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柳川 久留米 筑後 観光ガイド

福岡県南西部に位置する柳川・久留米・筑後エリア。あじさいで有名な千光寺がある久留米、川下りやひまわりで有名な柳川など、筑後川が育む自然の景観が美しい場所です。

柳川エリアは福岡県の南部に位置し、観光客の間では水路で知られているエリアです。柳川に水路が張り巡らされた背景は、江戸時代に難攻不落の城と謳われた柳川城の防備、ならびに商業や生産業の発展のために柳川城を中心として水路が張り巡らされたことに始まります。

一時は柳川エリアの都市化が進んだことにより、工場の廃液などによる汚染が深刻化し、水路の埋め立てが計画された時期もありましたが、地域住民の協力もあったお陰で再生し柳川エリアの観光名物の一つとなっています。

現在では、柳川の水路をドンコ舟によるゆったりとした川下りが楽しめる他、赤レンガの蔵やなまこ壁の蔵など歴史的を感じる風景と共に観光を楽しむことができます。

久留米エリアは福岡県の南部に位置し、ポンツーンボートなどで筑後川の遊覧できることで有名です。久留米には安産や子授けのご利益で全国的に有名な水天宮の総本宮があり、約1600年前に創建された高良大社などの歴史を感じさせる史跡を周ることができます。

またその他にも、世界各国から集められた貴重なつつじを見ることができる久留米市世界つつじセンターなどがあり、毎年開花時期となる4月には多くの観光客で賑わいを見せます。

筑後エリアは福岡県南部に位置し、美しい花々を楽しむことができるスポットが多数あることで知られています。

特に観光客の間で人気のスポットとなっているのが黒木町にある「黒木の大藤」です。樹齢600年とされる大藤は国の天然記念物に指定されており、毎年開花時期となる4月中旬から5月上旬頃になると数千万もの花房が垂れ下がることから、その景観は国宝級とも言われており多くの観光客が訪れます。

またその他にも、平家ゆかりの神木である天保古山の平家一本桜、定林寺の紫陽花など多くの花々を楽しむことができる注目のエリアとなっています。

柳川 久留米 筑後のおすすめスポット

観光地や名物をピックアップ!

三井港倶楽部

格式高い社交場、明治を代表する西洋建築の傑作

三井港倶楽部は、福岡県大牟田市西港町に位置する歴史的建造物および庭園です。かつては三井関係の社交倶楽部として使用されており、現在では結婚式場やレストランとして多くの人々に利用されています。 三井港倶楽部の概要 三井港倶楽部は、外国の高級船員の宿泊や接待の場として、また政財界や皇族を迎える迎賓館として広く使用されてきました。1949年(昭和24年)には昭和天皇もこの地を訪れ、庭園にはその際に植えられた記念樹が今も残っています。 三井港倶楽部はその優美な洋風建築が評価され、1969年(昭和44年)に日本建築学会より文化財の対象建築に推薦されました。家具や調度品、シャンデリアなどは建物専用に製...»

八女福島の町並み

江戸時代から商人町として栄えた風情ある街並み

筑後と豊後を結ぶ交通の要地で、江戸時代商業・手工業地として栄えた。 町並みは城下町の影響を受け、整然とした町割を持ち、製ろう・酒造・和紙・製茶など諸産業の会所・問屋が多かったため、大規模な建築が並んでいる。 古い瓦葺・妻入の町家が連なり、建物は高い2階建の家が並ぶ。 八女福島の町並みの概要 八女福島の町並みは、福岡県八女市に位置する歴史的な町並みで、その美しい伝統的な建築と歴史的価値から多くの観光客に愛されています。この地域は、江戸時代から続く商人町として栄え、現在でもその風情を色濃く残しています。八女福島の町並みは、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されており、歴史と文化を感じるこ...»

筑後吉井 白壁の町並み

江戸時代にタイムスリップ!風情ある街並みを散策

宿場町としても栄えていた吉井町の国道210号、旧豊後街道筋には七十軒のなまこ壁を配した白壁土蔵造りの旧家の美しい町並が続き、100~200年前の昔の佇まいを今に伝えている。 国の重要伝統的建造物群地区に選定され、歴史ある町並みには和菓子屋や雑貨屋、古民家カフェなどショップが並び、のんびり散策できる魅力あふれるエリア。 江戸時代は久留米藩領として草野、吉井は豊後街道の宿場町で、浮羽郡の郡役所もここに置かれ、大地主、大商人もここに店を構えて物資の集散地となった。 観光会館「土蔵」は、白壁土蔵造りの酒蔵を利用し、町特産品の展示即売をしている。 筑後吉井 白壁の町並みの概要 筑後吉井 白壁の...»

秘境 杣の里渓流公園

高さ50メートル、長さ150メートルの大つり橋をメインに、レストラン、クラフトセンター、遊歩道などがある渓流公園。 ヤマメ掴み取りや杣の清流に泳ぐヤマメの釣体験ができ、釣れた魚はその場で取り立てを炭火焼にして食べられる。 園内の散策路で四季折々の花や鳥、虫を観賞できる。...»

筑後川 昇開橋

日本に現存する最古の昇開橋

九州・筑後川にある世界的に有名な昇降式可動鉄橋があります。それが佐賀市諸富町の筑後川昇開橋です。 この橋は九州最大の川である筑後川に架かる世界でもトップクラスの昇降式可動鉄橋で、全長507メートル、高さ30メートルの2つの鉄塔に挟まれた中央部が23メートルまで上昇します。この機能により、大型船が自由に通航することができるのです。 かつて日本国有鉄道(国鉄)佐賀線で使用されていた可動式鉄道橋であり、福岡県大川市と佐賀県佐賀市諸富町を結んでいました。廃線後も保存され、現在は歩道橋として活用されています。この橋は旧筑後川橋梁として、重要文化財および機械遺産に指定されています。 概要 筑後川昇...»

柳川鍋(福岡県)

水路の町で愛され続ける、ドジョウとゴボウを卵でとじた絶品鍋!

水郷の町として知られる福岡県柳川市。町中にはかつて生活水として利用された水路があり、舟でのんびり名所を巡る「川下り」が観光客に人気で、白無垢袴の新郎新婦が、舟で会場へと向かうという風情ある景色に出会えることもあるようだ。“柳川鍋”は、そんな柳川で古くから食されていた名物料理。土鍋に開いたドジョウと笹掻きにしたゴボウを入れ、みりんと醤油の割下で煮て卵でとじたもの。江戸時代にはドジョウもゴボウも精のつくものとして、暑中に食べるものであったそうだ。...»

うなぎのせいろ蒸し

タレが染みついたご飯と、うなぎの蒲焼の香ばしさがたまらない!

福岡県柳川の郷土料理で、タレをまぶして蒸したご飯に、香ばしく焼き上げたうなぎの蒲焼きをのせて、もう一度せいろで蒸し、錦糸卵を散らして仕上げたもの。うな重とは違い、タレの味とうなぎの風味がしっかりとご飯に染みつくので、うなぎの蒲焼と絶妙の相性の良さを発揮するだけでなく、ご飯だけを食べても贅沢な味わいが楽しめる。”うなぎのせいろ蒸し”が味わえるうなぎ屋が軒を連ねる柳川のほとりでは、年を通して甘辛いタレの香りが漂っており、川下りをしている観光客の食欲をかきたてている。...»

