細麺、トンコツ系スープ、たっぷりの野菜に、鶏やイカゲソのから揚げなどを入れた具。とばたっ子ならだれもが食べたことがあるなじみの味、戸畑チャンポン。戸畑、八幡の製鉄所が繁栄していた時代、安くてボリュームのあるチャンポンは多くの労働者に大変喜ばれ、その人気は現在まで受け継がれている。戸畑チャンポンの最大の特徴は麺である。太いゆで麺を使う一般のチャンポンとは違い、戸畑チャンポンに使われている麺は蒸し麺である。その麺は、昭和14年頃、田中励夫氏が中華料理店の店主・王福山から指導を受け、更に研究を重ね、蒸し麺を完成させた。戦後になって、二代目が戸畑で「田中製麺所」を創業し、その技は三代目に受け継が...»
その名の通り、非常に堅い乾パンのようなビスケットの一種。保存性に優れているため、災害時の食料に使用される保存食であり、栄養補給食品。大正末期、官営八幡製鐵所が現在の北九州市八幡東区に精米工場を建設した際、精米の過程で出る胚芽を試験的に焼いたのが、同市における堅パンの始まりと言われている。 当時は八幡製鐵職員の体力消耗が激しく、一般のパンでは栄養が足りないため、カロリー及び栄養補給食として普及した。子供のアゴの発育に良いという意見もあって、北九州市の名物となった。非常に堅いため、パッケージの注意書きに歯の弱い方はコーヒー、紅茶、牛乳などにひたして食べるとよいと書いてあるほど。噛めば噛むほど味が出...»
ぬか炊きは、江戸の後期に豊前の国で保存食として鮮魚をぬか床(ぬかみそ)で炊き込んだのが始まりとされる、北九州名物になっている郷土料理。全国的にぬかみそを調味料として炊き込む料理は珍しい。創業明治38年の老舗の鮮魚店「活魚 吉勝」では、100年受け継がれている「ぬか床」を毎日手をかけて使用し、蓄えた旨みが染み込んでいる。そのぬかを使った”ぬか味噌炊き”は、ふっくらとした身と骨まで食べられる柔らかさで、そのまま食べても、お茶漬けにしても、酒の肴にしてもおいしい。高血圧予防に効果的な「サバ」、食物繊維が豊富な「たけのこ」、DHAやEPAなど栄養たっぷりな「イワシ」、カルシウムが豊富な「ちりめん」など...»
福岡県北東部に位置する平尾台は、北九州市小倉南区、行橋市、田川郡香春町、京都郡苅田町、みやこ町にまたがる標高370~710m、台上面積約12km²の広大なカルスト台地です。この地域は、結晶質石灰岩で形成されており、自然の魅力が凝縮された観光地として知られています。東北部の一帯はカルスト地帯ではなく、花崗閃緑岩が広がっています。平尾台は、国の天然記念物にも指定されており、その独特の地形と自然美から観光地としての人気を博しています。 平尾台の概要と地形 平尾台の最高峰は、標高712mの貫山(ぬきやま)で、その周辺には標高400m~600m級の山々が点在しています。この地域には、千仏鍾乳洞、目白...»
千仏鍾乳洞は、福岡県北九州市小倉南区平尾台に位置する、日本を代表する鍾乳洞の一つです。1935年12月24日に国の天然記念物に指定され、その美しさと神秘的な雰囲気から、多くの観光客に愛されています。千仏鍾乳洞は、豊かな地下水と石灰岩の浸食によって作り出された自然の彫刻であり、地底探検の醍醐味を味わうことができる観光スポットです。 概要 – 神秘的な地下世界へ 千仏鍾乳洞は、平尾台の東端に位置し、鍾乳洞内では四季を通じて気温が16度、水温が14度に保たれているため、夏は涼しく、冬は暖かく感じられます。長さは約900mに及び、その一部では洞窟の幅が10m、天井の高さは最大15mにも達します。自...»
門司港レトロは、福岡県北九州市門司区に位置し、かつて外国貿易で栄えた時代の建造物を中心に、大正レトロ調に整備された観光スポットです。JR門司港駅周辺には歴史的建造物が数多く残り、ホテルや商業施設がレトロな雰囲気を醸し出しています。国土交通省の「都市景観100選」に選ばれ、さらに土木学会デザイン賞2001では最優秀賞を受賞している名所です。 歴史的背景と観光地としての発展 門司港レトロの整備は1988年(昭和63年)から始まり、1995年(平成7年)3月にグランドオープンしました。その後、観光客数は順調に増加し、2003年(平成15年)には対岸の山口県下関市にある巌流島がNHK大河ドラマ「武...»
門司港駅は、福岡県北九州市門司区に位置し、九州の玄関口として知られてきた歴史的な駅です。九州旅客鉄道(JR九州)鹿児島本線の駅であり、その駅舎は日本の重要文化財にも指定されています。観光地としても大変人気があり、多くの観光客が訪れます。本記事では、門司港駅の歴史や観光スポットとしての魅力について詳しくご紹介します。 門司港駅の歴史 門司港駅は、1891年(明治24年)に「門司駅」として開設されました。九州鉄道の起点として開業し、九州と本州をつなぐ交通の要所として発展しました。特に、1901年に関門連絡船が就航したことで、本州との鉄道連絡が強化され、多くの旅客と貨物がこの駅を通過しました。 ...»
