福岡県 » 筑豊・行橋

筑豊 行橋 観光ガイド

かつて、日本最大の規模を誇った炭鉱・筑豊炭田で栄えた筑豊エリア。既に閉山している三井田川炭鉱をはじめ、数多くの炭鉱跡が現在は観光名所となっています。

筑豊には白糸の滝、英彦山、淡島神社などの観光スポット、飯塚山笠、御神幸祭、金田山笠競演会などの観光イベント、水炊き、マンハッタン、うまかっちゃんなどのご当地グルメがあります。

山あいの豊かな自然に囲まれている筑豊。かつては日本一の産出量を誇った筑豊炭田を中心に大勢の炭鉱労働者で賑わうエリアでしたが、近年は北九州市のベッドタウン化が進んでいます。

炭鉱王が25歳年下の妻のために建てた「旧伊藤右衛門邸」は細部までこだわりぬいた和洋折衷の大豪邸で当時の繁栄ぶりがしのばれます。江戸時代の歌舞伎様式を今に伝える嘉穂劇場では歌舞伎はもちろんのことコンサートや映画などを楽しむこともできます。

また、東京名物と誤解されがちな銘菓ひよ子もじつはこのエリアで製造されています。ひよ子本舗吉野堂穂波工場では製造過程を見られる見学通路があり、子どもたちに人気です。

工場見学としてはトヨタ自動車九州宮田工場、住まいづくりを体験できるミサワファクトリー福岡なども評判ですが、いずれも事前予約が必要です。

芸術鑑賞するならば昭和初期の洋館をそのまま使用した直方谷尾美術館、郷土の美術を紹介する田川市美術館、近代の日本画・洋画だけではなく彫刻や硯の展示もある中村美術館などがおすすめです。

いろいろ遊んだ後は、ほうじょう温泉でサッパリするのも良いでしょう。立ち寄り湯もいくつかあり「ふじの湯の里」は、福知山を眺めながら入浴できる和風風呂やアロマセラピーを取り入れた北欧風風呂などがそろっています。「日王の湯」では、露天風呂もありバリアフリー施設もあるので高齢の家族との旅行でも安心です。

観光用トロッコが人気の赤村には、温泉施設つきのキャンプ場「源じいの森」もあるので、アウトドア派も満足できることうけあいです。

筑豊産の米と卵を使用したオムライス「kahanライス」や、パスタを使用した焼きそば「焼きスパ」や、今川焼きの皮のなかにカレー風味の肉と野菜がぎっしりつまった「カレー焼」などのご当地B級グルメがいろいろと楽しめるのも魅力的です。

こぢんまりした古民家レストランから東京ドーム5個分の大型商業施設「トリアス」まで、さまざまなシチュエーションで食事をとることができるのも便利です。

筑豊 行橋のおすすめスポット

観光地や名物をピックアップ!

魚楽園

水墨画家・禅僧の雪舟が室町時代に平和を願い築庭した日本庭園

室町時代に活躍した水墨画家・禅僧の雪舟が1470年代に築庭した国指定名勝の池泉回遊式庭園。藤江家が管理していることから藤江氏魚楽園とも呼ばれる。 天然の山を利用して岩清水を引いた池には中島を作り、周囲にはつつじや老松を配している幻想的な魚楽園の空間では四季折々の美しさを満喫できる。 築庭時の京都が応仁の乱で荒廃しており、戦乱から逃れてきた雪舟が、戦争を憂い、平和を願う心境を表したもので、平和への願いを込めた理想郷として築庭された。 自然の山を借景として、中心に池を掘り、水を配して三か所に石橋を架けている。その周りにツツジ、紅葉、ツバキなどを植え、四季折々の自然の変化を楽しめる趣向が凝らさ...»

岩石城

難攻不落と言われた山城

標高454メートルの岩石山山頂を主郭とした山城。平清盛の命により1158年に家臣の大庭景親が築いたと伝えられている。 標高はさほどではないが山岳修験道の修業場であった山に造られ「豊前一の堅城」「難攻不落」という評判もあった。 しかし築城以降、九州平定を目指した豊臣秀吉など各大名に何度と攻め落とされた。豊臣秀吉の九州征伐以降は小倉城の付城として存続したが、1615年の一国一城令により廃城となった。  山麓にある桜の名所と名高い添田公園に岩石城の天守閣の一部復元をしている。地下1階、地上3階の建物で、1階は添田美術館、3階には展望台がある。都市公園として開園した公園で、春にはソメイヨシノをは...»

田川ホルモン鍋

50年以上の歴史はだてじゃない!炭鉱マンの元気の源!

かつて筑豊最大の炭都として名をはせた福岡県田川市で生まれた、ヘルシー&スタミナ料理が「田川ホルモン鍋」である。その特徴は、秘伝のタレで下味をつけた新鮮なホルモンとたっぷりの野菜を、中央部がくぼんだ独特の鍋で炊き上げる点にある。スープを加えず野菜の水分だけで炊き上げることで、ホルモン本来の旨みが凝縮し濃厚な味わいになるのだ。その歴史は50年以上前にさかのぼり、当時の過酷な労働に従事していた炭鉱マンたちの貴重な栄養源であった。最近では、コラーゲンたっぷりのホルモンとたくさんの野菜が一度に味わえるという理由で、女性に人気の料理をなっている。...»

なんばん往来

年間400万個も売れる、さかえ屋の代表的なお菓子

アーモンド粉100%で焼き上げたふっくらとした生地を、発酵バターの風味が贅沢な512層のサクサクパイ生地で包んだお菓子。512層というのは、一般的なパイ生地の約10倍で、開発に13年の時間を費やしたこだわりの製法だ。中に入ったジャムが味のアクセント。中に入れるジャムは、ほんのりとした酸味が甘みを引き立てておいしい定番の「ラズベリー」に加え、季節限定で、春~夏は「ブルーベリー」、秋~冬は「マロン」の3種類。1949年(昭和24年)、に飯塚市で創業した菓子製造会社「さかえ屋」から、1984年(昭和59年)に発売された焼き菓子で、扱っている菓子の種類が300を超える「さかえ屋」の和洋菓子のラインナッ...»

秋月城

秋月城は、福岡県朝倉市野鳥にあった江戸時代の日本の城で、平山城や陣屋としての役割を果たしていました。別名として秋月陣屋(あきづきじんや)とも呼ばれています。現在、城跡は福岡県指定の史跡に指定されており、本門(黒門)や長屋門は県指定有形文化財として保護されています。 築城の背景と歴史的経緯 秋月城の起源は鎌倉時代に遡り、1203年(建仁3年)に秋月種雄が古処山に築いたと伝えられる古処山城がその始まりとされています。その山麓にあった秋月氏の居館「杉本城」の跡地を利用し、1624年(寛永元年)に福岡藩の藩主である黒田長興によって再築されました。秋月城は福岡藩の支藩である秋月藩の藩庁として、黒田氏...»

垂裕神社

垂裕神社は、福岡県朝倉市に位置する由緒ある神社で、かつて秋月藩の初代藩主であった黒田長興(くろだながおき)を祀る神社として知られています。旧社格は県社に指定されており、秋月藩の歴代藩主やその家族、さらに秋月出身の戦死者をも祀る場所として、地域の歴史と深く結びついています。また、境内には多くの楓の木があり、秋には美しい紅葉が楽しめる名所としても有名です。 垂裕神社の概要 垂裕神社の中心には、秋月藩の初代藩主である黒田長興の神霊が祀られており、「垂裕明神」としてその功績を称えられています。また、歴代の藩主や藩主夫人、公子(藩主の子供たち)、さらには島原の乱から太平洋戦争に至るまでの戦死者をも併...»