久留米ラーメン

『南京千両』の豚骨ラーメンは評判を呼び一躍人気店に

昭和12年創業・久留米初のラーメン店『南京千両』に始まる茶濁した豚骨スープが、久留米のみならず、鹿児島を除く九州全体の豚骨ラーメンの始まりとされる。当時軍の師団や国立大学があったことにより、『南京千両』の豚骨ラーメンは評判を呼び一躍人気店に。また更に久留米の豚骨ラーメンを決定づけたのが昭和22年開業『三九』の白濁豚骨スープ。仕込み中のミスによりできた偶然の産物が食べてみると意外に美味しくメニューにのせることになった。『三九』店主杉野氏はその後小倉に『来々軒』を構え、多くの弟子を輩出し現在に至る。...»

黒棒(焼菓子)

農家で作られてきたとも言われる手づくりのお菓子

筑後地方が発祥とされるお菓子”黒棒”は、黒砂糖、卵、小麦粉、重曹を手作業でこねた生地を寝かせ、棒状に成型してオーブンで焼いて作られる。適当な長さに切り揃えた後、黒砂糖やショウガで作った糖蜜を表面に塗り、乾燥させる。黒棒の起源ははっきりしないが、主に九州地方(福岡県筑後地方や佐賀県、熊本県)で作られてきた焼菓子の1種で、かつては九州で小麦だけではなく、サトウキビ栽培と黒砂糖製造もおこなわれていたので農家が菓子として作ったのではないかといわれる。お茶請けとして親しまれている「黒棒」だが、本来は夏バテ防止の夏菓子であったといわれ、カルシウムやミネラルがたっぷり入った健康食品。子どものおやつにどうぞ。...»

いつもじ(銘菓)

伝統とオリジナリティが光る上品な久留米銘菓

久留米で最も古い歴史を持つ1875年(明治8年)創業の和菓子店「吉金菓子舗」(よしかねかしほ)にて、創業時から作られている久留米水天宮のお守り札に書かれた5つの梵字をデザインした千菓子。もち米を薄く焼いて、間に柚子砂糖をはさんだ上品な一品だ。 ...»

八女茶

日本有数の高級茶の名産地

八女地方(八女市・筑後市・八女郡)は、地質的に筑後川と矢部川の両河川から運搬された腐葉土が交互に堆積した沖積平野。霧の発生しやすい土地柄でもあり、茶畑があるなだらかな山の斜面を霧が覆い、太陽光を適度に遮ることで、茶の旨み成分であるアミノ酸類の生成を促進している。煎茶・玉露ともに香り豊かで味は濃厚、まろやかなコクを感じることができ、多くの人に愛されている。また、玉露は過去5年連続農林水産省を受賞している。春になるとあおあおと茂るその茶畑が九州自動車道八女IC付近の上り線の車窓で楽しめる。...»

林檎と葡萄の樹「アップルパイ」

りんご畑にあるアップルパイが人気の店

古民家を思わせる風情ある店構えが人気のカフェ「林檎と葡萄の樹」で出される”アップルパイ”は、りんごのおいしさを余すことなく届けたいとの思いからうまれたもの。独自の配合でブレンドした小麦粉を使い一枚一枚丁寧に折り込んで仕上げたサクサクのパイ生地に、溢れんばかりのりんごを贅沢に使用したシャキシャキ食感が残ったコンポートが入っている。収穫したりんごに合わせて、甘さと酸味のバランスを調整し、ほんのりシナモンの香りがアクセントになった、一度食べたら忘れられない逸品。自家農園の新鮮なりんごがたっぷり詰まった手作りだ。店一番の人気商品で、このアップルパイを目当てに遠方からも客がやって来るという。ほかにも、お...»

国産巣みつ(ハチミツ)

養蜂一筋の名人がこだわって生産する巣ごと食べるはちみつ

巣蜜(コムハニー)とは、ミツバチの巣ごと食べる自然のままのハチミツのこと。養蜂家は、ミツバチが約10センチ角の箱に蜜だけを集めて巣を作るようにする。花粉や幼虫をうまく分離させ、ハチミツだけで巣を作らせるのは熟練した職人技だ。蜂は、集めてきた蜜をみずからの羽で風を送り熟成させ、濃度が約85%になった時、分泌液(蜜ろう)で巣房をふさぐ。ハチミツは巣の中に閉じ込められている状態が鮮度、味、栄養、すべてにおいて最高といわれており、まさに巣蜜はこれ以上ない極上品。一般のハチミツに比べて、香りが強く、濃厚な味を保ち、ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸、酵素といった栄養素も多く含んでいるため、健康や美容にも良...»

赤い恋人(博多めんたいこんにゃく)

博多名物、辛子明太子とこんにゃくのコラボレーション

生いもこんにゃくに辛子明太子を混ぜ、練り上げて作られる”赤い恋人”はピリリと辛く、明太子のツブツブ感とこんにゃくの歯ごたえがあり、こんにゃくの食感と明太子の味が楽しめ、酒のつまみにもってこいだ。自然に恵まれ、農産物が豊富な八女で、素材を吟味し、手作業で作っている。簡単に食べられるようステック状になっていて、袋を開けてそのまま食べることもできる。薄くスライスして刺身こんにゃくにしたり、サラダにのせたり。また焼いたり炒めたりすると、ひと味違った味わいが楽しめる。...»

筑前町

筑前町は、福岡県中南部に位置する、歴史と自然が織りなす魅力的な町です。朝倉郡に属し、豊かな自然環境と数多くの文化遺産が点在しています。町の東西に広がる平野と山々が織りなす地形は、観光客に多彩な楽しみ方を提供します。本記事では、筑前町の観光名所や自然、歴史的スポットを詳しくご紹介いたします。 地理と町の概要 筑前町は福岡市の南東約25km、久留米市の北東約20kmに位置しており、福岡県の中南部にあります。町の西部から南部にかけては筑後平野の北端部にあたり、比較的平坦な地形が広がっています。この平地には主要な集落が発展しており、観光の拠点としても便利です。一方で、東部から北東、北部にかけては山...»

東峰村

東峰村は、福岡県の中南部に位置し、朝倉郡に属する村です。自然豊かな風景と、伝統工芸が息づく魅力的な村で、多くの観光スポットや体験型のアクティビティが訪れる人々を惹きつけています。ここでは、東峰村の観光について詳しくご紹介します。 東峰村の概要 東峰村は、2005年3月28日に小石原村と宝珠山村が合併して誕生した村です。「平成の大合併」による合併が進む中でも、村としての形を残した自治体で、人口約3,000人という小規模な「ミニ合併」として知られています。また、2012年には「日本で最も美しい村連合」に加盟し、美しい景観と文化的遺産が守られています。 美しい風景と伝統工芸 東峰村は、福岡県...»

大牟田市

大牟田市は、福岡県の最南端に位置する市で、1917年(大正6年)に市制を施行しました。大牟田市は長い歴史と豊かな自然環境を有しており、かつては三井三池炭鉱を中心に石炭化学工業で栄えていましたが、現在では新たな産業と観光地としても注目されています。 名所・旧跡 三池炭鉱宮原坑跡 三池炭鉱宮原坑跡は、明治時代の日本における産業革命を象徴する遺産の一つです。この炭鉱は、大牟田市とその隣接する荒尾市にまたがっており、国の史跡および重要文化財に指定されています。炭鉱労働者の生活や産業の発展に大きく貢献したこの遺跡は、歴史的な価値が高く、訪れる人々にその時代の息吹を伝えています。 早鐘眼鏡橋 国...»

