浮羽稲荷神社は、福岡県うきは市浮羽町流川に位置する神社です。商売繁盛や五穀豊穣、酒造と健康、長命長寿、そして学問の神様を祀る、地域の人々に親しまれるパワースポットとして知られています。
浮羽稲荷神社は、1957年(昭和32年)に京都の伏見稲荷神社から「稲魂神(うがみたまのかみ)」、松尾大社から「大山咋の神(おおやまぐいのかみ)」、そして太宰府天満宮から「菅原道真公」の三神を勧請したことにより創設されました。1958年(昭和33年)に宗教法人として正式に認可されています。
神社は「城ヶ鼻公園(じょうがはなこうえん)」の中にあり、福岡県内の観光名所として多くの人々が訪れます。参拝客は、神社の階段を登りながら、商売繁盛、五穀豊穣、酒造、健康長寿、そして学問成就を祈願します。
浮羽稲荷神社で祀られている神々は、以下の三神です:
浮羽稲荷神社の最大の魅力の一つは、山に沿って続く92基の赤い鳥居です。神社の階段は約300段にも及び、上る途中には素晴らしい景色が広がります。晴れた日には、遠く原鶴温泉や甘木方面を一望でき、筑後平野(ちくごへいや)の全景が眼下に広がります。
この鳥居の道は、軽い山登りのような運動にもなりますが、体力に自信がない方は、絶景ポイントの近くまで車でアクセスすることも可能です。階段を上りきった先には、息を呑むような絶景が広がり、訪れる人々を魅了します。
春には、浮羽稲荷神社周辺が桜の名所として賑わいます。山に咲き誇る桜と、赤い鳥居が織りなす風景は見応えがあり、毎年多くの花見客が訪れます。桜の季節に訪れると、美しい自然と共に春の息吹を感じることができます。
近年、浮羽稲荷神社はSNSでも話題となり、多くの参拝客が訪れるようになりました。特に、鳥居が連なる風景は「インスタ映え」するスポットとしても人気が高く、多くの観光客が写真撮影を楽しんでいます。耳納連山の中腹に位置し、朱塗りの鳥居と自然が調和した景色は、訪れるたびに違った美しさを見せてくれます。
浮羽稲荷神社は無人の神社ですが、御朱印を希望する方は、浮羽町中心市街地にあるスーパーマーケット「サンピットバリュー」で御朱印のコピーを購入することができます。神社での参拝後に、近隣の施設で御朱印を手に入れるのも、旅の思い出としておすすめです。
浮羽稲荷神社では、毎年様々な神事が執り行われています。特に正月の行事や初午祭は、多くの参拝客で賑わいます。以下は主な神事の一覧です:
2月に行われる初午祭は、稲荷神社の重要な行事の一つであり、商売繁盛や農業の豊作を祈願します。この祭りでは、地域の人々が一堂に会し、神社を盛り上げる賑やかなイベントとなります。
4月6日に開催される春の大祭は、五穀豊穣や健康長寿を祈願する行事で、多くの参拝客が訪れます。春の陽気に包まれた神社で行われるこの祭りは、参拝者にとって特別な時間を提供してくれます。
浮羽稲荷神社への最寄り駅は久大本線の「うきは駅」です。駅からは徒歩で約20分ほどの距離にあります。また、久大本線「筑後吉井駅」や西鉄バス「杷木発着所」からもアクセスが可能で、浮羽バスに乗車し「小坂(浮羽稲荷神社登口)」で下車すると神社の入り口に到着します。ただし、バスは平日に1日2往復のみの運行ですので、事前に確認してから訪れることをおすすめします。
車で訪れる際は、うきは駅方面から県道52号線を南下すると、神社の鳥居が山の斜面に見えてきます。鳥居手前の細い路地を右に入ると、神社の駐車場に到着します。駐車場には約7台の駐車スペースがあり、車でのアクセスも便利です。近くまで車でアクセスできるため、階段を全て登るのが難しい方でも安心です。
浮羽稲荷神社は、その美しい鳥居と絶景で知られ、歴史ある祭神を祀る神社として、福岡県内外から多くの参拝客を集めています。近年はSNSでも注目を集め、写真映えするスポットとしても人気が高まっています。神社へのアクセスも便利で、車や公共交通機関を利用して訪れることができ、季節ごとに異なる美しい風景を楽しむことができます。
商売繁盛や学問成就を祈願したい方、自然の絶景を楽しみたい方、浮羽稲荷神社は一度訪れる価値のある場所です。