直方谷尾美術館は、福岡県直方市に位置する市立美術館です。この美術館は、直方市にゆかりのある作家の作品を多数展示・収蔵しており、地域の芸術文化の発展に貢献しています。
もともとは、明治屋産業の創立者である谷尾欽也が昭和初期に建てられた医院を改装し、1992年に開館した私立美術館としてスタートしました。2000年3月、谷尾氏の遺族から美術館とその作品が市に寄贈され、翌2001年4月に直方市美術館として再オープンしました。現在では「直方谷尾美術館」という通称で広く親しまれています。
美術館は本館と新館に分かれており、各館で異なるテーマの展示が行われています。本館では年間を通じて美術館の収蔵品を展示しており、定期的に作品の入れ替えが行われます。また、新館では季節ごとのテーマに沿った展示が行われており、市民のアート作品も多く展示されます。
新館の奥には庭と本格的な茶室「鉄牛庵」が併設されており、美しい庭園を眺めながら静かな時間を過ごすことができます。茶室は、訪れる人々に日本の伝統文化を感じてもらう場として利用されています。
休憩室も美術館の魅力の一つです。温かい雰囲気に包まれた空間で、画集をめくりながらリラックスした時間を楽しむことができます。
直方谷尾美術館は、その建築物自体が文化財としての価値を持っています。特に以下の施設は、登録有形文化財として指定されています。
直方谷尾美術館には、福岡県出身や縁のある作家の作品が多く収蔵されています。以下はその代表的な収蔵作品の一部です。
本館展示室では、直方谷尾美術館の収蔵品を中心に展示が行われています。収蔵品は定期的に入れ替えが行われ、訪れるたびに新しい作品を楽しむことができます。
新館展示室では、季節ごとにテーマを設定した展示が行われています。特に、直方市民によるアート作品が展示されることが特徴的です。展示の際には、椅子に腰掛け、ゆっくりと鑑賞することができるため、じっくりと作品と向き合うことができます。
直方谷尾美術館へのアクセスは以下の通りです。
直方谷尾美術館は、地域の芸術文化を支える重要な施設であり、美術を愛する人々にとって魅力的な空間です。旧奥野家住宅や旧奥野医院など、建築物自体も文化財としての価値が高く、訪れる人々に多くの感動を与えます。また、収蔵品の質の高さや、ゆっくりと鑑賞できる環境も、訪れる価値を高めています。福岡県を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。