早鐘眼鏡橋

早鐘眼鏡橋は、福岡県大牟田市に位置する石造眼鏡橋で、日本の歴史や技術を感じさせる重要な文化財です。この橋は、1674年(延宝2年)に三池藩によって灌漑用の水路橋として建設され、現在は国の重要文化財に指定されています。その美しい石造りのアーチ構造と、日本初の石造水道橋という歴史的背景により、観光スポットとしても人気があります。 歴史的背景 灌漑用水路の必要性 三池藩は、灌漑問題に直面していました。特に1637年(寛永14年)の島原・天草の乱の年、大旱魃(かんばつ)により、片平村や下二部村などの農地では稲の収穫が全くなく、農民たちは非常に苦しんでいました。この状況を改善するため、藩は灌漑用の...»

大牟田市動物園

大牟田市動物園は、福岡県大牟田市に位置する市民に親しまれている動物園です。この動物園は、延命公園の一角にあり、市民には「延命動物園」としても知られています。広大な敷地の中で様々な動物たちが展示されており、来園者に多様な動物との交流の機会を提供しています。 動物園の概要 大牟田市動物園は、敷地面積が44,000平方メートルにおよび、55種271点の動物が展示されています。「動物をとおした心の交流」をテーマに、来園者と動物、スタッフと来園者、そしてスタッフと動物の三者が心温まる交流を深めることを目指しています。動物たちの魅力的な姿を通じて、訪れる人々に楽しさと学びを提供しています。 3つの交...»

大牟田市 石炭産業科学館

福岡県大牟田市に位置する大牟田市石炭産業科学館は、石炭をテーマにしたユニークな科学館です。この科学館は、石炭の歴史やエネルギー資源としての役割を学ぶことができる貴重な施設です。訪れる人々は、展示を通じて地域の歴史や文化、さらには石炭産業の重要性を深く理解することができます。 概要 大牟田市石炭産業科学館は、地域の石炭産業を象徴する施設として、観光客や地域住民に広く親しまれています。科学館内には、常設展示や体験コーナー、映像ホールがあり、石炭に関するさまざまな情報を得ることができます。また、館のマスコットキャラクターである“クロベエ”くんの声や、ダイナミックトンネルの入場時のアナウンスは、声...»

宇今山 普光寺・臥龍梅

普光寺は、福岡県大牟田市にある歴史的な天台宗山門派の寺院であり、山号は宇今山、院号は実成院(じつじょういん)と称されます。本尊として千手観音を祀っており、九州西国霊場の第15番札所、また筑後三十三観音霊場の第24番札所でもあります。この寺院は大牟田市内で最も古い寺院の一つとして知られ、その豊かな歴史と文化財により、多くの参拝者や観光客が訪れています。 歴史 普光寺の歴史は古く、伝承によれば、嵯峨天皇の皇子が823年(弘仁14年)に筑後国三池郡に下向し、この地に寺を建立したのが始まりとされています。その後、天台宗の高僧、円仁(慈覚大師)によって寺院が整備されました。 長い歴史の中で、普光寺...»

三池山

三池山は、福岡県大牟田市と熊本県玉名郡南関町にまたがる標高388.1mの山です。この山は、地元の人々に親しまれており、自然に触れるための人気スポットとして知られています。福岡県と熊本県の県境に位置しており、周辺の観光地と合わせて訪れる人が多いです。 三池山の概要 三池山は、大牟田市の南東部に位置し、南関町の南西部に広がっています。大牟田方面から見ると、馬の鞍のように突き出た山頂が三池山の頂上に見えますが、実際の山頂はその右側に続くなだらかな稜線にあります。この山は地元の学校の遠足地としても定番で、元旦には初日の出を拝むために多くの人々が登ります。 九州新幹線との関係 三池山のほぼ直下に...»

大牟田熊野神社

大牟田熊野神社は、福岡県大牟田市に位置する歴史深い神社です。その創建は安閑天皇3年(533年)にまで遡り、土地豪族の鎮守神として祀られたとされています。また、天長2年(825年)には、藤原師秀により熊野本宮から分霊が配祀され、より広い信仰の対象となりました。 祭神と歴史的背景 大牟田熊野神社の祭神は、三池山の神である伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)です。この神々は、男女の祖先神として広く知られており、神社は元々土地豪族の鎮守社として、この二柱の神を祀ったと考えられています。また、神社は三池宮の里宮としての役割も果たしていたと推測されており、地域の信仰において重...»

柳川市

柳川市は、福岡県筑後地方の南西部に位置する市です。旧柳川市域や旧三橋町域が福岡都市圏に属しており、地理的にもアクセスの良さが特徴です。特に、水の都として知られる柳川市は、その掘割(ほりわり)による水辺の風景や川下りが魅力的で、観光客に人気のある場所です。市内は、鰻のせいろ蒸しといった名物料理が楽しめるだけでなく、立花氏庭園(御花)などの歴史的な名所や文化財、美しい庭園が点在しています。 観光スポット 中心部の観光スポット 柳川市の中心部には多くの観光名所や歴史的な遺跡が点在しています。西鉄柳川駅から柳川市中心部にかけて、訪れるべきスポットが数多く存在します。 柳川川下り 柳川市で最も...»

三柱神社

三柱神社は、福岡県柳川市三橋町に位置する歴史ある神社です。この神社は、柳河藩初代藩主の立花宗茂、その妻誾千代、そして岳父である戸次道雪の三柱を祀っており、柳川城から鬼門の方角に鎮座しています。歴史的な背景を持つ三柱神社は、柳川市内外から訪れる多くの参拝者に親しまれています。 三柱神社の概要 創建の背景 三柱神社が創建される以前、立花宗茂と誾千代の霊は柳川城の北に位置する日吉神社の近くにあった「唯一宮」にて祀られていました。一方で、戸次道雪の霊は1783年(天明3年)に「梅岳霊神」という神号を受けたことを機に、柳川城の三の丸にあった長久寺の境内に「梅岳宮」として祀られました。 松陰霊神と...»

立花氏庭園

立花氏庭園は、福岡県柳川市に位置し、旧柳川藩主立花家の御屋敷と庭園を中心とした場所です。この庭園は、江戸時代の元文三年(1738年)に、柳川藩五代藩主の立花貞俶が築いた別邸が始まりとなっています。この地は、かつて「御花畠」と呼ばれ、藩主家の人々が暮らすための場所として機能しました。明治時代に入ると、立花家は伯爵に昇格し、屋敷や庭園も整備されました。そして、1910年には、洋館と和館が並び立つ現在の形で「立花伯爵家住宅」が完成しました。この住宅が、立花氏庭園の主要建造物を構成しています。 松濤園と名勝指定 1978年8月25日、屋敷地の西半分が「松濤園(しょうとうえん)」として国の名勝に指定...»

旧戸島家住宅

旧戸島家住宅は、福岡県柳川市に位置する江戸時代後期の建築物で、侍屋敷として有名です。この住宅は、歴史的価値が高く、庭園は国の名勝に指定されています。柳川市の歴史的景観を代表する建物であり、多くの観光客や歴史愛好家に親しまれています。 旧戸島家住宅の歴史 旧戸島家住宅は、文政11年(1828年)に柳川藩の中老である吉田兼儔の隠居所として、庭園と共に建設されたとされています。また、寛政年間の建築という伝承も存在し、具体的な建築年については諸説あるようです。特徴的な数寄屋風の葦葺きの2階建ての主屋があり、その主屋に隣接する庭園では、柳川の掘割の水を活用した美しい景観が楽しめます。このような水を取...»

