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筑豊・行橋

筑豊、行橋の観光におすすめスポット

観光地や名物をピックアップ!

筑豊 行橋 観光ガイド

筑豊・行橋の観光・旅行 Info

福岡県の内陸部に位置する筑豊地域と、北部に位置する行橋市は、それぞれに炭鉱遺産、歴史、自然、グルメと多彩な魅力が詰まっています。穴場も多く、静かで落ち着いた旅を楽しみたい方にぴったりのエリアです。

筑豊エリアの観光スポット

① 旧伊藤伝右衛門邸(飯塚市)

明治から大正期に活躍した筑豊の炭鉱王、伊藤伝右衛門の邸宅。白蓮との悲恋でも知られ、庭園と和洋折衷の建築美が見どころです。

② 嘉穂劇場(飯塚市)

昭和初期に建てられた木造の芝居小屋。歌舞伎・落語・演劇が行われる現役の劇場で、建物見学も可能です。

③ 石炭記念公園(田川市)

炭坑節発祥の地。巨大な二本煙突や石炭記念館があり、筑豊の歴史とエネルギー産業の発展を学べます。春は桜の名所にも。

④ 遠賀川水源地ポンプ室(直方市)

国の重要文化財に指定されたレンガ造りの建築物。レトロな雰囲気で、写真映えスポットとしても人気があります。

⑤ 勝盛公園(飯塚市)

池を囲む美しい公園で、桜や紅葉の名所として親しまれています。地元の人々の憩いの場でもあります。

行橋エリアの観光スポット

① 正八幡宮(行橋市)

1000年以上の歴史を持つ神社で、厄除けや交通安全で知られる地元の信仰の拠点です。初詣や例祭の時期は多くの人でにぎわいます。

② 今川河川敷と行橋春まつり

春には河川敷に菜の花や桜が咲き誇る絶景スポットになります。4月の「行橋春まつり」は地元色豊かなイベントが開催されます。

③ 京築神楽(けいちくかぐら)

周辺の神社では、伝統芸能の神楽が今も息づいており、地域文化に触れる貴重な体験ができます。秋祭りの季節は特におすすめ。

④ 正光寺と藤の花

行橋市内の静かな寺院で、春になると境内に美しい藤棚が広がります。花の名所として穴場的な存在です。

自然とアクティビティを楽しむスポット

① 平尾台(北九州市南部~行橋市周辺)

日本三大カルスト台地のひとつで、ハイキングや洞窟探検(千仏鍾乳洞など)が楽しめます。広大な草原風景は四季折々に違う魅力があります。

② 源じいの森(赤村)

キャンプや川遊び、温泉が楽しめる自然公園。家族連れに人気のアウトドア施設で、ローカルな雰囲気も味わえます。

筑豊・行橋のグルメガイド

筑豊地域の名物グルメ

炭鉱町のソウルフード「ホルモン」

筑豊はかつて炭鉱で栄えた地域で、炭鉱労働者の栄養源として人気を集めたのがホルモン焼きです。特に田川市では、味噌ダレで煮込んだ「味噌ホルモン鍋」が地元の定番料理となっています。

飯塚市の名物「千鳥饅頭」

飯塚発祥の和菓子「千鳥饅頭」は、しっとりとした白あんが特長。現在は福岡県内全域で販売されていますが、本店で購入する価値のある逸品です。

直方の老舗「成金饅頭」

明治期創業の「成金饅頭」は、直方市の銘菓として愛されています。こしあんがたっぷり詰まった一口サイズの和菓子で、お土産にぴったり。

田川名物「田川そば」

そば処としての歴史を持つ田川地域では、地元産のそば粉を使った手打ちそばが楽しめます。季節の山菜と一緒に味わうのが通の食べ方です。

行橋市の名物グルメ

「行橋バーガー」とご当地グルメ

地元食材を使った「行橋バーガー」が注目されています。行橋市内の複数の飲食店が参加しており、それぞれのオリジナルバーガーを楽しめます。

「蓑島の牡蠣(かき)」

行橋市の蓑島(みのしま)は、冬季限定の牡蠣小屋で知られています。焼き牡蠣や牡蠣ご飯など、海の幸を味わえる旬の食体験ができます。

おすすめのローカルレストラン

筑豊エリア

焼肉 大昌園(飯塚市)

ホルモン焼きが評判の老舗焼肉店。地元民も通う人気店で、リーズナブルな価格帯も魅力です。

三代目 梅林(直方市)