門司電気通信レトロ館は、福岡県北九州市門司区浜町に位置する歴史的建造物です。この館は、NTTが所有する電話機や通信機器などを展示する企業博物館として利用されています。歴史あるこの施設では、通信技術の発展を垣間見ることができ、無料で一般公開されています。 歴史的背景 門司電気通信レトロ館の建物は、1924年(大正13年)に逓信省門司郵便局電話課庁舎として建設されました。設計は逓信省営繕課の技師であった山田守によるもので、この建物は後に門司電報電話局、さらにはNTT西日本門司営業所として使用されていました。現在では営業所としての役割を終えましたが、NTT西日本は北九州市の門司港レトロ事業に協力...»
白野江植物公園は、福岡県北九州市門司区に位置する北九州市立の公園です。この公園は造園業者である内山緑地建設が指定管理者として管理運営を行っています。 この公園の歴史は1933年(昭和8年)に始まり、当初は民間の花木園「四季の丘」として一般に公開されていました。しかしその後、北九州市がこの施設を買い取り、再整備を経て1996年(平成8年)4月に「北九州市立白野江植物公園」として新たに開園しました。入園料は、一般が300円、小中学生が150円となっています。 園内施設の紹介 白野江植物公園の敷地面積は7.5ヘクタールに及び、園内には数多くの施設や見どころがあります。以下はその一部の紹介です。...»
福岡県営中央公園は、福岡県北九州市にある県立の都市公園です。北九州市の中央部に位置し、小倉北区、戸畑区、八幡東区の3区にまたがっています。総面積は89.8ヘクタールに及び、そのうち約37.5ヘクタールを福岡県が、52.3ヘクタールを北九州市が整備・管理しています。この広大な公園は、レクリエーションやスポーツの拠点として市民に親しまれており、北九州市で唯一の県営公園となっています。 園内には標高約125メートルの金比羅山(こんぴらさん)や、金比羅池があり、これらの周辺エリアは「金比羅公園」としても知られています。園内の管理は、岡﨑建工株式会社が指定管理者として担当しており、日常のメンテナンスや...»
戸畑祇園大山笠は、毎年7月の第4土曜日を挟んだ3日間、福岡県北九州市戸畑区で開催される壮大な祭りです。福岡県の三大夏祭りの一つとして、博多祇園山笠や小倉祇園太鼓と並び称され、多くの観衆を集めることで知られています。特に「大競演会」には毎年十数万人が訪れ、国の重要無形民俗文化財にも指定されています。 歴史 戸畑祇園大山笠の起源は、江戸時代後期の1802年(享和2年)にさかのぼります。当時、戸畑地区で疫病が流行した際、神社で祈祷を行い成功を収めたことを祝して、翌年の1803年に村人たちが須賀大神へ感謝を捧げるために「祝い山笠」を奉納したことが始まりです。 戦時中の太平洋戦争では、一時中断を余...»
皿倉山ケーブルカー(さらくらやまケーブルカー)は、福岡県北九州市八幡東区に位置する帆柱連山の主峰、皿倉山を登るケーブルカー路線です。この路線は、山麓から山上を結び、皿倉登山鉄道株式会社が運営しています。『鉄道要覧』では正式名称が帆柱ケーブル線とされていますが、一般的な案内ではこの名称は使われていません。 運行形態 ケーブルカーは20〜30分間隔で運行され、所要時間は6分です。営業時間は、4月から10月は10:00から22:00、11月から3月は10:00から20:00です。定期点検のため、原則として毎週火曜日は運休となります。 車両 現在運行されている車両は、2001年に北九州博覧祭2...»
北九州市立いのちのたび博物館は、福岡県北九州市八幡東区東田にある公立の博物館です。正式名称は北九州市立自然史・歴史博物館(きたきゅうしゅうしりつしぜんし・れきしはくぶつかん)といいます。 博物館の歴史と成り立ち この博物館は、元々次の3つの博物館に分かれていました: 北九州市立歴史博物館(小倉北区、現・北九州市立文学館) 北九州市立考古博物館(小倉北区、現・北九州市立埋蔵文化財センター) 北九州市立自然史博物館(八幡東区、旧八幡駅ビル内) 北九州市は、東田地区文化施設整備構想検討委員会の提言(通称: SHINE構想)に基づき、これら3つの博物館を集約し、新たに産業の歴史も加...»
東田第一高炉史跡広場は、福岡県北九州市八幡東区に位置する歴史的な公園です。この広場は、1901年に操業を開始した官営八幡製鉄所の第一高炉一帯を整備し、現在に至るまでその歴史を伝える場として機能しています。 公園の概要 東田第一高炉史跡広場は、明治時代から昭和にかけて日本の産業発展に大きく貢献した八幡製鉄所の歴史を保存し、訪れる人々にその重要性を伝えるために整備されました。特に、1962年に火入れされ1972年まで使用された第10次改修高炉が現在も保存され、内部の見学が可能です。この高炉は、日本で初めての高圧高炉として建設され、その当時の技術力の高さを示すものです。 また、公園内には製鉄所...»
河内貯水池は、福岡県北九州市八幡東区に位置し、二級河川・板櫃川の本流上流部に建設された河内ダムによって形成された人造湖です。湖周辺では、春には桜、夏には新緑、秋には紅葉と、四季折々の美しい景色が楽しめます。特に、北九州国定公園に指定されており、自然の美しさと歴史が調和した場所として、多くの観光客に親しまれています。 南河内橋と重要文化財指定 河内貯水池に架かる「南河内橋」は、日本で唯一現存するレンティキュラー・トラス(レンズ型トラス)構造の鋼橋です。この橋は1926年に完成し、建築様式や技術が高く評価され、2006年12月に国の重要文化財(建造物)に指定されました。現在、この橋は歩行者と自...»