北原白秋生家

福岡県柳川市に位置する北原白秋生家は、日本を代表する詩人である北原白秋(1885年生まれ)の生家跡として知られています。この歴史的な建物は、福岡県指定史跡に指定されており、訪れる人々に白秋の生涯や作品に触れる貴重な機会を提供しています。また、生家には、当時の母屋と穀倉が現存し、現在は文学館としても利用されています。 生家の概要 母屋と穀倉の歴史 北原白秋生家の母屋は、幕末から明治初期にかけて建築されたと推定されています。この建物は、白秋の生家であると同時に、かつては造り酒屋としての役割も果たしていました。そのため、建物の外観は、当時のなまこ壁の技術が施され、当時の風情を感じさせる佇まいが...»

北原白秋記念館

北原白秋記念館は、福岡県柳川市に位置する文学館で、詩人北原白秋を記念して建設されました。白秋の生誕100周年を迎えた1985年に開館し、柳川市立歴史民俗資料館の一部として運営されています。この施設では、北原白秋の生涯や作品を紹介し、彼の詩の世界に触れることができます。 外観と建物 北原白秋記念館の外観は、柳川独特の「なまこ壁」で装飾された土蔵造りの建物です。これは、白秋が生まれ育った土地に深い関わりを持つ伝統的な建築様式を採用しており、詩人の足跡を感じさせる佇まいです。館内では、白秋の人生や柳川の歴史・文化についての展示が充実しており、多くの来館者に白秋の作品と彼の故郷の歴史を紹介していま...»

矢留大神宮

矢留大神宮は、福岡県柳川市矢留町に位置する由緒ある神社で、天照皇大神を主祭神として祀っています。地元では「大神宮」として親しまれ、旧社格は村社に分類されており、長い歴史と深い信仰を受け継いでいます。 概要 矢留大神宮は、地域住民や訪れる人々にとって、精神的な拠り所となる存在です。この神社は、福岡県柳川市の歴史や文化を象徴する重要な場所の一つであり、天照皇大神の御神徳を感じることができる神聖な空間です。境内には豊かな自然が広がり、四季折々の風景が楽しめます。 歴史 矢留大神宮の歴史は古く、地域に根付いた信仰を背景に、長い年月をかけてその姿を保ち続けてきました。この神社は、柳川市の発展と共...»

沖端水天宮

沖端水天宮は、福岡県柳川市稲荷町に位置する神社です。この神社は水天宮として知られ、地元の人々からは「水天宮さん」と呼ばれ親しまれています。登記上の正式な宗教法人名称は「水天宮」とされており、明治2年(1869年)に久留米水天宮の分霊を勧請して創祀された神社です。また、稲荷神社と弥剣神社(祇園社)を合祀しています。歴史と伝統を持ち、毎年多くの参拝者が訪れる地元の重要な神社です。 沖端水天宮の祭神 沖端水天宮の主祭神は、安徳天皇です。安徳天皇は、平安時代末期の天皇であり、壇ノ浦の戦いにおいて幼い命を落とした悲劇の天皇として知られています。沖端水天宮は、この安徳天皇を祀る神社として、特に水の神と...»

崇久寺

崇久寺は、福岡県柳川市東蒲池に位置する臨済宗妙心寺派の寺院です。本尊は十一面観音で、長い歴史と深い縁を持つ寺院として知られています。 歴史と由緒 崇久寺の歴史は鎌倉時代末期にさかのぼります。寺伝によると、円爾の弟子である南山士雲がこの地に寺を開いたのが始まりとされています。その後、崇久寺は後醍醐天皇の勅願寺として、南北朝時代の動乱を耐え抜き、度重なる火災にも負けずに再建され続けました。特に、足利尊氏や蒲池家の支援により、再び繁栄を取り戻しました。 蒲池氏との関係 文亀年間(1501年~1504年)には、蒲池氏14代当主である蒲池治久により修復が行われ、以降は蒲池氏の菩提寺としての役割を...»

如意輪寺

如意輪寺は、福岡県小郡市横隈に所在する真言宗御室派の寺院で、山号は清影山です。本尊として、日本で唯一寺院に安置されている立像の如意輪観音があり、これは福岡県指定文化財に指定されています。この如意輪観音立像は、平安時代後期に作られたと考えられており、その歴史的・文化的価値から多くの参拝者が訪れます。 如意輪寺は「かえる寺」という愛称でも広く知られ、境内には約10,000体のかえるの置物やオブジェが所狭しと並べられています。この独特な風景が訪れる人々を魅了し、インスタ映えスポットとしても人気を集めています。 如意輪寺の歴史 創建と初期の歴史 如意輪寺は、729年に孝謙天皇の勅願により、行基...»

九州歴史資料館

九州歴史資料館は、福岡県小郡市にある歴史系博物館で、福岡県教育委員会が運営しています。歴史的な展示物を通じて福岡県や九州地域の歴史を学ぶことができる重要な施設です。本館では、古代から近代に至るまでの福岡県の歴史を象徴する展示品が多数展示されており、地域の歴史や文化を深く理解する場として、多くの来館者に親しまれています。 沿革 九州歴史資料館は、1973年に福岡県太宰府市に福岡県初の本格的な公営歴史博物館として開館しました。建設にあたり、17万平方メートルの広大な敷地は太宰府天満宮から無償で提供されました。開館後は、大宰府の発掘調査や福岡県内の遺跡出土品の展示、各地の仏像の調査などを行い、地...»

七夕神社(媛社神社)

七夕神社は、福岡県小郡市にある由緒ある神社です。正式名称は「媛社神社」で、古くから地元の氏神として信仰されてきました。この神社は「七夕さん」として親しまれ、七夕伝説にまつわる歴史的な背景を持つことから、全国から多くの参拝者が訪れます。 祭神について 七夕神社では、織姫にまつわる神々が祀られています。 栲幡千千姫命(たくはたちぢひめのみこと): 織姫として知られ、織物の神として信仰されています。 天火明命(あめのほあかりのみこと): 織姫の長男であり、神としての存在感が大きいです。 高皇産霊尊(たかみむすびのみこと): 天帝であり、織姫の父です。 宗像神(むなかたのかみ): 道主...»

大刀洗町

大刀洗町は、福岡県の南部に位置し、三井郡に属しています。町は筑後平野の北部に広がっています。福岡市から南東へ約30km、久留米市から北東へ約15kmに位置しており、平坦な地形が特徴です。 名所・旧跡・観光スポット 下高橋官衙遺跡(国の史跡) 下高橋官衙遺跡は、奈良時代から平安時代にかけての官衙跡で、国の史跡に指定されています。ここでは当時の行政機能や文化について学ぶことができ、歴史ファンにはたまらないスポットです。 今村天主堂(国の重要文化財) 大刀洗町にある今村天主堂は、国の重要文化財に指定されています。明治時代に建てられたこの天主堂は、美しいゴシック建築様式で知られ、訪れる人々に...»

今村天主堂

今村天主堂は、福岡県三井郡大刀洗町にあるカトリック教会で、正式にはカトリック今村教会と呼ばれています。1913年(大正2年)に竣工した赤煉瓦造りの天主堂は、設計者である鉄川与助の代表作のひとつであり、国の重要文化財にも指定されています。隠れキリシタンの歴史とともに、この聖堂は今もなお訪れる人々を魅了しています。 名称の由来 天主堂の正式な名称は「カトリック今村教会」であり、カトリック福岡司教区によって現在も使用されています。2017年(平成29年)に国の重要文化財に指定された際には「今村天主堂」として指定されました。これに先立ち、2006年(平成18年)には「今村教会堂」の名称で福岡県の有...»