朝倉市秋月博物館

朝倉市秋月博物館は、福岡県朝倉市に位置する郷土博物館です。この博物館は、旧秋月藩黒田家に関する資料や、秋月にゆかりのある史料を展示しており、地元の歴史や文化を伝える貴重な施設となっています。筑前の小京都と称される「秋月」の城下町にあり、訪れる人々に江戸時代の風情を感じさせる佇まいで親しまれています。 沿革 秋月郷土館の開館 朝倉市秋月博物館の前身は、1965年(昭和40年)に開館した「秋月郷土館」です。当初は、旧秋月藩黒田家にまつわる貴重な資料や、秋月地域に関する歴史的な史料を展示し、地元の文化遺産を紹介する役割を果たしていました。 朝倉市への譲渡 2013年(平成25年)には、財団...»

甘木公園

甘木公園は、福岡県朝倉市にある市民の憩いの場として知られる広大な公園です。地元では「丸山公園」とも呼ばれ、朝倉市役所のすぐ北隣に位置しています。公園の総面積は31.7ヘクタールにも及び、豊かな自然環境に囲まれた広々とした空間で、四季折々の美しい風景を楽しむことができます。 特に春には福岡県内屈指の花見スポットとして多くの人々が訪れます。約4000本のソメイヨシノが咲き誇り、公園全体が桜色に染まる光景は圧巻です。また、秋にはカエデやツツジが見事に紅葉し、美しい色彩のコントラストが広がります。甘木公園は、季節ごとに異なる表情を見せる、自然とのふれあいを楽しむことができるスポットです。 甘木公園...»

甘木歴史資料館

甘木歴史資料館は、福岡県朝倉市に位置する県立の博物館で、地域の歴史や文化を伝える貴重な施設です。設立当初から、地元の歴史や考古学的資料を展示し、多くの来館者に愛されてきました。 設立の背景と沿革 朝倉郡にはかつて、歴史に関する専門的な展示施設はほとんど存在していませんでした。唯一、朝倉市立三奈木小学校に併設されていた三奈木歴史館がありましたが、1996年に閉館しています。しかし、1970年代に始まった大分自動車道の建設に伴う発掘調査により、この地域には多くの遺跡が存在することが明らかになりました。 これにより、発掘された遺物の管理や活用、さらにかつて秋月城の城下町や甘木宿として栄えた甘木...»

朝倉市

朝倉市は、福岡県中南部の筑後地域に位置し、歴史的な魅力と豊かな自然が織りなす観光スポットが数多くあります。市内には、古い城下町の面影を残す秋月地区や、温泉地として知られる原鶴温泉、数々の歴史的建造物や遺跡が点在しています。さらに、地域独特の祭りやイベントも盛んに行われ、訪れる人々を魅了しています。ここでは、朝倉市の主要な観光名所や歴史的背景、文化についてご紹介します。 秋月 - 「筑前の小京都」 朝倉市の観光スポットの中でも特に人気が高いのが秋月地区です。秋月は「筑前の小京都」として知られ、江戸時代の城下町の風情を色濃く残しています。秋月城の跡地は現在も保存されており、紅葉の季節には多くの...»

行橋市

行橋市は、福岡県東部に位置し、かつて豊前国および旧小倉藩に属していた歴史ある市です。その地理的背景や歴史から、豊かな文化遺産や観光スポットが多く存在しており、訪れる人々に日本の伝統や自然の美しさを感じさせる場所が数多くあります。市の中心部は行橋駅を中心に発展し、近年では北九州市のベッドタウンとしての役割も担っています。 行橋市の主要観光スポット 市内には、春に桜が咲き誇る今川河畔の遊歩道や、夏の祭り「こすもっぺ」など、季節ごとのイベントが楽しめる場所が点在しています。特に、カルスト台地で有名な平尾台の麓に位置する地域は、自然観光のハイライトです。 御所ヶ谷神籠石(ごしょがたにこうごいし)...»

御所ヶ谷神籠石

御所ヶ谷神籠石は、福岡県行橋市と京都郡みやこ町にまたがる御所ヶ岳(ホトギ山)に築かれた日本の古代山城(神籠石系山城)です。1953年11月14日には、「御所ヶ谷神籠石」として国の史跡に指定され、その歴史的価値が認められています。 御所ヶ谷神籠石の概要 御所ヶ谷神籠石は、発掘調査により古代山城であることが確認されていますが、『日本書紀』などの古文書にはその記載がなく、築城主や築城年は明らかになっていません。しかし、663年の白村江の戦いで唐・新羅連合軍に敗北した後、7世紀後半頃に築かれたと考えられています。 立地と構造 この山城は、京都平野の南側に連なる馬ヶ岳連山の一角に位置しており、周...»

海軍築城航空基地 稲童掩体

海軍築城航空基地 稲童掩体は、福岡県行橋市に位置する太平洋戦争時の重要な遺跡で、当時の「掩体壕(えんたいごう)」の一つです。もともと「稲童1号掩体壕」として知られていましたが、現在は福岡県の指定史跡として、「海軍築城航空基地 稲童掩体」と正式に改称されています。この掩体壕は戦争の記憶を今に伝える貴重な建造物として保存されており、当時の歴史的な背景を物語っています。 掩体壕とは何か 「掩体(えんたい)」は、戦時中に敵の攻撃から兵器や航空機などを守るために造られた防御施設の一種です。特に、航空機などの装備を空爆から守るために覆い状に造られた施設が「掩体壕(えんたいごう)」です。戦時中、多くの航...»

行橋赤レンガ館

行橋赤レンガ館は、福岡県行橋市に位置し、歴史的建築物として知られる旧百三十銀行行橋支店をリノベーションした施設です。この建物は、大正時代の名建築家である辰野金吾の監修によって建てられ、現在もその優雅な外観と歴史的価値を誇っています。市民に愛され、カフェやギャラリーとして活用されており、訪れる人々に文化と歴史の魅力を伝えています。 歴史的背景 行橋赤レンガ館の前身である旧百三十銀行行橋支店は、1914年(大正3年)に建設されました。当時、大阪に本店を構えていた第百三十国立銀行の支店として、辰野金吾が監修したもので、清水組(現在の清水建設)が設計と施工を担当しました。ルネッサンス様式にセセッシ...»

苅田町

苅田町は、福岡県北東部の周防灘に面した工業の町で、京都郡に属しています。臨海部には多くの工場が立地し、工業地帯を形成しているため、自動車やセメント産業を中心に発展してきました。町の特色や観光スポット、そして祭事などを通して、苅田町の魅力を紹介します。 苅田町の観光案内 福岡県北東部の周防灘に面した苅田町(かんだまち)は、工業地帯として知られる町ですが、自然や歴史的な観光スポット、祭りなどの文化も豊かです。本記事では、苅田町の魅力ある観光スポットと伝統行事を紹介します。 自然・名所 苅田町には、自然の景観や歴史的な名所が多くあります。その中でも特に注目すべきスポットを紹介します。 平尾...»

松山城(豊前国)

松山城は、福岡県京都郡苅田町にあった山城です。その別名は神田城や豊前松山城とも呼ばれ、苅田町指定の史跡としても知られています。この城はかつて豊前国の要所に位置し、幾度となく歴史的な争いの舞台となりました。 松山城の概要 松山城は標高128メートルの松山山頂付近に位置し、主郭を中心に二の郭、三の郭が連なっていました。しかし、現在では採石場として利用されているため、三の郭や出城は破壊されており、その一部は失われています。それでも、畝状縦掘りや石段の遺構などが現存し、往時の姿を垣間見ることができます。 城郭の構造 本丸跡は東西22メートル、南北32メートルの長方形の平地で、城の中心部分として...»