筑豊らしさ満載の炭鉱食文化を継承する居酒屋。ホルモン料理と地酒が楽しめます。

かつ処 竹林亭(田川市)

ボリューム満点のとんかつが人気の名店。衣サクサク、肉ジューシーで地元ファンも多いです。

行橋市内

レストラン くるみ

地元食材をふんだんに使った洋食店。ハンバーグやパスタが人気で、家族連れにもおすすめ。

割烹 魚松

新鮮な魚介を使った懐石料理の店。落ち着いた雰囲気で旬を味わえると高評価です。

お土産におすすめの商品

和菓子・スイーツ

千鳥屋の「千鳥饅頭」(飯塚市)

飯塚が発祥の有名銘菓。個包装で配りやすく、上品な甘さが老若男女に人気です。

成金饅頭(直方市)

「金運が上がる」と縁起物として親しまれる伝統の饅頭。縁起担ぎのお土産に最適です。

ご当地調味料・加工品

田川の味噌ホルモンのタレ

味噌ベースの濃厚な焼肉用タレ。瓶詰めやパウチタイプで販売されており、自宅でも筑豊の味を楽しめます。

筑豊醤油や地元のゆずポン酢

筑豊には地元の小さな醤油蔵も多く、旨味の強い醤油が人気。ギフト用も充実しています。

雑貨・民芸品

筑豊炭鉱関連グッズ

石炭を模した雑貨やTシャツ、絵葉書など、炭鉱文化をモチーフにしたアイテムはユニークなお土産として喜ばれます。

筑豊・行橋の季節の祭り・イベント

筑豊エリアの祭り

飯塚市:嘉穂劇場の大衆芸能公演

嘉穂劇場(かほげきじょう)は、1931年に開場した木造の芝居小屋で、現在も全国の旅役者による公演や落語会、コンサートなどが行われています。

中でも「全国座長大会」は、全国の大衆演劇座長が集う貴重な機会で、全国の演劇ファンが訪れる名イベントです。

田川市:川渡り神幸祭

川渡り神幸祭(かわわたりしんこうさい)は、毎年5月第3土・日に開催される、田川市の春を代表する大祭です。起源は300年以上ともいわれています。

14台の豪華な山笠(やまがさ)が彦山川を勇壮に渡る姿が最大の見どころで、夜は提灯の灯りで幻想的な雰囲気に包まれます。

直方市:のおがたチューリップフェア

直方リバーサイドパークでは、毎年4月上旬に30万本を超えるチューリップが咲き誇り、多くの来場者で賑わいます。

河川敷が花のじゅうたんになる美しい風景と、家族向けの屋台・ワークショップイベントが魅力です。

行橋市の祭りとイベント

行橋市:行橋まつり

「行橋まつり」は、毎年10月に開催される市民参加型の秋の風物詩です。伝統芸能の披露や市内パレード、露店などが立ち並び、子どもから大人まで楽しめます。

蓑島地区:蓑島祇園祭

漁師町である蓑島地区で行われる「蓑島祇園祭」は、豊漁と海上安全を祈願する伝統行事です。神輿が漁船で海上渡御をする珍しい形式が特徴で、海辺ならではの祭りです。

行橋市:ゆくはしシーサイド花火大会

8月中旬に長井浜海水浴場で行われる花火大会。海上から打ち上がる花火が水面に映える光景は圧巻で、地元住民にも観光客にも人気があります。

地域文化が息づく特色あるイベント

炭鉱遺産を生かした地域イベント

炭鉱と鉄道のまち・田川の魅力発信

田川市には石炭記念公園旧三井田川鉱業所など、炭鉱遺産をテーマにした施設が点在し、秋には「炭鉱フェスティバル」も開催されます。

当時の暮らしや文化に触れられる催しは、子どもにも学びが多く、教育的価値も高いイベントです。

伝統芸能の保存活動

筑豊の神楽や獅子舞

筑豊各地では神楽や獅子舞が地域の神社祭礼で奉納されており、地域ごとの特色が色濃く残っています。小規模ながら住民による保存活動も盛んで、観光客も歓迎される場合が多いです。

筑豊・行橋の気温・天候

福岡県の内陸部に位置する筑豊エリアと、海に近い行橋市は、いずれも温暖湿潤気候に属しています。年間を通して四季がはっきりしており、夏は蒸し暑く、冬は比較的温暖なのが特徴です。以下に、季節ごとの気温や降水傾向、台風について紹介します。