うきは市

福岡県の南東部に位置するうきは市は、歴史的な建造物や自然の美しさが魅力の市です。この地域は、筑後吉井地区を中心に古くからの伝統的な建物や温泉、名水、古墳などが点在し、多彩な観光スポットが楽しめます。また、四季折々の風景が美しく、春には桜、夏には花火大会、秋には紅葉、冬には古い町並みが魅力的に輝きます。 名所・旧跡・観光スポット 筑後吉井地区 うきは市の中心部に位置する筑後吉井地区は、重要伝統的建造物群保存地区として知られ、歴史的な景観を楽しむことができます。代表的な観光スポットには、以下のような建物があります。 居蔵の館 - 江戸時代に建てられた商家で、現在は資料館として公開されて...»

筑後川温泉

福岡県うきは市に位置する筑後川温泉は、豊かな自然と歴史が交錯する癒しの地として知られています。美しい景観とやさしい泉質で、多くの人々を魅了してきました。この温泉は、療養と保養を目的とした本格的な温泉であり、その良質な泉質は「美人の湯」としても有名です。 温泉の特徴と泉質 泉質の種類 筑後川温泉の泉質は、以下のような特徴を持っています。 単純温泉 硫黄泉 放射能泉:源泉温度は34〜44℃ 温泉街の風情 筑後川の中洲に広がる温泉街は、6軒の旅館が点在し、ゆったりとした時間が流れています。歓楽的な要素が少なく、静かに温泉を楽しむことができる環境です。また、筑後川温泉の西側に位...»

筑後吉井

筑後吉井は、福岡県うきは市に位置する旧吉井町にある伝統的建造物群保存地区です。特に、白壁土蔵造りの街並みで知られ、観光客にも人気の高いエリアです。1996年には「吉井町筑後吉井伝統的建造物群保存地区」という名称で国の重要伝統的建造物群保存地区に指定され、その後、2005年には「うきは市筑後吉井伝統的建造物群保存地区」に改称されました。 この地域は、江戸時代から明治時代にかけての伝統的な建物が数多く保存されており、商家や土蔵などが現存しています。特に明治時代に建てられた162軒の商家は、耐火性の高い土蔵造りで、現代でもその美しい街並みが維持されています。 観光地としての発展 近年では、地元...»

平川家住宅

平川家住宅は、福岡県うきは市に位置する歴史的な民家であり、国の重要文化財に指定されています。この住宅は、江戸時代に建設された「くど造り」と呼ばれる独特の建築様式を持ち、筑後川流域から佐賀県にかけて広がる民家の形態として知られています。現存する平川家住宅は、その大規模さと建築技術において非常に貴重なものとされています。 平川家住宅の概要 平川家住宅は「くど造り」という形式で建設されています。「くど」とはかまどのことを指し、正面から見た際にその形状がかまどのように見えることから、この名称が付けられました。この建築様式は、特に福岡県の筑後川流域や佐賀県にかけて見られるもので、平川家住宅はその代表...»

賀茂神社(うきは市)

賀茂神社は、福岡県うきは市浮羽町山北に位置する歴史的な神社です。この神社は、摂社である三次神社や日吉神社と共に、京都の上賀茂神社および下鴨神社の神々を祀っています。古くから地域に根ざし、神武天皇や賀茂大神にまつわる伝説や歴史的な祭事が数多く伝わっている、神秘的な場所でもあります。 賀茂神社の歴史と縁起 賀茂神社には長い歴史があり、神武天皇との深いつながりが語られています。慶安4年(1651年)に当社の行直大宮司が記した旧記には、賀茂大神がこの地に天降り、神武天皇が大和への東遷の際、賀茂大神が八咫烏(やたがらす)としてその旅を助けたことが記されています。この伝承は、神武天皇と賀茂大神を一緒に...»

浮羽稲荷神社

浮羽稲荷神社は、福岡県うきは市浮羽町流川に位置する神社です。商売繁盛や五穀豊穣、酒造と健康、長命長寿、そして学問の神様を祀る、地域の人々に親しまれるパワースポットとして知られています。 神社の概要 浮羽稲荷神社は、1957年(昭和32年)に京都の伏見稲荷神社から「稲魂神(うがみたまのかみ)」、松尾大社から「大山咋の神(おおやまぐいのかみ)」、そして太宰府天満宮から「菅原道真公」の三神を勧請したことにより創設されました。1958年(昭和33年)に宗教法人として正式に認可されています。 神社は「城ヶ鼻公園(じょうがはなこうえん)」の中にあり、福岡県内の観光名所として多くの人々が訪れます。参拝...»

吉井温泉

吉井温泉は、福岡県うきは市に位置する温泉地で、筑後川のほとりに佇む小規模な温泉地です。この温泉は、昭和31年(1956年)に神のお告げによって発見され、「神の瀬温泉」という別名も持っています。その後、昭和43年(1968年)に国民保養温泉地に指定されました。旅館が2軒と日帰り温泉が1軒存在し、こぢんまりとした静かな温泉街として知られていますが、その魅力は豊かな自然環境と高品質な泉質にあります。 泉質と効能 吉井温泉の泉質は主に「炭酸水素塩泉」で、炭酸水酸化鉄泉や単純温泉も含まれています。温泉の温度は36〜42℃と適温で、疲労回復、胃腸疾患、リウマチ、そして皮膚疾患に効果があるとされています...»

日岡古墳

日岡古墳(日ノ岡古墳)は、福岡県うきは市吉井町若宮に位置する前方後円墳で、若宮古墳群の1つを構成しています。この古墳は、国の史跡に指定されており、装飾が施された石室を特徴としています。 若宮古墳群の構成 若宮古墳群には、以下のような古墳が含まれます。 月岡古墳:前方後円墳、墳丘長95m、竪穴式石室と長持形石棺を備える、5世紀中期築造、出土品は重要文化財 塚堂古墳:前方後円墳、墳丘長91m、横穴式石室2基を備える、5世紀後半築造 日岡古墳:前方後円墳、墳丘長74m、横穴式石室を備える、6世紀初頭築造、装飾古墳 日岡古墳の歴史 日岡古墳は福岡県南部、筑後川の南岸に広がる台地上...»

大川市

大川市は福岡県南西部に位置し、筑後地方に属する市です。大川市は日本国内外で有名な家具の大生産地として知られています。特に「大川家具」の名前は、国内の家具業界で有名です。豊かな自然環境と歴史的な文化遺産に囲まれた大川市は、観光スポットも多く、訪れる人々に様々な魅力を提供しています。 名所・旧跡・観光スポット 大川市には多くの名所や観光スポットが点在しています。歴史的な建造物や博物館、自然豊かな場所まで、幅広い観光地が訪れる人々を魅了します。 風浪宮(ふうろうぐう) 風浪宮は、大川市の代表的な神社であり、風の神として古くから信仰されてきました。ここでは、2月上旬に開催される例大祭が特に有名...»

成田山 久留米分院(久留米成田山)

成田山 久留米分院は、福岡県久留米市にある真言宗智山派の寺院です。千葉県成田市にある成田山新勝寺の直系分院として、通称「久留米成田山」とも呼ばれています。本尊は不動明王で、地域の人々に信仰されています。境内には、象徴的な救世慈母大観音像と平和大仏塔極楽殿があります。 成田山久留米分院の概要 成田山久留米分院は、1958年に成田山新勝寺から分霊を招き設立されました。創建の経緯には、敷地に隣接する浦山古墳の霊を鎮めるという目的もあったとされています。 本堂とその歴史 本堂は、久留米成田山の中心的な建物であり、多くの参拝者が訪れています。成田山新勝寺の不動明王を本尊とし、成田山としての信仰を...»