河内藤園は、福岡県北九州市八幡東区に位置する私営の藤園です。美しい藤の花と紅葉を楽しむことができ、特に春と秋の限定された時期に開園されます。敷地面積は3000坪あり、広大な自然の中で四季折々の風景を楽しむことができます。 園内の特徴 河内藤園には、長さ80メートルと110メートルの藤のトンネルがあり、それに加えて藤のドームや大藤棚も存在します。これらの藤棚の花下面積は約1850坪に及び、圧巻の美しさを誇ります。また、藤のほかにも約700本の紅葉の木が植えられており、その中には樹齢70年から80年を超える貴重な木も18本含まれています。 藤園の歴史 河内藤園は1977年(昭和52年)4月...»
北九州市環境ミュージアムは、福岡県北九州市八幡東区東田に位置する、環境に関する展示や体験を通じて学ぶことができる施設です。環境問題への理解を深めるための多様なプログラムや展示が設けられており、地元住民から観光客まで幅広く訪れるスポットとなっています。 概要 北九州市環境ミュージアムは、2001年に開催された「北九州博覧祭」のパビリオンを利用して、2002年4月にオープンしました。この施設は、北九州市の公害克服の歴史から、現代の地球環境問題まで幅広く取り上げており、来館者が見て、触れて、楽しみながら学べる場となっています。また、市内外から訪れる多くの人々にとって、環境学習の拠点としても重要な...»
岡田宮は、福岡県北九州市八幡西区黒崎地区に位置する歴史ある神社で、正式には岡田神社と呼ばれています。この神社は、日本最古の歴史書『古事記』にも記載されており、初代天皇である神武天皇が東征の際にこの地に逗留したと伝えられています。天・地・人を象徴する三ノ宮を有し、北九州市民に深く親しまれています。 岡田宮の歴史的背景 岡田宮は、かつて崗地方(旧遠賀郡)を治めた熊族が、祖先神を祀るために創建したとされ、その後、この地域一帯は「熊手」と呼ばれるようになりました。伝承によれば、神武天皇が東征の途上でこの地に1年間滞在し、八所神を祀ったことが神社の始まりとされています。これにより、岡田宮は神武東征に...»
北九州イノベーションギャラリーは、福岡県北九州市八幡東区東田に位置する産業技術に関する展示・体験施設です。略称はKIGS(キグス)として親しまれています。 施設の正式名称と目的 北九州イノベーションギャラリーの正式名称は北九州産業技術保存継承センターです。この施設は、北九州市の産業技術やモノづくりに関わる歴史を保存・継承することを目的としています。北九州市は、日本の産業発展を支えてきた地域であり、その中心には八幡製鐵所があります。この施設はその発祥の地である東田地区に2007年4月21日にオープンしました。 施設の概要 北九州イノベーションギャラリーは、単なる展示施設にとどまらず、幅広...»
旧高崎家住宅(伊馬春部生家)は、江戸時代から続く商家であり、福岡県北九州市に位置しています。かつて長崎街道の宿場として栄えた木屋瀬宿にあり、江戸時代末期の宿場建築として非常に貴重な建物です。このため、北九州市の有形文化財に指定されています。 建物の歴史と修復 旧高崎家住宅は、5代目の家長として生まれた伊馬春部(本名:高崎英雄)の生家であり、江戸時代末期の商家建築を代表するものです。屋敷地は、木屋瀬宿の西構口跡近くに位置し、天保6年(1835年)に建築されたと考えられています。建物は平成9年3月に17ヶ月にわたる修復工事が行われ、江戸時代末期の宿場建築として復元されました。また、平成9年4月...»
北九州市大連友好記念館は、福岡県北九州市門司区東港町に位置する歴史的建造物の複製建築物です。中国・大連市との友好関係を象徴するこの施設は、門司港レトロ地区の一角にあり、その美しい外観と豊かな歴史的背景から多くの観光客に親しまれています。本施設はかつて「北九州市立国際友好記念図書館」として開館し、現在は観光施設として生まれ変わりました。ここでは、北九州市大連友好記念館の歴史や見どころ、周辺の観光スポット、交通アクセスについて詳しく紹介します。 北九州市大連友好記念館の歴史と役割 設立の背景 北九州市大連友好記念館は、北九州市と中国・大連市の友好都市締結15周年を記念して1994年に建設され...»
関門海峡ミュージアムは、福岡県北九州市門司区西海岸に位置する屋内型観光施設で、福岡県と北九州市の共同で開設されました。施設は関門海峡の歴史、文化、自然をテーマに、訪れる人々に五感を通じてその魅力を伝えることを目的としています。 概要と特徴 門司港レトロ地区の中核施設としての役割関門海峡ミュージアムは、門司港レトロ地区の中核施設として整備されました。テーマは「海峡」、コンセプトは「海峡のドラマ館(人・歴史・ロマン)」とし、関門海峡にまつわる歴史や文化、自然を紹介しています。館内には、歴史の名場面を展示した「海峡歴史回廊」や、大正時代の門司の街並みを再現した「海峡レトロ通り」など、様々な展示エ...»
和布刈公園は、福岡県北九州市門司区和布刈地区に位置する都市公園です。公園の総面積は37.1ヘクタールで、瀬戸内海国立公園の指定区域に含まれています。この公園は、標高175メートルの古城山に門司城跡を抱え、門司港レトロ地区にも近いため、関門海峡を一望できる観光地としても有名です。かつての門司市、現在の北九州市を代表する観光地であり、多くの観光客に親しまれています。 公園の概要と特徴 和布刈公園は、その魅力的な立地と歴史的な背景により、訪れる人々に豊かな自然と文化を提供しています。園内にはさまざまな施設が整備されており、関門海峡を見渡す絶好のビュースポットや、歴史的な建造物、家族連れに人気の遊...»
