福岡県 » 柳川・久留米・筑後

大刀洗町

(たちあらいまち)

大刀洗町は、福岡県の南部に位置し、三井郡に属しています。町は筑後平野の北部に広がっています。福岡市から南東へ約30km、久留米市から北東へ約15kmに位置しており、平坦な地形が特徴です。

名所・旧跡・観光スポット

下高橋官衙遺跡(国の史跡)

下高橋官衙遺跡は、奈良時代から平安時代にかけての官衙跡で、国の史跡に指定されています。ここでは当時の行政機能や文化について学ぶことができ、歴史ファンにはたまらないスポットです。

今村天主堂(国の重要文化財)

大刀洗町にある今村天主堂は、国の重要文化財に指定されています。明治時代に建てられたこの天主堂は、美しいゴシック建築様式で知られ、訪れる人々に感動を与えます。

三原城跡

三原城跡は、かつてこの地を治めていた城の跡です。現存する遺構から、当時の城郭の規模や構造をうかがい知ることができ、地元の歴史に触れる貴重な場所です。

旧日本陸軍太刀洗飛行場跡

旧日本陸軍太刀洗飛行場は、第二次世界大戦中に使用されていた飛行場です。隣接する筑前町には、戦争の歴史を伝える「筑前町立大刀洗平和記念館」があり、戦争の悲惨さを学ぶことができます。

大刀洗公園(菊池公園)

大刀洗公園、またの名を菊池公園と呼ばれるこの公園は、南北朝時代の武将、菊池武光の銅像が建っています。また、春になると桜の名所として多くの人々が訪れ、美しい風景を楽しむことができます。

大刀洗町の地理

大刀洗町は福岡県の南部に位置し、筑後川が南東部を流れています。この筑後川は、日本有数の暴れ川として知られており、古くから治水に大きな力が注がれてきました。町の南東端にある床島には、輪中堤が現存しており、これは過去の治水努力の名残です。床島堰も同様に、朝倉市や久留米市との境界付近に築かれ、洪水の被害を防ぐための重要な役割を果たしてきました。

大刀洗町の名前の由来

「大刀洗」という地名は、南北朝時代の武将、菊池武光に由来すると伝えられています。武光が小川を渡った際、その川で太刀を洗ったことから「太刀洗川」と呼ばれるようになり、これが現在の地名の由来とされています。しかし、現在では「大刀洗」と「太刀洗」の二種類の表記が混在しており、これは1889年の町村制施行時に「太刀洗村」と申請されたものが「大刀洗村」として官報に掲載されたことに起因します。

大刀洗町の観光スポットと歴史

菊池武光と大刀洗の関係

大刀洗町の歴史は、南北朝時代の武将である菊池武光に深く関連しています。菊池武光は、大刀洗の地を通過した際に、川で自らの太刀を洗ったとされ、その川は「太刀洗川」と呼ばれるようになりました。これが町の名前の由来です。現在でも、菊池武光の足跡を感じることができるスポットがいくつか残っています。

筑後川の治水の歴史

筑後川は、古くから日本有数の暴れ川として知られており、大刀洗町では治水のための様々な取り組みが行われてきました。特に、町の南東部に位置する床島には、当時の治水技術を示す輪中堤が残っています。また、床島堰は、朝倉市や久留米市との境界付近に位置し、洪水被害を防ぐための重要な役割を果たしてきました。これらの治水施設は、地域の安全を守るために長い間機能してきたものです。

交通アクセス

最寄り空港

大刀洗町の最寄り空港は福岡空港です。町内から福岡空港までは、車や電車で比較的簡単にアクセスすることができます。

鉄道路線

大刀洗町内を通る主な鉄道路線は、西日本鉄道(西鉄)甘木線と甘木鉄道(甘鉄)甘木線です。西鉄甘木線の「本郷駅」と「大堰駅」、甘木鉄道甘木線の「西太刀洗駅」が町内に位置しています。なお、町役場に最も近い駅は「大堰駅」です。また、太刀洗駅は隣接する筑前町にあります。町内の駅は全て無人駅となっており、利用の際は注意が必要です。

まとめ

大刀洗町は、福岡県南部の美しい自然と豊かな歴史を持つ町です。名所や旧跡が数多く存在し、歴史的な背景を感じながら観光を楽しむことができます。また、筑後川の治水の歴史や、南北朝時代の武将・菊池武光にまつわる伝説など、訪れる人々にとって興味深いストーリーが詰まっています。福岡市や久留米市からのアクセスも良好で、歴史を学びながら自然の美しさを満喫できる町として、多くの観光客に愛されています。

Information

名称
大刀洗町
(たちあらいまち)

柳川・久留米・筑後

福岡県