石橋文化センター

石橋文化センターは、福岡県久留米市野中町にある総合文化施設です。美術館、図書館、ホールなど、多様な文化施設を備え、久留米市の文化振興に大きく貢献しています。施設の運営は公益財団法人久留米文化振興会が担当しています。 概要 石橋文化センターは、久留米市で創業したブリヂストンの創業者である石橋正二郎氏が、会社の創立25周年を記念して1956年(昭和31年)4月に開園しました。開園当初は体育館やプール、動物園なども併設されていましたが、現在はすべて撤去され、広々とした公園として市民に親しまれています。 石橋文化センターの施設概要 石橋文化センターには以下の施設があります。 久留米市美術...»

久留米市美術館

久留米市美術館は、福岡県久留米市に位置する市立美術館です。2016年(平成28年)11月19日に開館し、地域文化の発展と美術教育の普及を目的とした施設として多くの人々に親しまれています。本館は、かつての「石橋美術館」として知られ、その歴史と役割を引き継ぎ、現在では地元ゆかりの美術作品を展示・収集しています。 美術館の歴史 石橋美術館の創設 久留米市美術館の前身である「石橋美術館」は、株式会社ブリヂストンの創業者である石橋正二郎氏が、郷里である久留米市に寄贈した美術館として1956年(昭和31年)4月26日に開館しました。この美術館は、社会公共の福祉と文化向上のために、石橋氏が収集した「石...»

高良大社

高良大社は、福岡県久留米市の高良山に鎮座する神社で、式内社(名神大社)および筑後国の一宮として知られています。かつては「高良玉垂命神社」や「高良玉垂宮」とも呼ばれていました。現在は神社本庁の別表神社で、旧社格は国幣大社です。 立地と歴史的背景 高良大社は久留米市の中心部から東方に位置し、古くから筑紫の国魂(くにたま)として信仰されてきました。筑後地方全域だけでなく、肥前地方の有明海に面した地域にも広く信仰を集めており、厄除けや開運、延命長寿、そして交通安全の神としても知られています。また、芸能の神としても崇拝されています。 社殿と建築の特色 高良大社の社殿は国の重要文化財に指定されてお...»

水天宮

水天宮は、福岡県久留米市に位置する神社で、全国にある水天宮の総本宮です。旧社格は県社であり、神社本庁の別表神社にも指定されています。 祭神 水天宮では、天御中主神(あまのみなかぬしのかみ)、安徳天皇、高倉平中宮(建礼門院・平徳子)、および二位の尼(平時子)を主な祭神として祀っています。 歴史的背景と祭神の由来 寛文10年(1670年)に久留米藩が寺社の由緒を調査した際、尼御前社と呼ばれていた当時の祭神は、尼御前大明神、左荒五郎大明神、右安坊大明神の三神とされていました。尼御前大明神は筑後川(千年川)の水神であり、左荒五郎はその荒御魂として牛馬守護の役割を果たす水神、右安坊は和御魂であり...»

久留米市鳥類センター

久留米市鳥類センターは、福岡県久留米市東櫛原町に位置する中央公園内にある鳥類園です。かつては「久留米市動物園」として知られていました。鳥類センターは、日本国内でも数少ない鳥類専門の動物園として、多種多様な鳥類を展示しています。遊園地やプールといった施設も併設されています。 立地と特徴 この鳥類センターは、久留米市の市街地北東端に位置し、敷地面積は約30,000平方メートルです。1963年頃から「千羽孔雀」で有名になり、「世界一クジャクの多い町」としても知られるようになりました。現在でもインドクジャクの飼育数は約90羽に達しており、園の中心的存在です。特に4月から5月の求愛シーズンには、クジ...»

北野天満宮

北野天満宮は、福岡県久留米市北野町に位置する由緒ある神社です。この神社の主祭神は、無実の罪で大宰府に左遷された学問の神として知られる菅原道真で、旧社格は県社に属します。また、宗教法人名としては「天満神社(てんまんじんじゃ)」という名称で登記されています。北野天満宮は、創建以来、長い歴史とともに地域の信仰を集め続けてきました。 概要 天喜2年(1054年)、時の関白であった藤原道隆の孫である貞仙僧正が、京都の北野天満宮から菅原道真公の分霊をこの地に祀ったのが北野天満宮の始まりです。祭神である菅原道真公に深くゆかりのある花といえば「梅」が有名で、北野天満宮の境内にも「神梅」と呼ばれる梅の木があ...»

高良山

高良山は、福岡県久留米市に位置する標高312.3mの山です。古来より宗教的な山として崇められ、高良大社が建立されました。また、軍事的な要衝でもあったため、山中には神籠石式山城や住厭城といった遺跡も見られます。山はその美しい景観と豊かな自然、歴史的な遺産で知られ、観光客や地元の人々に愛されています。 高良山の別名 高良山は、古くから様々な名前で呼ばれてきました。高牟礼山(たかむれやま)、不濡山(ぬれせぬやま)、青山山、梶山(かじやま)、琴弾山(ことひきやま)など、多くの別名が存在します。これらの名前からも分かるように、山は古代から特別な意味を持っていました。 高良山の地形と登山道 高良山...»

櫛原天満宮

櫛原天満宮は、福岡県久留米市東櫛原町に鎮座する神社で、学問の神・菅原道真公を祀っています。源頼朝が創建したと伝えられる説もあり、久留米の天神さまとして知られ、長い歴史を持つ神社です。櫛原天満宮は、神社本庁の包括下にある神社でもあり、地域の信仰の中心となっています。 祭神 櫛原天満宮の祭神は菅原道真(すがわらみちざねこう)です。道真は学問の神、また至誠の神として広く崇敬されています。道真は「菅公」とも呼ばれ、全国にある天満宮の祭神として知られています。道真は延喜3年(西暦903年)に大宰府で亡くなり、その地に祀られました。 また、相殿には北の方吉祥女、そして菅原道真公が愛した老松の神霊を祀...»

五穀神社

五穀神社は、福岡県久留米市通外町にある神社で、豊宇気比売神(とようけひめのかみ)を主祭神として祀っています。相殿には稲次因幡正誠公(いなつぎいなばまさざねこう)を祀り、東芝の創業者である田中久重とも深いゆかりを持つ神社です。この神社は神社本庁に包括されており、豊かな歴史と地域との結びつきが感じられる神社です。 境内の「郷学の森」 境内の一角には「郷学の森」というエリアがあり、ここには久留米市出身の著名な6人の胸像が設置されています。彼らは井上伝、田中久重、倉田泰蔵、石橋正二郎、石橋徳次郎、楢橋渡といった、久留米の発展に寄与した偉人たちです。このエリアは、彼らの功績を後世に伝えるために整備さ...»

善導寺

善導寺は、福岡県久留米市善導寺町飯田に位置する浄土宗大本山の寺院です。その創建は1191年(建長2年)で、聖光上人(弁長)によって開山され、筑後国司である草野永平(一向俊聖の伯父)の開基によります。寺の名前は当初「光明寺」とされていましたが、1217年(建保5年)に「善導寺」と改められ、浄土宗鎮西義の中心地となりました。 善導寺の歴史 創建と発展 善導寺は、聖光上人の手によって開かれ、長い歴史を持っています。室町時代には戦乱の影響で一度は焼失しましたが、江戸時代初期に柳河藩主である田中氏の篤い信仰を得て再興されました。1616年(元和2年)には、田中忠政によって徳川家康を祀る東照権現宮が...»