石塚山古墳

石塚山古墳は、福岡県京都郡苅田町富久町1丁目に位置する古墳時代前期の前方後円墳です。江戸時代に銅鏡などの貴重な遺物が発掘されたことで注目を集め、1985年(昭和60年)には国の史跡に指定されました。石塚山古墳は、考古学的にも文化的にも重要な存在であり、その魅力は多岐にわたります。本記事では、石塚山古墳の概要、出土品、築造年代、そして文化財としての価値について詳しく解説します。 石塚山古墳の概要 石塚山古墳は、周防灘を望む緩斜面に築かれた前方後円墳です。全長は推定で120メートル、後円部の高さは10メートル以上と見られます。周辺の地形はやや削られていますが、全体として壮大な規模を誇ります。前...»

青龍窟

青龍窟は、福岡県京都郡苅田町にある鍾乳洞で、北九州国定公園内の平尾台に位置しています。昭和37年(1962年)に国の天然記念物に指定されたこの洞窟は、長い歴史を持ち、観光や自然観察の場としても知られています。 青龍窟の概要 青龍窟は、標高400メートルのカルスト台地(羊群原)に位置し、平尾台最大の鍾乳洞として知られています。全長約3kmの広大な洞窟で、内部は複雑な迷路のような地形が特徴です。洞窟は三段構造になっており、それぞれ上・中・下の入り口からアクセス可能です。石灰岩の棚がテラス状に広がるなど、洞内の地形は非常に複雑です。 この洞窟は、昭和37年に国の天然記念物として指定され、その美...»

みやこ町

みやこ町は、福岡県の北東部に位置し、京都郡に属する自然豊かな町です。その立地は、行橋市の南西側に広がり、筑豊地方とも隣接しており、山や谷が織り成す風景と平野が広がる地形が特徴です。観光名所や歴史的遺産が多く残るみやこ町は、訪れる人々にとって魅力的な観光地のひとつです。 豊津地区の名所・史跡 豊津地区は、豊かな歴史を誇る地域で、多くの文化財や自然公園が点在しています。 豊前国府跡公園 豊津地区には、かつて豊前国の国府があったとされる豊前国府跡公園があります。この公園は、古代の国府の中心地として栄えた場所であり、歴史好きには必見のスポットです。園内では、当時の国府の姿を偲ばせる遺構が見られ...»

豊前国分寺跡

豊前国分寺跡は、福岡県京都郡みやこ町に位置する奈良時代の寺院跡です。聖武天皇の勅願によって、全国各地に建てられた国分寺のひとつで、豊前国の文化と宗教の中心地として大きな役割を果たしました。現在、寺跡には明治時代に再建された三重塔がそびえ立ち、豊かな自然と歴史が調和する場所となっています。 豊前国分寺の概要 豊前国分寺は、奈良時代に聖武天皇の詔によって日本各地に建立された国分寺のひとつです。豊前国分寺の創建は天平勝宝8年(西暦756年)までにはほぼ完成していたとされ、豊前国の文化や信仰の中心として栄えました。しかし、天正年間に戦国大名・大友宗麟の兵火によって焼失。その後、江戸時代の元禄年間に...»

綾塚古墳

綾塚古墳は、福岡県京都郡みやこ町勝山黒田に位置する歴史的な円墳で、国の史跡に指定されています。観光地として訪れる際、その壮大な歴史や独自の建造様式に触れることができる貴重なスポットです。 綾塚古墳の概要 福岡県北東部に広がる京都平野の観音山(鹿ヶ峰)の丘陵に築かれた大規模な円墳です。この古墳は馬蹄形に削られた丘陵を利用して造られており、1980年と1995年にそれぞれ墳丘測量調査と石室実測調査が実施されましたが、発掘調査は行われていません。現在もその歴史的な価値が高く評価されています。 墳丘の特徴 綾塚古墳は円形の墳丘を持ち、現在は東西30メートル、南北38メートル、高さ10メートルの...»

橘塚古墳

橘塚古墳は、福岡県京都郡みやこ町勝山黒田にある、歴史的価値の高い方墳です。国の史跡に指定されており、その見事な石室や古墳の規模は観光客や歴史愛好者にとって非常に魅力的なスポットとなっています。この記事では、橘塚古墳の概要、遺跡の歴史、埋葬施設、そして文化財としての価値について、詳しくご紹介します。 橘塚古墳の概要 橘塚古墳は、福岡県北東部、京都平野のほぼ中央部に位置する微高地に築かれた大型の方墳です。現在では、町立黒田小学校の校庭内に位置しており、西側には小学校の校舎、南側には小学校のプール、そして北東側には保育所が隣接しています。このため、墳丘周囲は大きく改変されているものの、古墳として...»

豊前市

豊前市は福岡県の東部に位置し、豊かな自然と歴史的な魅力を持つ地域です。本記事では、豊前市の地理、気候、生活環境、名所旧跡、観光スポット、交通アクセスについてご紹介します。 豊前市の地理 豊前市は福岡県の東部、京築地域の南部に位置しており、行橋市と中津市のほぼ中間にあります。市域南部には求菩提山や犬ヶ岳などの山々が連なる筑紫山地が広がっており、自然が豊かです。一方、北部は周防灘(瀬戸内海)に面しているため、漁業が盛んに行われています。晴れた日には対岸の山口県が見えることもあります。 自然と名水 市域南部は山々に囲まれており、豊かな自然が広がっています。この地域には多くの湧き水があり、特に...»

原鶴温泉

福岡県朝倉市に位置する「原鶴温泉」は、九州でも有数の温泉地として知られています。この温泉地は、筑後川の恵みに囲まれた風光明媚な場所にあり、その歴史は古く、様々な伝説が伝えられています。温泉の泉質は「美人の湯」として多くの人々に親しまれており、リラックスしながら心と体を癒すことができる場所です。 泉質の特長と効果 原鶴温泉は、弱アルカリ性の単純温泉と単純硫黄泉という2種類の泉質を持ち合わせており、これにより「W美肌の湯」とも称されています。源泉温度は40〜60℃と適温で、肌に優しい温泉です。 弱アルカリ性単純泉の効果 アルカリ性の温泉は石鹸のような役割を果たし、古い角質を柔らかくして取り...»

朝倉揚水車

朝倉揚水車は、1760年代から1780年代にかけて設置された日本最古の実働する水車です。現在、朝倉には3か所の揚水車があり、それぞれの所在地の集落名にちなみ、上流側から「菱野水車(ひしのすいしゃ)」、「三島水車(みしますいしゃ)」、「久重水車(ひさしげすいしゃ)」と呼ばれています。もともと4基存在しましたが、最上流の水車は水路の末端に与える影響を考慮して電動揚水機に変更されました。 これらの揚水車は、灌漑面積が合計約35ヘクタールに及び、毎年6月17日から10月中旬までの稼働期間中、稲作のために重要な役割を果たしています。ただし、稲の作付け期間中に行われる水田から水を一時的に落とす「中干し」...»