春(3月〜5月)

平均気温と気候

3月:平均気温は10〜13℃程度。朝晩は冷える日もありますが、日中は徐々に暖かさを感じられます。
4月:気温が15℃を超える日が増え、桜が咲く季節となります。
5月:20℃前後の爽やかな気候で、新緑が美しい時期です。

特徴

筑豊地域の桜の名所(遠賀川沿いや直方リバーサイドパーク)では、春に見ごろを迎えるイベントが開催されます。気温の変化が大きいため、羽織りものがあると安心です。

梅雨(6月中旬〜7月中旬)

平均気温と降水量

6月〜7月:気温は22〜28℃で湿度が高く、蒸し暑く感じられます。降水量が増え、1か月のうち15日以上が雨天となることもあります

特徴

筑豊・行橋エリアでは、短時間の豪雨や、土砂災害の注意報が出ることもあります。特に山間部(田川や赤村など)は注意が必要です。
また、農作物(米・イチゴなど)の成育にも影響するため、地域住民にとっても重要な時期です。

夏(7月下旬〜9月)

平均気温と気候

7月下旬〜8月:平均気温は28〜32℃前後。猛暑日(35℃以上)となる日も珍しくありません。
9月:残暑が続きますが、朝晩は徐々に過ごしやすくなります。

特徴

湿度が非常に高いため、熱中症対策が重要です。夏祭りや花火大会が盛んに行われますが、台風の接近にも注意が必要な時期です。

秋(10月〜11月)

平均気温と気候

10月:20℃前後で過ごしやすく、晴天が多い月です。
11月:15℃以下の日もあり、朝夕は肌寒さを感じるようになります。

特徴

行橋や飯塚では紅葉スポット(英彦山、勝山公園、金辺峠など)が美しく色づきます。台風は9月で落ち着き、観光に最適な季節となります。

冬(12月〜2月)

平均気温と気候

12月〜2月:平均気温は5〜10℃程度。
雪は少ないものの、筑豊エリアの山間部では数回程度の積雪があります。

特徴

市街地(飯塚・直方・行橋など)では積雪はまれですが、朝晩の冷え込みが厳しく、霜や凍結に注意が必要です。北風が吹きつけるため、防寒対策を忘れずに。

台風と雨の特徴

台風の接近と注意点

台風の時期と影響

7月〜10月:台風が九州に接近する可能性が高まる時期です。筑豊や行橋も強風・豪雨の影響を受けやすく、河川の増水や交通機関の乱れが生じることがあります。

筑豊・行橋へのアクセス

福岡県東部に位置する筑豊(ちくほう)地域と、豊前国の玄関口である行橋(ゆくはし)は、自然と文化が融合した魅力的な観光地です。鉄道・高速道路・空港からのアクセスが比較的整っており、福岡市や北九州市からの移動もスムーズです。

鉄道でのアクセス

博多方面からのアクセス

JR鹿児島本線 → JR福北ゆたか線(筑豊本線)を利用して、筑豊方面(飯塚・直方など)へアクセスできます。

北九州(小倉)方面からのアクセス

JR日豊本線を利用して、行橋方面へ向かうのが便利です。

平成筑豊鉄道(へいせいちくほうてつどう)

筑豊地域の中心を通るローカル線で、直方駅、金田駅、田川伊田駅などを経由して地域を横断します。観光列車「ことこと列車」も運行中で、食と景色を楽しめます。

自動車でのアクセス

高速道路を利用したアクセス

福岡市や北九州市から車でのアクセスも便利です。複数の高速道路が整備されています。

主要都市からの所要時間(車)

飛行機でのアクセス

最寄りの空港

北九州空港が最寄りで、特に行橋方面へのアクセスに便利です。
また、福岡空港から筑豊エリアへの移動も可能です。

バスでのアクセス

西鉄バス・JR九州バスなどが運行

西鉄バス筑豊・JR九州バスが主要都市と筑豊・行橋を結んでいます。路線バスも地域内で広く利用されています。

筑豊・行橋の移動手段

筑豊(飯塚市・直方市・田川市など)と行橋市を含む福岡県東部エリアでは、鉄道・バス・タクシー・レンタカーなど多様な移動手段が利用できます。地域によって公共交通の充実度に差があるため、観光目的や訪問地に応じて適切な移動手段を選ぶことが重要です。