北九州市旧門司税関は、福岡県北九州市門司区の門司港地区にある歴史的建造物です。現在の建物は、1912年(明治45年)に建設された2代目の門司税関庁舎を復元したものです。旧門司税関は、歴史的な意義を持つ建物であり、現在では観光施設として多くの人々に親しまれています。 門司税関の歴史 建設の経緯と使用期間 旧門司税関は、1912年(明治45年)3月に前々年に焼失した初代門司税関庁舎の後継として建設されました。新庁舎は、1927年(昭和2年)に西海岸に3代目の庁舎(旧合同庁舎)が完成するまで使用され、その後、民間に払い下げられました。しかし、1945年(昭和20年)の門司空襲によって屋根が失わ...»
出光美術館(門司)は、福岡県北九州市門司区の門司港レトロ地区にある美術館です。出光興産の創業地である北九州市の要請を受け、2000年(平成12年)4月に開館しました。開館当初の建物は、元々は大正時代に建てられた出光の倉庫でしたが、改装により美術館として生まれ変わりました。この美術館は、東京の「出光美術館」と共に出光佐三の収集した東洋古美術のコレクションを展示しています。 過去の分館とその変遷 一時期、出光美術館は大阪市と福岡市中央区にも分館を設けていました。福岡分館は出光興産福岡支店の2階にあり、ガソリンスタンドの真上という特殊な立地のため、消防法の制約から国宝や重要文化財の展示ができませ...»
北九州市門司区港町に位置する旧大阪商船は、歴史的な価値を持つ建造物であり、国の登録有形文化財にも登録されています。大正六年(1917年)に建てられたこの建物は、かつて大阪商船の門司支店として使われており、その後、商船三井ビルとしても使用されました。現在では観光名所として多くの人々に親しまれています。 旧大阪商船の概要と建築の特徴 歴史的背景 旧大阪商船は、大正期の代表的な建築物として、1917年に大阪商船の門司支店として建設されました。大阪商船は日清戦争後、朝鮮や台湾、大連などへ航路を拡大し、この建物は門司港からの国際航路の一大拠点となりました。1964年(昭和39年)に大阪商船と三井船...»
関門海峡は、本州(山口県下関市)と九州(福岡県北九州市)を隔てる海峡です。この名称は、両岸の地名である馬関(現在の下関市)の「関」と、門司(現在の北九州市門司区)の「門」を組み合わせたものに由来しています。かつては穴戸海峡(あなとかいきょう)、馬関海峡(ばかんかいきょう)、下関海峡(しものせきかいきょう)とも呼ばれていました。 2017年には、山口県下関市と福岡県北九州市にまたがる42件の文化財群が「『関門“ノスタルジック”海峡』〜時の停車場、近代化の記憶〜」として日本遺産に認定されました。これにより、関門海峡はその歴史的価値と文化的景観が再評価され、観光地としての魅力が高まっています。 ...»
和布刈神社は、福岡県北九州市門司区門司にある神社です。所在地は和布刈地区の門司3492番地で、別名「隼人社」とも呼ばれています。旧社格は県社に格付けされ、古くから地域の人々に親しまれています。 由緒と歴史 和布刈神社の創建は、仲哀天皇9年(西暦200年)に遡るとされています。社伝によれば、神功皇后が三韓征伐の帰還後に創建されたと伝えられています。御祭神は、天照大神の荒魂である「撞賢木厳之御魂天疎向津媛命(つきさかきいつのみたまあまさかるむかつひめ)」で、別称を「瀬織津姫」ともいいます。瀬織津姫は、潮の満ち引きを司る神とされ、海峡の守護神として広く崇敬を集めてきました。 和布刈神社は古くか...»
門司区は、九州地方の北端に位置し、北九州市を構成する7区のうちの一つです。この地域は、1963年(昭和38年)2月10日に北九州市が発足するまで旧門司市として存在していました。門司区は、企救半島の大部分を占め、西側は関門海峡を挟んで山口県下関市と向かい合い、東側は周防灘に面し、南側は小倉北区および小倉南区に接しています。地理的な条件から、本州から九州への玄関口としての役割を果たし、また、日本海と瀬戸内海を結ぶ重要な海路を押さえる交通の要所として、古くから栄えてきました。 歴史的背景と発展 門司区の発展は、1889年(明治22年)以降に行われた築港と鉄道敷設によって始まりました。これにより、...»
旦過市場は、福岡県北九州市小倉北区魚町に位置する市場で、北九州の台所として知られています。多くの食料品店や飲食店が立ち並び、地元住民だけでなく観光客も多く訪れる場所です。 歴史と立地 旦過市場は、神嶽川(かんたけがわ)の東側に位置し、小文字通りを挟んで魚町銀天街に接続しています。市場はアーケードで覆われ、北側の入口にはかつて日本初の24時間営業スーパーマーケット「丸和」がありましたが、2019年3月1日からは「ゆめマート」に変更されました。市場には200以上の店舗が並び、鮮魚や青果、精肉、惣菜など多様な商品が扱われています。また、郷土料理の「じんだ煮」や鯨肉を提供する専門店もあります。 ...»
到津の森公園は、福岡県北九州市小倉北区上到津に位置する市営の動物園です。この公園は、かつて西日本鉄道(西鉄)が運営していた到津遊園の後継施設で、2000年(平成12年)に経営難で到津遊園が閉園した後、北九州市が経営を引き継ぎ、2002年に「到津の森公園」として再オープンしました。 公園の動物たち 到津の森公園には、約80種470頭羽もの動物が暮らしています。以下に代表的な動物たちを紹介します。 郷土の動物ゾーン(郷土の水辺) このゾーンでは、アマサギ、クロサギ、オシドリ、カルガモ、ショウジョウトキ、シロトキ、クロトキ、ホオアカトキ、ムギワラトキ、ベニイロフラミンゴなどが展示されています...»