大刀洗平和記念館

筑前町立大刀洗平和記念館は、福岡県朝倉郡筑前町に位置する歴史資料館であり、第二次世界大戦中の資料を展示しています。館内には、旧日本陸軍の九七式戦闘機や旧日本海軍の零式艦上戦闘機など、約1,800点におよぶ貴重な展示物が収蔵されています。 記念館の設立背景 大刀洗陸軍飛行場があった筑前町には、かつて陸軍の大刀洗陸軍飛行学校が存在しましたが、長らくその歴史を伝える施設はありませんでした。一方、分校があった鹿児島県の知覧町(現・南九州市)には、知覧特攻平和会館が設立されており、地域の戦争遺産が伝えられていました。 1987年(昭和62年)、当時の甘木鉄道太刀洗駅の旧駅舎が無人駅化のため取り壊さ...»

兵士・庶民の戦争資料館

兵士・庶民の戦争資料館は、福岡県鞍手郡小竹町に位置する私設の戦争資料館です。この資料館は、陸軍兵士として中国などに出征した武富登巳男(たけとみとみお)が、戦争の真実を伝えるために開設したもので、多くの戦争に関連する資料が展示されています。 概要 兵士・庶民の戦争資料館は、1979年(昭和54年)7月1日に、武富登巳男が福岡県飯塚市にあった自宅を改造して展示を開始したことに始まります。その後、1996年(平成8年)に現在の福岡県鞍手郡小竹町御徳に移転し、戦争にまつわる貴重な資料を収蔵・展示する場として知られるようになりました。 館のモットーは「戦争体験者よ、真実を語れ」であり、元兵士や遺族...»

求菩提山

求菩提山は、福岡県豊前市と築上郡築上町の境界に位置し、標高782メートルを誇る筑紫山地の一部です。麓の豊前市のシンボル的な存在であり、かつては英彦山や犬ヶ岳と共に修験道の山として知られていました。神秘的な山容や豊かな歴史に彩られたこの山は、地域の人々にとって長年の信仰の対象でした。 歴史と背景 求菩提山は中世初期までは英彦山の影響下にありましたが、中世末期には聖護院の支配下に入り、修験道の中心地として発展しました。その後、山岳信仰の盛んな場所として栄え、最盛期には約180の坊(修行所)を有するほどの規模を誇りました。しかし、幕末期には54坊まで減少し、明治時代の神仏分離政策により、求菩提山...»

畑冷泉

畑冷泉は、福岡県豊前市大字畑に所在する冷泉であり、「九州三名水」に数えられる名水のひとつです。年間を通じて水温は約15度に保たれ、その冷たさと清らかさから、地元住民や観光客に親しまれています。 歴史と背景 畑冷泉の歴史は古く、かつて求菩提山が修験道の霊山として栄えていた時代に遡ります。この湧き水は、修験道の修行者が禊ぎ(身を清める儀式)に使っていたとされ、神聖な水として崇められてきました。明治時代に修験道が禁止されると、地元の神官である島田政平が禊場を露天の浴場に改装し、一般に開放したのが畑冷泉の始まりです。 水神社と名水 畑冷泉は、樹齢850年を超える大楠の根元から一日約1,000ト...»

綱敷天満宮(築上町)

綱敷天満宮は、福岡県築上郡築上町大字高塚に位置する神社です。祭神は学問の神として名高い菅原道真公であり、旧社格は県社に指定されています。この神社は「東の太宰府」とも称され、古くから地域の信仰の中心として栄えてきました。 神社の由来と歴史 綱敷天満宮は、菅原道真が大宰府に向かう途中、嵐に遭いこの地に立ち寄ったことに由来します。当時の住民たちは、道真公を敬うために綱を敷いて迎え入れたと伝えられており、この出来事が神社名の由来となっています。地元では親しみを込めて「浜の宮(はまのみや)」と呼ばれ、年末年始には多くの参拝客で賑わいます。 境内の見どころ 大鳥居 神社の入口に立つ大鳥居は、参拝...»

吉富町

吉富町は福岡県の東部、築上郡に属する小さな町です。面積は5.68平方キロメートルと、九州では最も狭く、全国でも12番目に小さい自治体です。町内には、田辺三菱製薬株式会社の吉富事業所や、その連結子会社である田辺三菱製薬工場株式会社の吉富工場があり、企業城下町として発展してきました。吉富町は福岡県の最東端に位置し、山国川を挟んで大分県中津市と接しています。そのため、中津市と深い歴史的・経済的な結びつきを持ち、町民の生活は中津市と密接に関連しています。 吉富町の観光スポット 吉富漁港と特産品 吉富町は漁業が盛んで、「豊前のり」や「豊前海一粒カキ」といった特産品があります。特にアサリの養殖に力を...»

上毛町

上毛町は、福岡県築上郡の東部に位置し、豊かな自然と歴史的な魅力を持つ町です。町は山国川を挟んで大分県中津市と隣接しており、文化や経済の面で深い繋がりがあります。 自然と歴史が融合する観光スポット 大平樂友枝瓦窯跡(国指定史跡) 大平樂友枝瓦窯跡は、古代からの瓦の生産地として知られる歴史的な遺跡です。この瓦窯跡は、奈良時代から平安時代にかけてのものとされており、国の史跡に指定されています。現地では、瓦の製造過程や当時の技術を学ぶことができ、歴史愛好者にとっては見逃せないスポットです。 穴ヶ葉山古墳 穴ヶ葉山古墳は、町内にある古代の遺跡で、上毛町の歴史を紐解く重要な場所です。この古墳は、...»

旧藏内氏庭園

旧藏内氏庭園は、福岡県築上町に位置する国指定の名勝です。この庭園と邸宅は、炭鉱業で成功を収めた蔵内家の本家住宅として、明治時代中期から昭和初期にかけて建設されました。庭園だけでなく、旧邸宅も文化財に指定されており、「旧蔵内邸(きゅうくらうちてい)」としても広く知られています。 歴史的背景 蔵内家は、明治時代から昭和前期にかけて福岡県筑豊地方を中心に炭鉱を経営し、さらに大分県で錫や金の鉱山も運営していました。旧藏内邸は、蔵内次郎作、保房、次郎兵衛の三代にわたり繁栄を象徴する本家住宅として建てられました。邸宅の造営は明治39年(1906年)頃に始まり、主屋と応接間棟、そして庭園が造られました。...»

築上町

福岡県の北東部に位置する築上町は、豊かな自然と歴史的な名所に恵まれた町です。 名所・旧跡 綱敷天満宮 築上町の代表的な神社の一つである綱敷天満宮は、学問の神様である菅原道真を祀っています。境内には巨大な大鳥居がそびえ立ち、参拝者を迎えます。毎年行われる例祭では、多くの地元住民や観光客が訪れ、伝統的な神事や奉納舞が披露されます。 金富八幡神社 金富八幡神社は、築上町の歴史的な文化財として知られています。神社の周囲には美しい庭園が広がり、春には桜が咲き誇り、秋には紅葉が見事な景色を作り出します。また、旧藏内氏庭園は国指定名勝としても有名で、その美しい景観は訪れる人々を魅了します。 城井...»

竹原古墳

竹原古墳は、福岡県宮若市竹原にある装飾古墳で、6世紀後半に築造されたとされています。この古墳は、国指定の史跡として高い歴史的・文化的価値を持ち、彩色壁画が現存している点で特に注目されています。竹原古墳は、九州地方に数多く分布する装飾古墳の一例で、諏訪神社の境内に位置しています。 発見と指定 竹原古墳は、1956年(昭和31年)3月、旧若宮町(現宮若市)の在野の考古学者によって発見されました。発見当時、古墳の近くには相撲場があり、土俵の土取りの際に偶然に入口が開口したとされています。発見直後、清賀義人氏をはじめとする考古学者たちによって壁画が確認され、緊急調査が行われました。翌年の1957年...»

