福岡県の南東部に位置するうきは市は、歴史的な建造物や自然の美しさが魅力の市です。この地域は、筑後吉井地区を中心に古くからの伝統的な建物や温泉、名水、古墳などが点在し、多彩な観光スポットが楽しめます。また、四季折々の風景が美しく、春には桜、夏には花火大会、秋には紅葉、冬には古い町並みが魅力的に輝きます。
名所・旧跡・観光スポット
筑後吉井地区
うきは市の中心部に位置する筑後吉井地区は、重要伝統的建造物群保存地区として知られ、歴史的な景観を楽しむことができます。代表的な観光スポットには、以下のような建物があります。
- 居蔵の館 - 江戸時代に建てられた商家で、現在は資料館として公開されています。
- 鏡田屋敷 - 江戸時代の大庄屋屋敷で、重要文化財に指定されています。
- 東光寺 - 落ち着いた佇まいの古刹で、庭園が美しいことで有名です。
金子文夫資料展示館
吉井地区に伝わる河童伝説に関連する展示を行っている資料館です。河童の伝説を学びながら、地域の文化に触れることができます。
菊竹六皷記念館
菊竹六皷は、著名な画家であり、彼の作品や遺品が展示されている記念館です。芸術に興味がある方には必見のスポットです。
温泉巡り
- 吉井温泉 - 古くから親しまれている温泉で、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
- 筑後川温泉 - 国民保養温泉地にも指定されているこの温泉は、リラックス効果抜群の天然温泉です。
自然と公園
- 調音の滝公園 - 夏には滝の涼しさを楽しめる人気スポットで、マイナスイオンをたっぷり浴びながらリラックスできます。
- 流川の桜並木 - 約1500mに渡って続く桜の通り抜けは、春に訪れると一面のピンクの花びらに包まれます。
- 屋部地蔵公園 - 108体のわらべ地蔵と、300本の梅の木が美しい庭園です。春には梅の花が満開になります。
伝統的な祭りとイベント
- 筑後川温泉花火大会 - 毎年7月28日に開催される花火大会で、夜空に大輪の花が咲きます。
- 浮羽おくんち - 賀茂神社で毎年行われる秋の祭りです。地元の人々によって伝統が受け継がれています。
- 筑後吉井のおひなさまめぐり - 毎年2月10日から4月3日まで開催され、町中に飾られた雛人形を楽しむことができます。
その他の観光スポット
- 一の瀬焼 - 地元で作られる焼き物で、土産物としても人気です。
- 浮羽稲荷神社 - 美しい鳥居が連なるこの神社は、インスタ映えするスポットとしても人気です。
- 吉井しらかべ楽市楽座 - 「蔵しっく通り名物お宝の市」では、古くから続く町並みを散策しながら買い物が楽しめます。
古墳・史跡巡り
うきは市は古代から栄えた土地であり、数多くの古墳や史跡が点在しています。歴史ファンにはたまらないスポットが多数存在します。
- 重定古墳 - 6世紀後半に築かれた前方後円墳で、歴史的価値が高い古墳です。
- 日岡古墳と月岡古墳 - 6世紀前半に築かれた装飾古墳で、当時の権力者の墓とされています。
- 長岩城 - 筑後の豪族、問註所就氏の居城であり、戦国時代の歴史を感じさせる場所です。
- 平川家住宅 - 江戸時代の建築様式を今に伝える重要文化財です。
- 大石堰 - 1674年に築かれた農業用水路で、今でも現役で使われています。
- 袋野隧道 - 歴史的なトンネルで、当時の技術の高さを感じさせる建造物です。
百選に選ばれた名所
- 日本棚田百選:つづら - 美しい棚田が広がる風景は、四季折々の表情を見せます。
- 名水百選:清水湧水 - 日本名水百選に選ばれた清らかな水源で、涼を感じることができます。
- 水源の森百選:滝のある水源の森 - 自然の豊かさを感じることができる森で、森林浴に最適です。
地理とアクセス
うきは市は福岡県の南部、筑後地方に位置し、大分県の日田市とも隣接しています。市の中心には筑後川が流れ、その流域には豊かな自然が広がっています。また、久留米市や朝倉市との経済的な結びつきが強く、通勤通学者も多いです。
交通
- 最寄り空港 - 福岡空港が最寄りの空港となり、そこからのアクセスが便利です。
- 鉄道路線 - JR九州の久大本線が市内を通っており、筑後吉井駅、うきは駅、筑後大石駅があります。特に、筑後吉井駅は旧吉井町の中心駅として、地域の交通の要となっています。
森林セラピー基地
うきは市は「森林セラピー基地」に認定されており、豊かな自然を活かした健康増進のための活動が行われています。特に、滝のある水源の森や名水百選の清水湧水など、自然との触れ合いが多くの人々に癒しを提供しています。
このように、うきは市は歴史、文化、自然が調和した観光スポットが満載で、訪れる人々に豊かな体験を提供します。季節ごとに異なる魅力を持つうきは市を、ぜひ一度訪れてみてください。