梅林寺

梅林寺は、福岡県久留米市に位置する臨済宗妙心寺派の古刹で、山号は江南山。本尊は如意輪観音であり、別名「梅林禅寺(ばいりんぜんじ)」とも呼ばれています。修行道場として高い評価を受け、数々の名僧を輩出してきた寺院です。寺の周辺には豊かな自然が広がり、市民の憩いの場としても親しまれています。 梅林寺の概要 立地と修行の場としての重要性 梅林寺は久留米市の西側、筑後川の近くに位置しており、修行の厳しさで知られる寺院です。岐阜県の妙法山正眼寺と共に、その修行の厳しさで名高く、多くの雲水(修行僧)が真の修行を目指してこの地を訪れます。寺からは妙心寺の管長を務めた香夢室をはじめ、多くの名僧が輩出されて...»

朝日寺

朝日寺は、福岡県久留米市大善寺町夜明に所在する臨済宗妙心寺派の寺院です。山号は「夜明山」で、本尊として地蔵菩薩が祀られています。朝日寺は、筑後三十三観音霊場の第20番札所としても知られており、観音堂には不空羂索観音(ふくうけんじゃくかんのん)を本尊として安置し、脇侍として十一面観音と聖観音が並んでいます。 歴史 朝日寺は、寛元3年(1245年)に神子栄尊(しんしえいそん)を開山として創建されました。伝承によれば、神子栄尊は平康頼(たいらのやすより)と藤吉種継の娘の子であったとされ、安徳天皇の関係者とも言われています。寛文10年(1670年)には、梅林寺の虎渓宗乙(こけいそうおつ)によって中...»

有馬記念館

有馬記念館は、福岡県久留米市篠山町に位置する郷土資料館です。館内には久留米藩主有馬家にまつわる歴史的資料や美術工芸品が展示されており、地域の歴史や文化を深く学べる場所です。記念館の運営は公益財団法人有馬記念館保存会によって行われています。地元の歴史を継承し、多くの訪問者に貴重な情報を提供する役割を担っています。 有馬記念館の沿革 有馬記念館は、1959年(昭和34年)に久留米市が市制70周年を迎えたことを記念し、1960年(昭和35年)に設立されました。当時、株式会社ブリヂストンの社長であった石橋正二郎氏が寄附を行い、地域の郷土資料の調査や研究を推進するために設立されました。また、久留米市...»

福岡県 青少年科学館

福岡県青少年科学館は、福岡県久留米市東櫛原町にある中央公園内に位置する県立の科学館です。この科学館は、(公財)福岡県教育文化奨学財団によって運営されています。子どもから大人まで、科学に親しむための多様な展示や体験型のプログラムが用意されており、幅広い世代に人気の施設です。 展示施設の概要 福岡県青少年科学館では、科学や自然に関するさまざまな展示が行われています。地学や生命の進化、視覚実験、コンピュータ技術、生物のからだ、乗り物、物理学、宇宙など、9つのジャンルに分けられた展示が常設されており、それぞれのジャンルで十数点の展示物を楽しむことができます。定期的に特設展も開催され、新たな発見や体...»

久留米城

久留米城は、福岡県久留米市篠山町に位置し、かつては筑後国の有力な拠点として栄えた城です。城は江戸時代に久留米藩の藩庁として使用され、摂津有馬氏が居城としていました。現在、城の本丸には有馬記念館と篠山神社が建っており、城の跡地は現代の都市景観と融合しています。かつての二の丸・三の丸は、ブリヂストンの久留米工場敷地となり、城の外郭は市街地として整備されています。 久留米城は、2017年に続日本100名城(183番)として選定され、歴史的な価値が再評価されています。 城の立地と構造 久留米城は、久留米市街の北西部、筑後川の左岸に位置しており、丘の上に築かれた平山城です。城の構造は、北西に筑後川...»

小郡市

小郡市は、福岡県の南部、佐賀県との県境に位置し、交通の利便性と歴史的な名所が豊富なエリアです。市内は福岡市への通勤者も多く、都市部へのアクセスが良好でありながら、豊かな自然と歴史を感じられる環境が広がっています。久留米広域圏に属し、地域の活気や文化を育む場所としても知られています。 小郡市の概要 地理的な特徴 小郡市は筑紫平野の北に位置し、東は大刀洗町と久留米市、北は筑紫野市、西は佐賀県と接しています。市の中心部周辺には豊かな自然が広がり、宝満川が市内を南北に縦断しています。市域は平坦な宝満川流域、標高20m程度の東北台地、そして標高90m程度までの西北丘陵地に分かれ、地域ごとに異なる風...»

みやま市

みやま市は福岡県の南部に位置し、2007年1月に山門郡瀬高町・山川町と三池郡高田町が合併して誕生しました。市内には多くの名所や旧跡があり、歴史や自然を楽しむことができる観光スポットが点在しています。また、地域ならではの行事や文化財も豊富で、訪れる人々に多彩な魅力を提供しています。 名所・旧跡 みやま市には数多くの名所や旧跡があり、観光客を楽しませています。以下はその代表的なスポットです。 清水寺と本坊庭園 みやま市の歴史的な寺院として有名な清水寺は、その美しい庭園が特徴です。庭園は四季折々の花々が楽しめ、特に秋には紅葉が見事です。静かな雰囲気の中で散策することで、心身ともにリフレッシュ...»

本吉山 清水寺

福岡県みやま市瀬高町本吉に位置する清水寺は、天台宗に属する寺院です。山号は本吉山、院号は普門院とされており、本尊は千手観音です。また、九州西国霊場第十六番、筑後三十三観音28番札所として、多くの参拝者が訪れる霊場です。 概要 清水寺は、その歴史と宗教的な役割に加えて、美しい自然環境の中に佇む寺院としても知られています。この寺院は、平安時代からの長い歴史を持ち、地域の文化や信仰を支える重要な存在です。 桓武天皇の命により、当時38歳の最澄が唐で天台学を学び、帰国後の大同元年(806年)にこの寺院を創建したと伝えられています。最澄が自ら彫刻したとされる千手観音が本尊として安置されており、古来...»

長田鉱泉場

炭酸含有量が日本一とも言われる湧水

長田鉱泉場は、福岡県みやま市瀬高町に位置する新船小屋温泉郷内にある温泉施設です。この鉱泉場では、冷泉の泉質である含鉄炭酸泉(冷泉)を楽しむことができ、古くから地元の人々や訪問者に親しまれています。水質が高く評価され、特に飲料用としても利用されています。 長田鉱泉場の特徴 レトロな外観と炭酸湧水 長田鉱泉場は、新船小屋温泉郷にある小さなレトロな小屋が目印です。ここでは、カルシウムやマグネシウムを含む天然ミネラルが豊富な炭酸湧水を汲むことができます。江戸時代末期から愛飲され続けているこの水は、炭酸ガスを含みつつも軟水であり、飲みやすいと評判です。胃腸疾患や便秘の改善に効果があるとされ、地元だ...»

船小屋温泉

福岡県筑後市に位置する船小屋温泉は、矢部川沿いに湧き出る冷鉱泉です。温泉街が形成されており、歴史的にも豊かな背景を持つこの温泉は、含鉄炭酸泉を特徴としています。船小屋温泉の周辺には、豊かな自然と観光名所が点在し、多くの観光客に愛されています。 温泉の概要 船小屋温泉は筑後市側(右岸)と、対岸のみやま市側(左岸)にまたがって湧出しています。みやま市側の温泉は「新船小屋温泉」と称され、船小屋温泉と新船小屋温泉を隔てる矢部川には、船小屋温泉大橋が架けられており、国道209号が通っています。 開湯の歴史 船小屋温泉の開湯は1824年(文政7年)にさかのぼります。古くから地域の人々に親しまれ、現...»