宮若市

宮若市は、福岡県の筑豊・宗像地方に位置する市で、北九州市と福岡市の中間にある産業都市です。この地域は古くから宗像市との結びつきが強く、今日では自動車産業の中心地として発展しています。 史跡・文化財 竹原古墳 竹原古墳は国指定文化財(史跡)で、装飾古墳として広く知られています。その美しい装飾は、古代の技術と芸術性を今に伝える貴重な遺産です。 宮若市石炭記念館 旧校舎を活用して設立されたこの記念館は、貝島炭坑の歴史を紹介しています。石炭産業が隆盛を誇った時代の資料や展示品があり、産業遺産としての価値が高いです。 犬鳴山御別館 市指定文化財である犬鳴山御別館は、福岡藩中老職の加藤司書が...»

脇田温泉

脇田温泉は、福岡県宮若市に位置する古くからの温泉地で、「わいたおんせん」とも呼ばれることがあります。豊かな自然に囲まれ、静かな環境で訪れる人々を癒すこの温泉地は、奈良時代から湧き続ける歴史を持ち、現在も多くの観光客に親しまれています。 温泉の概要 泉質と源泉温度 脇田温泉は、単純温泉として知られており、源泉の温度は約29℃です。優れた泉質は、疲労回復やリラクゼーション効果が期待され、多くの人々がこの温泉を目的に訪れます。 温泉街の特徴 脇田温泉の温泉街は、犬鳴川沿いに広がり、自然豊かなロケーションに位置しています。温泉街の中心には、3軒の宿泊施設、すなわち「楠水閣」、「桃源境」、「湯...»

直方市

直方市は福岡県北部に位置し、筑豊地方の主要都市の一つです。豊かな自然と歴史的背景を持ち、観光地としても魅力があります。北九州市や福岡市からのアクセスが良く、周辺地域からの観光客も訪れる市です。 名所・観光スポット・文化施設 史跡・寺社 直方市には、歴史的価値の高い寺社や史跡が点在しています。訪れることで、直方市の歴史と文化を深く理解できるでしょう。 多賀神社: 地元住民に親しまれる神社で、多くの祭りが行われます。 直方藩主館跡: 直方藩の歴史を感じることができる史跡。 西徳寺: 静かで落ち着いた雰囲気の寺院。 植木の空也上人像: 空也上人が彫られた像が展示されています。 水...»

宮若市石炭記念館

宮若市石炭記念館は、福岡県宮若市にある博物館で、石炭鉱業の歴史や資料を展示しています。この記念館は、かつて筑豊炭田を代表する炭鉱であった貝島炭礦の歴史を今に伝える役割を果たしており、石炭産業が地域社会や日本全体に与えた影響を詳しく知ることができます。 施設の概要 宮若市石炭記念館は、1977年(昭和52年)に開館しました。建物は、かつて貝島炭礦が設立した私立学校「大之浦小学校」の校舎をそのまま利用しており、旧大之浦小学校の教室を再現した展示も特徴のひとつです。展示内容は、貝島炭礦で使用されていた機器や模型、歴史的な写真などを中心に構成されています。 「貝島炭鉱創業之地」の碑 記念館の外...»

犬鳴御別館

犬鳴御別館は、福岡県宮若市犬鳴にあった日本の城(館)です。幕末に福岡藩が建設したこの御別館は、歴史的に重要な役割を果たし、その名残を今に伝えています。建設当時の地名は「犬鳴谷村」で、福岡藩の政治的背景や対立の中で生まれた場所です。 歴史的背景 犬鳴御別館は、幕末期の福岡藩での内紛の中で、福岡藩中老職である加藤司書の提案により建設されました。元治元年(1864年)7月に着工し、翌年の慶応元年(1865年)に竣工しました。この御別館は、勤王攘夷派が福岡藩の防衛拠点として計画したもので、福岡藩主を守るための施設として重要視されていました。 福岡藩内の対立と御別館の目的 当時、福岡藩では勤王攘...»

もち吉(もちだんご村)

株式会社もち吉は、福岡県直方市に本社を構える米菓の製造・販売を行っている食品会社です。創業は1929年(昭和4年)9月1日であり、新潟県以外では最大の米菓メーカーの一つとして知られています。もち吉は全国各地(沖縄地方を除く)に直営店舗を展開し、通信販売も積極的に行っています。 会社の歴史 もち吉は創業以来、米を使用した菓子にこだわり続けており、原料となる米には特に厳選された国産米を100%使用しています。これは大手米菓メーカーの中でも珍しい特徴であり、同様に国産米100%を使用している企業は、もち吉の他に岩塚製菓と丸彦製菓の2社のみです。このこだわりが、長年にわたり高い品質を維持し続けるこ...»

福智山

福智山は、福岡県北九州市小倉南区、直方市、田川郡福智町にまたがる標高900.6mの山です。九州百名山のひとつに数えられ、北九州国定公園にも含まれるこの山は、豊かな自然環境と多彩な見所を持つ、福岡県を代表する観光地のひとつです。 福智山の概要 福智山は、福岡県北部の山岳地帯に位置し、その頂上からは北九州市、直方市、福智町を一望できる眺望が広がっています。2006年には、麓に位置する方城町、赤池町、金田町が合併し、福智町が誕生しました。この町の名前は福智山に由来し、地域の象徴として多くの人々に親しまれています。福智山の美しい姿は「筑豊の盟主」として称えられ、多くの登山者や観光客を魅了しています...»

多賀神社(直方市)

多賀神社は、福岡県直方市に位置する歴史的な神社で、古くは「日若宮」や「妙見大明神」など様々な名前で呼ばれていました。現在では、地域の重要な文化財として、地元の人々から深く信仰されています。 概要 多賀神社は福岡県直方市大字直方に位置し、旧社格は県社です。この神社は長い歴史を持ち、その起源や創建年代については明確な記録が残っていないものの、平安時代にはすでに存在していたとされています。 祭神 多賀神社の主な祭神は以下の通りです。 伊邪那岐大神(いざなぎのおおかみ) - 別名「日若大明神」や「日少大明神」とも呼ばれる 伊邪那美大神(いざなみのおおかみ) 歴史 多賀神社の創建...»

直方谷尾美術館

直方谷尾美術館は、福岡県直方市に位置する市立美術館です。この美術館は、直方市にゆかりのある作家の作品を多数展示・収蔵しており、地域の芸術文化の発展に貢献しています。 美術館の概要 もともとは、明治屋産業の創立者である谷尾欽也が昭和初期に建てられた医院を改装し、1992年に開館した私立美術館としてスタートしました。2000年3月、谷尾氏の遺族から美術館とその作品が市に寄贈され、翌2001年4月に直方市美術館として再オープンしました。現在では「直方谷尾美術館」という通称で広く親しまれています。 本館と新館 美術館は本館と新館に分かれており、各館で異なるテーマの展示が行われています。本館では...»

直方隕石

直方隕石は、福岡県直方市下境の須賀神社に「飛石」として伝わる隕石です。隕石の落下に関する目撃記録があり、世界最古の隕石として認定されていますが、実際の落下時期には諸説があります。この隕石は天文ファンや歴史愛好家にとっても興味深い対象となっており、神幸大祭の際に公開されるなど、地元の文化財としても大切にされています。 隕石の概要 直方隕石は、重量472gのL6-コンドライトという石質隕石であり、現在も須賀神社が管理しています。この隕石は通常は非公開ですが、5年に一度行われる神幸大祭の際に特別公開されます。直近では2016年10月22日から23日にかけて公開され、多くの天文ファンが訪れました。...»