チャチャタウン小倉は、福岡県北九州市小倉北区砂津に位置する、西日本鉄道(西鉄)経営の複合商業施設です。この施設は、地元の方々から「チャチャタウン」や「チャチャ」と親しまれ、開業から20年以上経った現在でも、多くの人々に愛されています。通称の「チャチャ」は、北九州の方言「~ちゃ」に由来しています。 施設概要 チャチャタウン小倉は、西鉄北九州線の砂津車庫跡地に建設され、2000年11月23日に開業しました。円形の広場を中心に、様々な店舗が配置され、屋上には赤い観覧車が設置されています。この観覧車は36台のゴンドラを備え、夜になると50種類以上のイルミネーションが点灯し、訪れる人々を魅了します。...»
リバーウォーク北九州は、福岡県北九州市小倉北区に位置する大型複合商業施設であり、2003年(平成15年)4月19日にオープンしました。この施設は、商業施設や文化施設、オフィス棟などが一体となった複合施設であり、訪れる人々に多様な体験を提供しています。 施設の概要 リバーウォーク北九州は、北九州市の「ルネッサンス構想」の一環として進められた再開発プロジェクトの一部であり、紫川マイタウンマイリバー整備事業と連動して進行した室町一丁目地区第一種市街地再開発事業の成果です。施設の周辺には小倉城や紫川といった歴史的な景観が広がり、都市と自然の調和が感じられる環境です。 第一期事業と第二期事業 リ...»
勝山公園は、福岡県北九州市小倉北区城内に位置する都市公園です。中心には歴史的な小倉城があり、周囲を広がるこの公園は市民の憩いの場として愛されてきました。開園面積は約19.5ヘクタールで、四季折々の美しい自然が楽しめる場所としても知られています。 公園の特徴と概要 勝山公園は、桜の名所として特に有名で、春の桜の開花時期には「小倉城桜まつり」が開催され、多くの人々が訪れます。夜桜見物のためにぼんぼりが点灯され、幻想的な風景が広がります。また、近年ではリバーウォーク北九州の整備に伴い、紫川に面した親水ゾーンが設置され、周辺には売店も併設されています。このように、公園は市民にとってますます魅力的な...»
小倉祇園八坂神社は、福岡県北九州市小倉北区城内、小倉城の敷地内に位置する歴史的な神社です。祭神については、八坂神社にちなみ疫病除けや災厄除けの神が祀られています。この神社は、地域住民から「こくらのぎおんさん」として親しまれています。 小倉祇園太鼓と映画『無法松の一生』 小倉祇園八坂神社の例大祭は、毎年7月に開催され、小倉祇園太鼓で知られています。太鼓は映画『無法松の一生』で全国的に有名になりました。1943年には阪東妻三郎、1958年には三船敏郎が主演する映画として公開され、この伝統文化が広く認知されました。映画は、祭りを中心に、地域の風土や人々の情感を描いています。 祭りの歴史と小倉祇...»
北九州市立松本清張記念館は、福岡県北九州市小倉北区城内に位置し、作家・松本清張の生涯と業績を展示する文学館です。松本清張は、日本を代表する推理作家として知られ、その作品は多くの人々に影響を与えました。この記念館では、彼の多岐にわたる創作活動と、その偉業を後世に伝えるための展示が行われています。 設立の経緯 松本清張の死去を受け、その功績を後世に語り継ぐため、小倉北区に記念館を建設することが決定されました。清張の郷里である小倉の歴史的な地、小倉城跡の南西端に位置し、1998年(平成10年)8月4日に開館しました。ここでは、映像や展示物を通じて松本清張の文学的業績を紹介しています。 展示内容...»
北九州市漫画ミュージアムは、福岡県北九州市小倉北区浅野二丁目にある、あるあるCityという商業施設の5階・6階に位置する漫画博物館です。2012年8月3日に開館し、漫画文化の魅力を国内外へ広める拠点として機能しています。北九州にゆかりのある漫画家の原画を中心に約10万点の漫画原画を所蔵し、過去から現代までの人気作品を含む約7万冊の漫画資料も保管されています。 施設の設立と目的 北九州市漫画ミュージアムは、地元ゆかりの漫画家や作品を中心に収集・保存し、漫画文化の魅力を広く伝えることを目的として設立されました。館内は「見る」「読む」「描く」の3つのテーマで構成され、常設展示や企画展示を通じて、...»
篠崎八幡神社は、福岡県北九州市小倉北区に鎮座する神社であり、その正式名称は篠崎八幡宮とも呼ばれています。旧社格は県社で、北九州市内で有数の神社として多くの市民から親しまれています。 祭神 篠崎八幡神社の主祭神は応神天皇、神功皇后、仲哀天皇です。さらに、宗像三女神と玉依姫命も併せて祀られています。 歴史 創建と由緒 篠崎八幡神社の創建は敏達天皇12年(584年)に遡り、当時、高尾山の麓に応神天皇、神功皇后、仲哀天皇を祀り、葛城小藤丸に奉祭させたことが始まりとされています。以降、奈良時代には藤原広嗣の乱の際に官軍の戦勝祈願が行われるなど、広く崇敬を集めました。 戦乱と再建 しかし、藤...»
