巣蜜(コムハニー)とは、ミツバチの巣ごと食べる自然のままのハチミツのこと。養蜂家は、ミツバチが約10センチ角の箱に蜜だけを集めて巣を作るようにする。花粉や幼虫をうまく分離させ、ハチミツだけで巣を作らせるのは熟練した職人技だ。蜂は、集めてきた蜜をみずからの羽で風を送り熟成させ、濃度が約85%になった時、分泌液(蜜ろう)で巣房をふさぐ。ハチミツは巣の中に閉じ込められている状態が鮮度、味、栄養、すべてにおいて最高といわれており、まさに巣蜜はこれ以上ない極上品。一般のハチミツに比べて、香りが強く、濃厚な味を保ち、ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸、酵素といった栄養素も多く含んでいるため、健康や美容にも良いということだ。