福智山ろく花公園

福智山ろく花公園は、福岡県直方市に位置し、福智山の麓に広がる美しい自然と花々を楽しめる公園です。四季折々の花々が彩り、訪れる人々を魅了します。 公園の特徴と魅力 四季折々の花々 福智山ろく花公園は、四季折々の花が楽しめることで知られています。春には桜やポピーが咲き誇り、夏にはアジサイやスイレンが美しく彩ります。秋にはコスモスが広がり、冬には梅やスイセンが咲くなど、一年を通してさまざまな花が楽しめます。 百合原のユリ この地域の地名である「百合原」にふさわしく、園内にはさまざまなユリの花が咲き誇ります。珍しいササユリやヒメサユリなども見られ、ユリ好きにはたまらないスポットです。 園内...»

田川市

福岡県の中央部に位置する田川市は、筑豊地方を代表する自治体の一つです。飯塚市、直方市と共に「筑豊三都」と称され、かつて筑豊最大の炭都として栄えました。炭坑節発祥の地としても有名で、炭鉱の歴史を活かしたまちづくりが進められています。 名所・観光スポット 博物館 田川市石炭・歴史博物館 田川市石炭・歴史博物館は、田川の炭鉱に関連する資料や古代から現代までの地域の歴史、さらに山本作兵衛の炭鉱記録画などを展示している博物館です。この博物館は、石炭記念公園に隣接しており、炭鉱文化に触れることができる重要なスポットです。 田川市美術館 地域に根ざした芸術作品を展示する美術館で、地元のアーティス...»

田川市石炭・歴史博物館

田川市石炭・歴史博物館は、福岡県田川市に位置し、かつて日本のエネルギーを支えた筑豊炭田の石炭産業に関する資料を展示する博物館です。筑豊地方最大の炭鉱であった三井田川鉱業所伊田坑の跡地に、1983年に「田川市石炭資料館」として開館し、2005年に現在の名称に改称されました。 展示内容 この博物館では、石炭鉱業の歴史や、炭鉱労働者の生活に関する資料を豊富に展示しています。筑豊地区の石炭の生成や採掘に関する地質学的な説明から、採掘道具や機械の進化、そして炭鉱労働者の労働風景や生活を描いた絵画や写真が展示されています。屋外には、炭坑で実際に使われた電気機関車やトロッコ、炭坑用機械が展示され、さらに...»

風治八幡宮

風治八幡宮は、福岡県田川市魚町に位置する神社です。旧社格は郷社で、田川市のほぼ中心部にあり、田川伊田駅の正面にそびえる宮山(高羽山)に祀られています。社紋は「左巴」で、例大祭は毎年5月の第3土曜日とその翌日の日曜日に行われます。 概要 風治八幡宮は、福岡県指定無形民俗文化財の第一号に指定された「川渡り神幸祭」で有名です。この祭りは、福岡五大祭りの一つとしても数えられており、多くの観光客を魅了しています。 祭神 この神社では、以下の六柱の神を祀っています: 應神天皇 仲哀天皇 神功皇后 海津見神 豊玉姫命 玉依姫命 歴史 古代の風治八幡宮 古くは「伊田大神」また...»

石炭記念公園

石炭記念公園は、福岡県田川市に位置する歴史的な公園です。かつての三井田川鉱業所伊田坑の跡地を利用して整備され、2005年に現在の姿となりました。この公園は、日本の歴史公園100選に選ばれており、田川市の観光名所の一つとして広く知られています。公園内には、田川市石炭・歴史博物館をはじめとする多くの展示や施設があり、炭鉱の歴史を学ぶことができます。公園の面積は4.8ヘクタールに及び、ゆったりとした空間で訪れる人々に歴史と自然を感じさせます。 公園の概要 石炭記念公園は、炭鉱産業が盛んだった時代の名残を残す記念公園として、地域の歴史を後世に伝える役割を果たしています。この地は、炭鉱産業の中心地で...»

田川市美術館

田川市美術館は、福岡県田川市に位置する市立美術館です。隣接する田川市立図書館と共に「田川文化エリア」を形成し、市民や観光客に親しまれています。この美術館は、地域の文化的な発信拠点として、郷土ゆかりの作家の作品や、地元に関連する多様な企画展を開催しています。 開館の歴史と目的 田川市美術館は、1991年に筑豊地方初の本格的な美術館として開館しました。開館当初から「筑豊からの発信」をテーマに掲げ、地域の芸術家や文化に焦点を当てた展覧会を数多く開催しています。美術館は、外観に銅板大屋根を取り入れた落ち着いたデザインで、歴史的な趣を感じさせる佇まいが特徴です。市民や観光客に向け、田川の芸術を広く紹...»

香春町

香春町は、福岡県田川郡に位置する自然豊かな町で、筑豊地域の北東端に広がっています。町内には歴史的な名所や美しい自然が点在し、観光客にさまざまな魅力を提供しています。この町は、陶芸や神社、歴史的な遺跡を通じて訪れる人々に深い感動を与える観光地です。また、四季折々の行事やお祭りが開催され、地元の伝統文化に触れることができます。 名所・旧跡・観光地 香春岳 香春岳(かわらだけ)は、香春町のシンボルともいえる山です。その美しい形と、豊かな自然が織りなす景観は、町を訪れる観光客に大きな印象を与えます。香春岳は、古代より神聖な山とされ、数々の歴史的な出来事とも関連しています。 陶芸の上野香春焼 ...»

香春岳

香春岳は、福岡県田川郡香春町に位置する標高の高い山で、周辺の風景に大きな存在感を示しています。石灰岩で構成された独特の地質を持つこの山は、地域の歴史や産業において重要な役割を果たしてきました。さらに、地元住民や観光客にとって、自然の美しさや文化的な価値を提供しています。 香春岳の概要 標高と地質 香春岳は福岡県の田川郡香春町の中西部にそびえる結晶質石灰岩でできた山です。三つの峰から成り、それぞれが一ノ岳、二ノ岳、三ノ岳として知られています。この地域では、それぞれの山頂が独自の名称で呼ばれており、全体を指して「香春岳」と呼ぶことは稀です。最高峰は三ノ岳で、標高509メートルに達します。 ...»

香春神社

香春神社は、福岡県田川郡香春町に位置する由緒ある神社で、式内小社に指定されており、旧社格は県社です。古くから地域の信仰を集め、宇佐神宮と並び豊前国を代表する神社とされています。 概要 香春神社は、『延喜式神名帳』に記載されている豊前国の六座の神社のうち、三座が祀られています。これらの三座は、それぞれ辛国息長大姫大目神社、忍骨神社、豊比咩神社で、かつては香春三山(一ノ岳、二ノ岳、三ノ岳)の山頂に鎮座していました。 和銅2年(709年)に三山の山頂から現在の場所に移されたのが、現在の香春神社です。この神社は、奈良時代から宇佐神宮と共に豊前国の代表的な神社として崇められてきました。平安時代には...»

古宮八幡宮

古宮八幡宮は、福岡県田川郡香春町大字採銅所に位置する神社で、旧村社に指定されています。この神社は香春岳で産出された銅を使った歴史的な由緒を持ち、地域の信仰を集めています。 概要 古宮八幡宮は、香春岳で産出される銅を大分県の宇佐神宮に奉納したことに起源を持つ神社です。この銅は宇佐神宮の御神体である銅鏡として奉納されていました。この関係から、宇佐神宮の御祭神である応神天皇と神功皇后の神霊をこの地に勧請し、古宮八幡宮が設立されたと伝えられています。 縁起 古宮八幡宮の設立は、香春岳で採掘された銅が宇佐神宮に奉納されたことに由来します。香春岳で採れる銅は神聖なものとされ、宇佐神宮の重要な神宝と...»