グリーンパーク・響灘緑地: 北九州市最大の都市公園 グリーンパーク・響灘緑地(グリーンパーク・ひびきなだりょくち)は、福岡県北九州市若松区に位置する広大な都市公園です。1991年に開催された「グリーンルネッサンス北九州'91」の跡地を活用し、翌年の1992年に開園しました。公園は頓田貯水池を中心に広がり、市内最大規模の公園となっています。 豊かな自然と触れ合える魅力的な施設 グリーンパークは「水・緑・そして動物たちとのふれあい」をテーマに、多彩な施設が整備されています。園内には、広大な芝生広場やバラ園、熱帯植物園、ポニー広場、サイクリングコースなど、さまざまなアクティビティを楽しめるエリ...»
若松区は、北九州市を構成する7区の一つです。洞海湾と響灘に囲まれた若松区は、豊かな自然環境と歴史的な建造物、そして多彩な観光スポットに恵まれています。ここでは、若松区を訪れる際に見逃せない観光名所やイベントについてご紹介します。 若松区中心部の観光スポット 若戸大橋 若戸大橋は、昭和33年に着工し、昭和37年9月に開通しました。当時「東洋一の夢の吊橋」と称され、その全長は2068メートルにも及びます。この赤い吊橋は、洞海湾を一望でき、夜にはライトアップされるため、観光客にも人気のスポットです。 若松南海岸通り(若松バンド) 若松南海岸通りは、若戸大橋から若松駅まで続く海岸線に沿ったエ...»
若松南海岸通り(わかまつみなみかいがんどおり)は、北九州市若松区の中心部に位置し、かつて「若松バンド」と呼ばれた、歴史と風情が感じられる道路です。この地域には、石炭積出港として繁栄した大正期の建物が今も残り、独特の景観を楽しむことができます。 歴史的背景と景観 若松南海岸通りは、若松区中心市街地の洞海湾沿いに位置し、明治・大正期に栄えた石炭積出港の面影を今に伝える場所です。この通り沿いには、当時の繁栄を象徴する建築物が多く残っており、特にルネサンス様式の建物が立ち並ぶ風景は、レトロな雰囲気を醸し出しています。こうした歴史的な背景を持つ都市景観は、日本でも稀有な存在であり、映画の撮影スポット...»
高塔山(たかとうやま) – 福岡県北九州市の名所 高塔山は、福岡県北九州市若松区に位置し、標高124メートルの山です。山頂付近に広がる高塔山公園からは、若戸大橋や洞海湾の美しい景色が一望でき、特に展望台からは、若松区をはじめ、戸畑区、小倉北区、八幡東区などの市街地も見渡せます。地元出身の作家、火野葦平(ひのあしへい)に愛され、多くの作品に登場する場所としても知られています。 高塔山の歴史 高塔山は、慶長年間(1596年~1615年)に麻生氏の出城として築かれ、家臣の大庭隠岐守種景(おおばおきのかみたねかげ)が守っていました。明治時代末期までは、山頂に濠(ほり)の跡が残されていました。現在...»
響灘ビオトープ(ひびきなだビオトープ)は、福岡県北九州市若松区にある、日本最大級のビオトープです。ここでは、自然の豊かな生態系が保護され、市民が自然と触れ合い、学べる場として知られています。2012年にオープンし、廃棄物処分場として埋め立てられた響灘の地形が、湿地や草地、淡水池などを形成し、多様な生物が生息する場所として生まれ変わりました。 概要 響灘ビオトープは、2012年10月6日にオープンし、福岡県北九州市若松区響町二丁目に位置しています。元々廃棄物処分場として埋め立てられた土地に、自然の力で湿地が生まれ、そこにさまざまな動植物が集まりました。現在では、約41ヘクタールの広大な敷地の...»
若戸大橋は、福岡県北九州市にある洞海湾に架かる美しい赤い吊り橋で、戸畑区と若松区を結ぶシンボル的存在です。1962年の開通以来、東洋一の長さを誇る吊り橋として知られ、北九州市の発展に寄与してきました。また、令和4年には国の重要文化財に指定され、ライトアップされた夜景が日本夜景遺産に認定されるなど、観光名所としても注目されています。 歴史と構造の概要 若戸大橋は、戦後日本における長大橋建設技術の先駆けであり、特に1958年から1962年にかけての工事は当時の技術革新を象徴するものでした。日本道路公団が手掛けたこのプロジェクトは、洞海湾の交通網の発展に大きく寄与しました。橋の全長は2.1キロメ...»
上野ビル(旧三菱合資会社若松支店)は、福岡県北九州市若松区本町に位置する歴史的な建造物で、国の登録有形文化財に指定されています。かつては三菱合資会社の若松支店として、石炭の運搬や販売を主な業務として機能していましたが、現在ではその歴史的価値から観光スポットとしても親しまれています。 歴史的背景 1893年に三菱社から三菱合資会社に改組され、若松支店が設置されました。この支店は主に石炭の運搬業務を担い、1918年には長崎・小樽の支店と共に売炭元扱店の一部となりました。1924年には九州売炭所に改称され、石炭販売の中心拠点として栄えました。 上野ビルの現在 1969年に上野海運株式会社が所...»
黒崎祇園山笠は、毎年7月の第3週から第4週の間に4日間にわたり、福岡県北九州市八幡西区で開催される祇園祭です。この祭りは400年以上の歴史を持ち、「喧嘩山笠」とも呼ばれるその激しい動きが特徴です。祭りは、岡田宮、春日神社、一宮神社に奉納されるものであり、福岡県の無形民俗文化財にも指定されています。 歴史と文化的背景 祇園祭の起源と発展 黒崎祇園山笠は、地元の氏子である春日神社、岡田宮、一宮神社の奉納行事として、約400年前から行われてきました。その伝統と歴史は、地元の住民や参加者にとって大切な文化遺産であり、福岡県の無形民俗文化財に指定されています。 笹山笠とその文化的価値 祇園山笠...»