鉄道による移動

JR九州の路線

筑豊地域と行橋をつなぐ主要な鉄道として、以下の路線が利用されています。

観光列車「ことこと列車」

平成筑豊鉄道が運行する観光列車で、田川・直方・中間エリアを優雅に巡ることができます。地元食材を使用した料理と車窓の風景が魅力です。

バスによる移動

西鉄バス・JR九州バス・太陽交通

筑豊・行橋の主要なバス運行会社には西鉄バス筑豊JR九州バス、地域密着型の太陽交通などがあります。主要駅・病院・ショッピングセンターを結ぶ路線が整備されています。

バス利用時の注意点

バスは本数が少ない区間もあるため、事前の時刻表確認が大切です。特に観光地や郊外の温泉施設へ向かう場合は、帰りの便の確認をおすすめします。

タクシー・観光タクシー

観光スポット間の移動や、公共交通ではアクセスしづらい場所へ行く際には、タクシーの利用が便利です。地元のタクシー会社では、観光ガイド付きタクシーのサービスも提供している場合があります。

レンタカー・カーシェア

広範囲を回るならレンタカーがおすすめ

筑豊・行橋地域は自然豊かなスポットが点在しており、レンタカーがあると移動が非常にスムーズになります。特に温泉地や山間部の観光、ファミリーやグループ旅行には最適です。

自転車での移動

レンタサイクルの活用

市街地の観光や、自然豊かな田園風景を楽しみたい場合は、レンタサイクルもおすすめです。

地元の特色を感じる移動手段

自転車なら、地元の風景や日常の暮らしをより身近に体験できるのが魅力です。

筑豊・行橋の観光コース

歴史と文化をめぐる日帰りコース(飯塚・田川)

午前:飯塚市の旧伊藤伝右衛門邸と嘉穂劇場

旧伊藤伝右衛門邸では、炭鉱王の豪邸を見学し、明治・大正期の暮らしに触れることができます。続いて、嘉穂劇場で大正ロマン漂う芝居小屋を見学。事前予約でバックヤードツアーも楽しめます。

昼食:飯塚名物「ホルモン焼き」

飯塚のご当地グルメであるホルモン焼きを、地元の人気店で味わいましょう。ホルモン鍋や鉄板焼きが定番です。

午後:田川市石炭・歴史博物館と香春神社

田川市石炭・歴史博物館では、筑豊炭鉱の歴史や文化を学べます。隣接する二本煙突も必見。さらに、古代の香春岳信仰に関わる香春神社で、神秘的な雰囲気を楽しみます。

自然と温泉で癒される1泊2日コース(行橋・築上町・添田町)

1日目:行橋市内と周辺の自然を満喫

午前:正八幡宮と長峡川の散策

地元で信仰を集める正八幡宮を訪れた後、長峡川沿いの遊歩道でゆったりと自然を楽しみましょう。

昼食:豊前うどんや地魚料理

コシの柔らかさが特徴の豊前うどんや、響灘で獲れた地魚料理がおすすめです。

午後:築上町の大池公園と築上町郷土資料館

広大な敷地を誇る大池公園で自然を満喫。時間があれば築上町郷土資料館で地域の歴史も学べます。

宿泊:源じいの森温泉(赤村)

筑豊と京築の中間地点にある赤村の源じいの森温泉で宿泊。川沿いにある温泉施設で心身を癒します。

2日目:英彦山と添田町

午前:英彦山神宮と登山散策

九州屈指の霊峰英彦山を訪れます。英彦山神宮を参拝し、体力に応じて中腹までの登山やスロープカーでの移動も可能です。

昼食:添田町の道の駅で郷土料理

道の駅歓遊舎ひこさんで山菜料理や田舎そばを楽しめます。地元野菜やお土産も購入できます。

午後:英彦山周辺の自然・渓谷散策

余裕があれば、英彦山周辺の英彦山大権現の滝玉屋神社も訪れてみましょう。秘境のような自然の風景が広がっています。

鉄道と遺産を楽しむローカル列車コース(平成筑豊鉄道)

沿線スポットを列車でめぐる旅

平成筑豊鉄道(へいちく)は、炭鉱時代の面影を残すローカル線。直方駅から田川伊田、金田、行橋方面へと運行しており、鉄道好きやノスタルジーを感じたい人にぴったりです。

観光列車「ことこと列車」もおすすめ

土休日を中心に運行される観光列車「ことこと列車」では、車内で地元の食材を使った料理やスイーツが楽しめます。列車の旅そのものが観光になる、魅力的な体験です。

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