添田町

添田町は、福岡県田川郡の南東端に位置する町で、英彦山(ひこさん)をはじめとする美しい山々に囲まれた自然豊かな地域です。町は福岡県と大分県の境界に接しており、その魅力は歴史的背景と自然環境に支えられています。 地理 添田町は、筑豊地方の南東部に位置し、周囲を筑紫山地に囲まれています。特に、英彦山は町を象徴する山であり、古くから霊峰として信仰を集めてきました。また、町内には彦山川や今川、中元寺川などの美しい河川が流れ、自然の豊かさを感じることができます。 英彦山 標高1,200メートルを超える英彦山は、古くから修験道の霊場として有名で、多くの登山者や参拝者が訪れます。四季折々の美しい風景が...»

英彦山

英彦山は、福岡県田川郡添田町と大分県中津市山国町にまたがる、標高1,199mの山です。日本百景や日本二百名山に選ばれており、豊かな自然と歴史が息づく山です。さらに、新潟県の弥彦山、兵庫県の雪彦山と共に「日本三彦山」の一つに数えられ、国の史跡にも指定されています。 概要 英彦山は北岳、中岳、南岳の3つの峰から成り、最高点は南岳の1,199mです。福岡県内では釈迦岳、御前岳に次いで3番目に高い山であり、山域は福岡県と大分県の県境未確定地域に位置しています。 神話と名称の由来 かつて「彦山」と表記されていた英彦山は、1729年(享保14年)に霊元法皇の院宣により「英」の字が加えられました。こ...»

英彦山神宮(英彦山権現)

英彦山神宮は、福岡県田川郡添田町の英彦山に位置する、古代より信仰の対象とされてきた神社です。旧社格は官幣中社であり、現在は神社本庁の別表神社に指定されています。また、通称「英彦山権現」としても知られています。 概要 英彦山は、標高1,199メートルの南岳を主峰とする北岳・中岳・南岳の3つの峰から構成されています。山の中央部である中岳の山頂から山腹にかけて、上津宮・中津宮・下津宮の3つの宮があり、その下には奉幣殿が鎮座しています。さらに、英彦山の広域には摂末社が点在しています。 祭神 英彦山神宮の主祭神は、次の3柱です。これらは、北岳・中岳・南岳それぞれに対応して祀られています。 主祭...»

岩石城

岩石城は、福岡県田川郡添田町に位置していた日本の山城です。標高454mの岩石山の山頂に築かれ、その堅固さから「豊前一の堅城」として名高い歴史を持っています。 岩石城の概要 岩石城は、福岡県田川郡添田町添田1788番地の2にありました。この城は、標高454mの岩石山山頂を中心に構築された山城であり、自然の地形を活かした堅固な城として知られていました。 築城の歴史 岩石城は、平清盛が大宰大弐であった保元3年(1158年)に、家臣の大庭景親によって築かれたと伝えられています。平氏の時代から始まり、後に大庭氏が数代にわたり城主を務めることとなりました。 この城はその後、菊池氏、大友氏、大内氏...»

赤村

赤村は、福岡県東部に位置する小さな村で、田川郡に属しています。筑豊地域の一部であり、自然豊かな山々に囲まれた内陸部の村として知られています。歴史と自然が調和し、観光や歴史探訪に訪れる人々に魅力的な場所です。 観光スポット 源じいの森 源じいの森は、赤村の自然を満喫できる体験型自然学習施設です。豊かな森林に囲まれたこの場所では、四季折々の自然を楽しむことができ、特に家族連れや自然愛好家に人気があります。 源じいの森温泉 源じいの森温泉は、赤村の自然に癒されながらリラックスできる温泉施設です。温泉は体の疲れを癒す効果があり、多くの観光客が訪れています。 赤村トロッコ油須原線 かつて計...»

内田三連橋梁

内田三連橋梁は、福岡県田川郡赤村大字内田にある平成筑豊鉄道田川線の鉄道橋であり、地元では「みつあんきょ」とも呼ばれています。この橋梁は歴史的価値が高く、1999年(平成11年)に国の登録有形文化財に登録されました。 概要 内田三連橋梁は、平成筑豊鉄道田川線の赤駅 - 内田駅間に所在する全長13メートル、スパン長3.35メートルの三連アーチ橋です。この橋は1895年(明治28年)8月に竣工し、同年8月15日から供用が開始されました。設計を担当したのは野辺地久記で、基本計画にはドイツ人技師のヘルマン・ルムシュッテルも関与しており、当時の技術力を結集した構造となっています。 橋梁の構造とデザイ...»

福智町

福智町は、福岡県の中央部に位置する田川郡に属する町です。豊かな自然と歴史的な背景を持ち、筑豊エリアの北東端に位置しています。 地理 福智町は福岡市の東約45km、北九州市の南約35kmに位置し、町の中心部を彦山川と中元寺川の2本の河川が流れています。これらの川は町の中央で合流し、豊かな水源を提供しています。 北東部には福智山(標高901m)をはじめとする600~700m級の山々が連なり、風光明媚な自然が広がっています。その他の地域は筑豊盆地の北東端に位置し、緑豊かな景観が町の魅力の一つとなっています。 歴史 筑豊炭田と財政再建 かつて福智町は、筑豊炭田の産炭地として栄えていました。...»

福智川

福智川は、福岡県田川郡福智町を流れる川であり、一級水系である遠賀川水系に属する一級河川です。この川は、福智町の豊かな自然と文化に深く根ざしており、その周辺には多くの観光名所があります。 地理と概要 福智川の源流は福智山の南麓にあり、福智町上野(あがの)皿山から流れ出しています。南に向かって流れながら、途中で支流の岩屋川と合流し、最終的には中里で彦山川に注ぎ込みます。流域は緑豊かで、上野峡(あがのきょう)と呼ばれる美しい峡谷が広がっており、白糸の滝や上野焼の窯元などが点在する魅力的な観光地です。 上野峡(あがのきょう) 福智川の源流域である上野峡は、自然豊かな峡谷で、北九州国定公園や筑豊...»

九州マクセル赤煉瓦記念館

九州マクセル赤煉瓦記念館は、福岡県田川郡福智町に位置する産業遺産であり、旧三菱方城炭鉱坑務工作室としての歴史を持つ建物です。この記念館は、炭鉱遺産としての価値を保持しながら、現在も地域の歴史を伝える重要な役割を果たしています。福智町内に現存する数少ない炭鉱関連の遺産の一つとして、見学者に貴重な学びと歴史の体験を提供しています。 建物の歴史と概要 九州マクセル赤煉瓦記念館の起源は、1904年(明治37年)にまで遡ります。当時、三菱方城炭鉱の坑務工作室として建設され、地域の炭鉱産業を支える重要な施設でした。1962年(昭和37年)に三菱方城炭鉱が閉山した後、この建物は新たな役割を果たすことにな...»