軍艦防波堤は、福岡県北九州市若松区にある防波堤の一部であり、正式名称を「響灘沈艦護岸」といいます。この防波堤は、第二次世界大戦後、旧日本海軍の艦艇を利用して作られたことで知られています。特に、駆逐艦「涼月」、「冬月」、「柳(初代)」の3隻の船体が利用されたことから、観光地としても注目されています。 防波堤の歴史的背景 太平洋戦争が終結した後、旧日本海軍の艦艇の多くは戦時賠償として連合国に引き渡されるか、解体される運命にありました。しかし、北九州市の若松港では、駆逐艦「涼月」、「冬月」、「柳(初代)」の3隻が解体されずに、防波堤として再利用されることとなりました。 1948年(昭和23年)...»
門司港は、北九州市門司区に位置する港町で、観光地としても知られています。古い港町の雰囲気を持ち、歴史的建造物や観光施設が多く点在しているエリアです。この記事では、門司港の魅力や観光スポットについて詳しく紹介します。 門司港の歴史 門司港は、1889年(明治22年)に国の特別輸出港に指定されたことから、その歴史が大きく動き始めました。当時は、米や麦、石炭などの輸出拠点として発展し、金融機関や商社、海運会社の支店が立ち並びました。また、関門海峡を横断するトンネルや橋が建設される前は、関門連絡船の発着地として九州の玄関口の役割を果たしていました。 しかし、1942年(昭和17年)に関門鉄道トン...»
平成筑豊鉄道門司港レトロ観光線は、福岡県北九州市門司区の九州鉄道記念館駅から関門海峡めかり駅までを結ぶ魅力的な鉄道路線です。北九州市が第三種鉄道事業者として施設を所有し、平成筑豊鉄道が第二種鉄道事業者として車両を所有し、列車を運行しています。このユニークな上下分離方式により、観光客は特別な体験を楽しむことができます。 この観光線の愛称は、当初山口銀行によって「やまぎんレトロライン」と名づけられましたが、その後北九州銀行に命名権が引き継がれ、「北九州銀行レトロライン」に改称されました。列車の愛称は「潮風号」で、訪れる人々に心地よい海の香りと共に小旅行の楽しみを提供します。 潮風号の魅力 潮...»
戸畑区は、北九州市を構成する7つの行政区のうちの一つです。戸畑区の区域は、かつての戸畑市にあたり、工業都市としての発展を遂げてきました。歴史的な名所や自然の豊かなスポット、伝統行事など多彩な魅力を持ち、観光地としても注目を集めています。 地理とアクセス 戸畑区は北九州市の中央部に位置しており、北部・北西部は洞海湾に面しています。対岸の若松区とは若戸大橋や若戸トンネルで結ばれており、交通の便が良いエリアです。また、北東部は響灘・関門海峡に面し、自然の豊かな景観が広がっています。 戸畑区は北九州市の中でも最も面積が小さく、その約半分は日本製鉄八幡製鐵所戸畑地区が占めています。歴史的には、牧山...»
垣生公園は、福岡県中間市にある広大な公園で、面積は約15万平方メートルにおよびます。春になると園内には約2,000本の桜が咲き誇り、県内でも有数の花見スポットとして知られており、市内外から多くの人々が訪れます。桜のほかにも、花菖蒲やツツジも美しく咲き誇り、1年を通して四季折々の自然を楽しむことができます。 また、公園内には埴生神社や古墳群があり、さらにはアスレチック施設や保存されている蒸気機関車も展示されています。家族連れや観光客にとっても、自然と歴史を感じられる魅力的なスポットです。 垣生公園の魅力 四季折々の自然 垣生公園は四季を通じて自然の美しさを楽しめる場所です。春には桜が公園...»
埴生神社(はにゅうじんじゃ・はぶじんじゃ)は、福岡県中間市にある由緒ある神社で、長い歴史を持つ重要な観光スポットです。かつて、この地域は「埴生(はにゅう)」と呼ばれていましたが、後に「垣生(はぶ)」へと転じたとされています。中間市最大の都市公園である垣生公園内に位置し、古代から続く神社として、歴史と自然が織りなす風景を楽しむことができます。 歴史的背景 由緒 埴生神社は、仲哀天皇と神功皇后が熊襲平定のために西へ進軍した際、この地で船魂(ふなだま)の神を祀ったことに始まると言われています。彼らは埴生郷の船津に上陸し、航海の安全を祈願しました。この伝説から、埴生神社は航海安全のご利益を持つ神...»
遠賀川水源地ポンプ室は、福岡県中間市土手ノ内に位置する重要な歴史的建造物です。この施設は現在も稼働しており、八幡製鐵所で使用される水の約7割を供給する役割を果たしています。さらに、遠賀川水源地ポンプ室は、世界遺産「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産の1つとして登録されており、その歴史的価値も非常に高いものとなっています。しかし、内部は危険性があるため公開されておらず、外観のみ見学が可能です。 ポンプ室の概要 遠賀川水源地ポンプ室は、1910年(明治43年)に官営八幡製鐵所(現在の日本製鉄八幡製鉄所)によって建設されました。この施設は、福岡県を流れる遠賀川の右岸に...»
福岡県北部に位置する水巻町は、北九州地方の中でも歴史と自然が共存する魅力的な町です。石炭産業が盛んだった時代の名残や、豊かな自然環境、さらには観光スポットや文化施設など、訪れる人々に多様な魅力を提供しています。 観光名所 八劔神社 水巻町の中心に位置する八劔神社は、地元の人々に親しまれる歴史ある神社です。美しい木々に囲まれた境内は、厳かな雰囲気が漂い、四季折々の風景を楽しむことができます。参道を歩きながら、自然の中での静かな時間を過ごすのも魅力の一つです。 水巻町図書館 地元住民や観光客にも人気の水巻町図書館は、歴史や文化に関する豊富な資料を所蔵しており、町の歴史に触れたい方に最適な...»
