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筑後川温泉

(ちくごがわ おんせん)

福岡県うきは市に位置する筑後川温泉は、豊かな自然と歴史が交錯する癒しの地として知られています。美しい景観とやさしい泉質で、多くの人々を魅了してきました。この温泉は、療養と保養を目的とした本格的な温泉であり、その良質な泉質は「美人の湯」としても有名です。

温泉の特徴と泉質

泉質の種類

筑後川温泉の泉質は、以下のような特徴を持っています。

温泉街の風情

筑後川の中洲に広がる温泉街は、6軒の旅館が点在し、ゆったりとした時間が流れています。歓楽的な要素が少なく、静かに温泉を楽しむことができる環境です。また、筑後川温泉の西側に位置する原鶴温泉同様、筑後川での鵜飼いが有名で、自然との調和を感じることができます。

筑後川温泉の魅力

フルーツ王国 うきは市とアクセスの良さ

筑後川温泉は、フルーツ王国としても知られるうきは市にあり、観光にも非常に便利な場所に位置しています。最寄りの杷木ICから車でわずか5分というアクセスの良さが魅力です。また、福岡市内からも車で約1時間で訪れることができ、観光地としても人気です。特に、春から秋にかけてのフルーツ狩りと温泉のセットは、訪れる人々にとって忘れられない体験となるでしょう。

やわらか美人の湯の由来

筑後川温泉の歴史は、江戸時代中期までさかのぼります。当時、有馬藩の政策により開拓されたこの地には、「雪が積もらない場所がある」という言い伝えがありました。その後、昭和28年の大水害によって荒廃した土地の復興を目指し、地元の有志たちがこの言い伝えを元に調査を開始。地熱が高い場所を見つけ、見事に温泉を掘り当てたのです。この強い想いが、筑後川温泉の始まりとなり、現在まで多くの人々に愛され続けています。

観光スポットとしての魅力

「日本名水100選」と「水源の森百選」

筑後川温泉周辺には、自然の魅力がたくさん詰まっています。その一つが「日本名水100選」に選ばれた清水湧水です。この湧水は、地域住民の生活を支えてきた命の水であり、今でも1日700トンが湧き出ています。さらに、周辺には「水源の森百選」に選ばれた浮羽の渓谷や、「調音の滝公園」が広がり、滝が織りなす美しい自然の音色を楽しむことができます。

筑後川温泉とともに楽しむ名所

筑後川温泉に訪れる際には、周辺の観光スポットも見逃せません。例えば、「つづら棚田」は日本棚田百選にも選ばれた美しい景観を誇り、自然の力強さと調和が感じられます。また、温泉街では春から秋にかけてフルーツ狩りが楽しめ、浮羽町の新しい魅力を発見することができます。

筑後川温泉の歴史と発展

開湯の歴史

筑後川温泉の開湯は1955年(昭和30年)に遡ります。川の水がぬるい場所があったことから、ボーリングが実施され、見事に温泉を掘り当てました。そして、開湯から13年後の1968年(昭和43年)、筑後川温泉は環境省によって「国民保養温泉地」に指定され、その泉質の良さが全国に広がりました。

美人の湯の効果と効能

新鮮なお湯の秘密

筑後川温泉の湯は、源泉から直に引かれた新鮮な温泉です。加水や加温、循環ろ過が一切行われておらず、塩素系薬剤や入浴剤も使用されていない純度100%の温泉です。これにより、温泉本来の効能をそのまま期待できるのが大きな特徴です。

主な効能

筑後川温泉の主な効能は、以下の通りです。

アクセス情報

鉄道とバスでのアクセス

筑後川温泉へのアクセスは非常に便利です。最寄りの鉄道駅であるJR九州の久大本線「筑後大石駅」から徒歩約29分、またはタクシーで約5分(2.3㎞)で到着します。バスでは西鉄バスの「杷木バス停」からコミュニティセンター行きに乗車、または「浮羽発着所」から杷木行きに乗車して「筑後川温泉」バス停で下車します。

車でのアクセス

車でのアクセスも良好で、大分自動車道「杷木IC」から県道52号経由で約3分(1.2㎞)で到着します。また、福岡市内から高速道路を利用しても、1時間以内でアクセスできるため、日帰りでも楽しめる温泉地です。

Information

名称
筑後川温泉
(ちくごがわ おんせん)

柳川・久留米・筑後

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