飯塚市

飯塚市は、福岡県の中部に位置する市で、筑豊地方を代表する都市の一つです。筑豊地方で最も人口が多く、地域の中心的な役割を果たしている都市です。筑豊三都の一つとして知られ、歴史的な名所や自然豊かな観光スポット、伝統的な祭事が数多く存在します。 市名の読みと発音 「飯塚」の読み方は「いいづか」ですが、一般的には長音で「イーヅカ」と発音されることが多いです。ニュースなどでは平板な発音が一般的ですが、地元では頭高型のアクセントで「イーヅカ」と発音されることが多く、地元独自のアクセントとして親しまれています。 観光スポット 飯塚市には、歴史や文化を感じることができる観光スポットが数多くあります。以...»

旧伊藤伝右衛門邸

旧伊藤伝右衛門邸は、福岡県飯塚市幸袋に位置する歴史的な建造物です。炭鉱王として名を馳せた伊藤伝右衛門が大正時代中期から昭和初期にかけて本邸として造営したもので、その庭園と建物は現在、一般公開されています。 歴史的背景と邸宅の成り立ち 伊藤伝右衛門は、明治・大正・昭和にかけて日本最大のエネルギー供給地であった筑豊地方の炭鉱経営者として活躍し、「筑豊御三家」と並ぶ石炭王と呼ばれていました。彼は50歳のとき、伯爵柳原前光の娘である燁子(あきこ、通称:白蓮)と結婚し、彼女のために日本建築の粋を集めた豪華な邸宅に改築しました。 邸宅の建築美とこだわりの装飾 旧伊藤伝右衛門邸は、4つの棟と3つの土...»

嘉穂劇場

嘉穂劇場は、福岡県飯塚市飯塚に位置する歴史的な劇場です。建物は国の登録有形文化財として認められ、また近代化産業遺産にも認定されています。 歴史 前身・中座の設立 1921年(大正10年)、嘉穂郡飯塚町に株式会社中座が麻生太七を社長として設立されました。資本金は15万円で、太七は炭鉱経営者で貴族院議員でもあった麻生太吉の弟でした。中座は大阪市の道頓堀にあった中座を模した木造3階建の芝居小屋で、6代目尾上菊五郎の公演で幕を開けました。 火災と再建 1928年に漏電が原因で火災が発生し、中座は全焼しました。その後、1929年に再建されましたが、翌1930年に台風で倒壊し、株式会社中座は解散...»

大分八幡宮

福岡県飯塚市に位置する大分八幡宮は、かつて郷社に列せられた神社で、筥崎宮の元宮として広く知られています。九州五所八幡の一つとして多くの参拝者に親しまれています。 祭神 この神社では、応神天皇、神功皇后、玉依姫命の三柱を祭神としてお祀りしています。 由緒 大分八幡宮の創建は奈良時代の神亀3年(726年)に遡ります。社伝によれば、この地は神功皇后が三韓征伐からの帰途に一時逗留された場所とされており、長い歴史と深い由緒を持つ神社です。 また、『筥崎宮縁起』や『八幡宇佐宮御託宣集』などの古文書にも記されているように、平安時代の延喜21年(921年)には託宣によって福岡市箱崎へ遷座し、延長元年...»

勝盛公園

勝盛公園は、福岡県飯塚市に位置する歴史的な公園で、桜やツツジの名所として知られています。飯塚市内で最も古い公園であり、多くの市民や観光客に親しまれている自然豊かな憩いの場です。 公園の概要 勝盛公園は、1921年に遊歩道や植栽が整備された約4896坪の敷地で開園しました。1935年には麻生太賀吉氏が隣接する約8895坪の土地を「櫨山公園」として開放し、その後1957年に「かつもり公園」と改称されました。1962年には旧勝盛公園と統合され、現在の広大な勝盛公園が完成しました。 公園の中央には「勝盛池」があり、その周囲には勝盛山と櫨山という小高い丘が広がっています。特に櫨山側には子供たちが楽...»

嘉麻市

嘉麻市は福岡県の筑豊地方南部に位置し、かつては炭鉱都市として栄えた地域です。現在は炭鉱が閉山し、新たな産業の育成や過疎化の問題に取り組んでいます。 地理 嘉麻市の位置 嘉麻市は福岡県のほぼ中央部に位置し、北に飯塚市、南に朝倉市、西に田川市・郡と隣接しています。内陸気候のため寒暖差が大きく、冬には積雪が見られることもあります。 自然と風景 市域中央を流れる遠賀川と、市南部に連なる標高1000m以上の筑紫山地が、自然豊かな風景を形成しています。市内の主要な山々には熊ヶ畑山や帝王山があり、大隈峠、熊ヶ畑峠などの峠も点在しています。 歴史 安土桃山時代 戦国時代後期には秋月氏が嘉麻市全...»

安国寺

安国寺は、福岡県嘉麻市に位置する天台宗の寺院です。寺の背後には白馬山がそびえ、長い歴史と伝説に包まれた神聖な地として知られています。 安国寺の歴史的背景 安国寺は、南北朝時代の動乱による戦死者の霊を弔うため、足利尊氏とその弟・直義によって暦応2年(1339年)に建立されました。足利尊氏が多々良浜の戦いで敗走中に、当地の白衣観音像に祈りを捧げ無事に逃れることができたという逸話があり、この地が選ばれたと伝えられています。 足利尊氏と白衣観音像 白衣観音像は、足利尊氏が菊池氏との戦いに敗れた際に祈りを捧げたとされる像であり、現在は福岡県の有形文化財に指定されています。安国寺奥の院の岩屋に安置...»

織田廣喜美術館

織田廣喜美術館は、福岡県嘉麻市に位置する美術館で、郷土出身の洋画家・織田廣喜氏の作品を常設展示しています。1996年に碓井町が建設した「碓井琴平文化館」の一部として設立され、2006年に嘉麻市立の美術館として新たなスタートを切りました。多彩な展示と美しい自然環境の中で、織田廣喜の芸術作品と郷土愛を感じられる場所です。 美術館の概要と設立の背景 織田廣喜美術館は、碓井町の複合文化施設「碓井琴平文化館」の一部として1996年に建設されました。郷土が生んだ洋画家・織田廣喜の作品を市民や観光客に広く紹介するため、常設展示を行っています。その後、平成の大合併で嘉麻市が誕生した2006年に、嘉麻市立織...»

桂川町

桂川町は、福岡県の中央部に位置し、嘉穂郡に属する筑豊地域の自治体の一つです。町は、飯塚都市圏に属しながらも、福岡都市圏にも10%程度属しており、福岡市や北九州市からのアクセスも便利です。 観光スポット 王塚古墳(国の特別史跡) 王塚古墳は、6世紀に築造された前方後円墳で、国の特別史跡に指定されています。鮮やかな装飾が施された石室が見どころで、古代日本の美術や文化を知る上で貴重な遺産です。 王塚装飾古墳館 王塚装飾古墳館では、王塚古墳の歴史や装飾に関する展示が行われており、訪れる人々に古代の文化を伝えています。 祭りとイベント 桂川町では、年間を通じて様々な祭りやイベントが開催され...»

王塚古墳

王塚古墳は、福岡県嘉穂郡桂川町寿命に位置する、前方後円墳の形状を持つ古墳です。この古墳は、国の特別史跡に指定されており、発掘された出土品は国の重要文化財として評価されています。 王塚古墳は、日本で数少ない装飾古墳のひとつであり、石室内の壁画が特徴的です。この壁画は五色で彩られ、独自の美しさを持っています。 発見と歴史的背景 偶然の発見と調査 1934年9月30日、採土工事中に偶然発見された王塚古墳の石室は、古墳の歴史的価値を明らかにしました。6世紀中ごろに築造されたと考えられており、福岡県が調査を行い、1937年には国の史跡として指定されています。その後、1952年には国の特別史跡に指...»

福岡県