岡垣町は、福岡県遠賀郡に位置し、北九州地区を構成する町です。北九州や福岡市に近接する便利なベッドタウンでありながら、美しい自然や歴史的な観光名所が点在する地域としても知られています。 観光名所 ゆうれい坂 岡垣町の代表的な観光スポットである「ゆうれい坂」は、その神秘的な雰囲気が多くの観光客を引きつけます。ここでは、不思議な現象が体験できる坂道として知られています。 三里松原 「日本の白砂青松100選」にも選ばれた美しい海岸、三里松原は、岡垣町の誇る自然景観です。ここでは海辺を散策しながら、松林が織り成す素晴らしい景色を楽しむことができます。 波津 岡垣町北部に位置する波津(はつ)...»
三里松原は、福岡県遠賀郡岡垣町(黒山・原・内浦・手野・吉木・糠塚)から芦屋町までの響灘沿岸部に広がる美しい松林です。隣接する海岸と合わせて「三里松原海岸」とも呼ばれ、一帯は玄海国定公園に指定されています。 三里松原の広がり この松林は、福岡県岡垣町の波津海水浴場から芦屋町の矢矧川河口に至る約12kmにわたり広がり、最大で1.3kmの奥行きを誇ります。松林は、海から吹き付ける風や飛砂から地域の農地や集落を守る重要な役割を果たしてきました。藩政時代初期から松林の植栽と保護活動が行われ、現在も地元住民やボランティア団体によって継続的な保護活動が続けられています。 観光地としての魅力 松原周辺...»
遠賀町は、福岡県遠賀郡に位置する町であり、北九州市と福岡市のちょうど中間に位置する利便性の高い地域です。豊かな自然環境と、地域に根付いた文化が融合したこの町は、歴史的な背景や特産品など、多くの観光資源を持っています。また、福岡県内の自治体において、市町村名の「町」は基本的に「まち」と読むのが通例ですが、当町だけは例外的に「ちょう」と呼ばれています。 遠賀町の特産品 遠賀町は、その豊かな土地と水を利用して、さまざまな特産品を生産しています。以下に代表的な特産品をご紹介します。 夢れんげ(米) 遠賀町で栽培されている「夢れんげ」は、高品質な米であり、甘味と粘りが特徴です。地元の農家が丹精込...»
芦屋町は、福岡県遠賀郡に位置し、遠賀川の河口に面した自然豊かな町です。この町は北九州都市圏の一部を形成していますが、他の周辺自治体に比べると公共交通の利便性が低く、2002年に過疎地域に指定されました。しかし、近年では北九州市のベッドタウン化が進み、町の魅力が再発見されています。 芦屋町の名所・旧跡 夏井ヶ浜のハマユウ自生地 芦屋町の海岸線には、貴重なハマユウ(浜木綿)が自生しているエリアがあります。ハマユウは夏に白く美しい花を咲かせ、地元の自然愛好家や観光客に親しまれています。このエリアでは、四季折々の風景を楽しみながら散策することができます。 芦屋海浜公園 芦屋海浜公園は、家族連...»
中間市は、福岡県北部に位置する都市です。かつては筑豊炭田の一角を担い、炭坑で栄えた歴史を持っていますが、エネルギー革命による炭坑閉山後は、一時的に人口が減少しました。しかし、その後、北九州都市圏のベッドタウンとして再生し、現在は落ち着いた住環境が魅力の一つとなっています。 中間市の観光と文化 公園 中間市には、広大な自然の中でリフレッシュできる多彩な公園が点在しています。家族連れやスポーツ愛好者に人気のスポットも豊富に揃っています。 遠賀川河川敷 市のほぼ中央を流れる遠賀川沿いには、広大な芝生の多目的広場が広がり、サッカー、ソフトボール、ラグビーなどのスポーツを楽しめるグラウンドが整...»
芦屋海水浴場は、福岡県遠賀郡芦屋町に位置する、響灘に面した美しい海水浴場です。白い砂浜が広がり、遠くに三里松原が見渡せる広大な景観が特徴です。この海水浴場は、北部九州を代表する観光スポットのひとつで、夏季には多くの海水浴客でにぎわいます。また、隣接するレジャープール「アクアシアン」とのアクセスも良好で、家族連れにも人気のスポットとなっています。 白い砂浜と澄み渡る海 芦屋海水浴場は、1kmにもわたる白い砂浜が広がり、蒼い海と空の絶景が訪れる人々を魅了します。海水の透明度が高く、遠浅のため子供連れでも安心して海水浴を楽しむことができます。夏のシーズン中はライフセーバーが常駐しており、安全に海...»
遠賀川は、福岡県の筑豊地方から北九州市、中間市、遠賀郡を流れる一級河川です。流域の市町村は7市14町1村に及び、流域内の人口は約67万人に達します。この川は、九州で唯一鮭が遡上する川として知られ、豊かな生態系と歴史的な背景を持つ重要な河川です。 名称の由来 遠賀川が「遠賀川」と呼ばれるようになったのは、明治20年代後半、石炭輸送が盛んになった時期ではないかと考えられています。それ以前の記録では「直方川」との表記が見られるものの、「遠賀川」という名称は用いられていません。明治20年の地図には「嘉麻川」と表示されていましたが、下流に位置する「遠賀郡」に由来して「遠賀川」と呼ばれるようになったと...»