筑後広域公園

筑後広域公園は、福岡県営の都市公園(広域公園)であり、筑後市とみやま市にまたがって整備されています。この公園は、矢部川右岸(北岸)に位置し、自然と文化、スポーツを楽しむことができる多彩な施設を備えています。公園の運営は、指定管理者制度に基づき筑後広域公園振興事業団によって行われています。 公園の概要 筑後広域公園は、筑後市とみやま市瀬高町にまたがる広大なエリアに位置しており、2007年に部分的に開園しました。JR鹿児島本線の西側にある多目的スポーツゾーンをはじめとして、順次施設が整備され、2013年4月27日には芸術文化交流施設「九州芸文館」が開業しました。これにより、すべての施設が利用可...»

船小屋観光橋(ガタガタ橋)

船小屋観光橋は、福岡県の矢部川に架かる流れ橋です。1963年(昭和38年)に、船小屋温泉と対岸にある中ノ島公園を結ぶ散策路として建設されました。この橋は、筑後市とみやま市の境に位置する木製の橋で、歩くと「ガタガタ」と音が鳴ることから、「ガタガタ橋」や「がたがた橋」として親しまれています。 橋の構造 船小屋観光橋は、橋桁と鉄製のロープで結ばれており、大雨の際には浮く仕組みになっています。この構造により、増水時でも橋が流されることなく保たれるのが特徴です。全長は59.5メートル、幅は1.2メートル、水面からの高さは1.4メートルです。 船小屋温泉 福岡県筑後市にある船小屋温泉(ふなごやおん...»

風浪宮

風浪宮は、福岡県大川市に位置する神社であり、古くから阿曇氏がその祭祀を司っています。この神社は地元の人々から「おふろうさん」として親しまれており、1800年以上の歴史を持つ由緒ある神社です。 祭神 祭神は、海の神である少童命三座(表津少童命、中津少童命、底津少童命)をはじめ、神功皇后(息長垂姫命)、住吉三神(表筒男命、中筒男命、底筒男命)、そして高良玉垂命を祀っています。 風浪宮の歴史 風浪宮は、神功皇后が三韓征伐から帰還する際、192年に筑後国葦原ノ津(現在の大川市榎津)に立ち寄ったことが始まりとされています。当時、阿曇連磯良丸が少童命(ワダツミノミコト)を祀ったのが由来です。その後...»

筑後川 昇開橋

筑後川昇開橋は、かつて日本国有鉄道(国鉄)の佐賀線に属し、福岡県大川市と佐賀県佐賀市諸富町を結んでいた鉄道用可動式橋梁です。現在は廃線後も保存され、歩道橋として利用されています。旧筑後川橋梁(筑後川昇開橋)として、重要文化財および機械遺産に指定されています。特に、可動部分が垂直に昇降する「昇開橋」として、日本に現存する最古のものです。 橋の特徴と歴史 筑後川昇開橋は、1935年(昭和10年)に竣工し、同年5月25日に開業しました。この橋は、鉄道橋梁として建設され、舟運との共存のため、橋の一部が上下に昇降する昇開橋として設計されました。全長507.2メートル、可動部分の長さは24.2メートル...»

八女市

八女市は、福岡県の南部に位置し、筑後経済圏に属する歴史ある市です。広大な面積を持つ八女市は、豊かな自然環境とともに、文化的にも多くの魅力を備えています。 名所・旧跡・観光スポット 八女市には、歴史的な価値を持つ古墳や文化的な建物が数多く点在しています。これらの名所は、過去の文化や歴史を今に伝える貴重な場所です。 主な史跡・旧跡等 岩戸山古墳 – 八女市内にある代表的な古墳で、古代の歴史を物語ります。 茶臼塚古墳 – 古代の権力者の墓とされるこの古墳は、その大きさと形状が特徴的です。 丸山塚古墳 – 円形の古墳で、歴史的な意義を持つ遺跡です。 丸山古墳 – 他の古墳と共に、古代...»

べんがら村

べんがら村は、福岡県八女市にある健康増進施設です。温泉、食事、リラクゼーション、フィットネスが楽しめる複合施設であり、観光客や地元の人々に愛される場所です。 べんがら村の概要 べんがら村は、健康増進を目的とした複合施設で、主にエントランス棟・レストラン棟・温泉棟と屋外の広場から構成されています。館内には温泉施設のほか、カフェやレストラン、トレーニングジムなどがあり、心身のリフレッシュに適した環境が整っています。 また、八女市特産のクラフトビールや地元で採れる新鮮な野菜、畜産物を活かした料理を提供しており、訪れる人々に八女の味を楽しんでいただけます。さらにリラクゼーションコーナーには約10...»

猫尾城

猫尾城は、福岡県八女市にあった山城で、かつての日本の城跡です。この城は現在、福岡県指定の史跡となり、観光スポットとしても知られています。 立地・構造 猫尾城は、矢部川と笠原川が合流する地点の東側に位置する標高240.1メートルの猫尾山の山頂に築かれました。山の地形を巧みに活かし、自然の地勢を利用した構造が特徴です。猫尾城の本丸は、南北・東西それぞれ約56メートルと28メートルの大きさがあり、周囲に犬走り(細い通路)が設けられています。また、東西と建物部分には石垣が築かれ、南北には土塁が配されていました。 二の丸・三の丸の構造 本丸の西側には南北18メートル、東西40メートルの馬場があり...»

八女伝統工芸館

八女伝統工芸館は、福岡県八女市にある伝統工芸の展示施設です。八女市の誇る伝統工芸品が一堂に集められ、展示や販売、製作体験を通してその魅力を堪能することができます。 概要 館内では、八女仏壇、八女提灯、八女石灯籠など、八女市を代表する伝統工芸品の展示と販売が行われています。高さ10.5メートルの石灯籠や、6.5メートルの金仏壇などの大規模な作品も見どころです。また、職人による製作の実演も行われており、伝統技術を間近で見ることができます。 施設は筑後福島駅跡の公園に隣接しており、敷地内には八女民俗資料館や手漉き和紙資料館が併設されています。ここでは、燈篭人形の実演や和紙作り体験も楽しめます。...»

大端山 霊巌寺

霊巌寺は福岡県八女市黒木町笠原に位置する臨済宗妙心寺派の古刹で、山号を「大端山」とし、本尊には千手観音を祀っています。八女茶の始祖ともされる栄林周端(えいりんしゅうずい)禅師によって応永30年(1423年)に開山され、開基は松尾久家です。この寺は、筑後三十三観音霊場の最終(33番)札所であり、境内には数多くの奇岩がそびえ立ち、福岡県の天然記念物にも指定されています。 霊巌寺の歴史 八女茶発祥の地 霊巌寺は、栄林周瑞禅師によって応永年間に開創された歴史深い禅寺です。南北朝時代の動乱期、禅僧であった周瑞禅師が中国・明から帰国し、茶の種をこの地に持ち帰りました。そして、その栽培方法と製茶技術を...»

黒木のフジ

福岡県八女市黒木町黒木にある素盞嗚(すさのお)神社の境内に鎮座する黒木のフジは、日本国内でも有数のフジの巨樹として知られ、1928年(昭和3年)に国の天然記念物に指定されました。特に毎年4月中旬から5月上旬にかけて開催される「八女黒木大藤まつり」では、1メートルを超える長さの花房が多数垂れ下がり、訪れる観光客に圧倒的な美しさを披露します。地元では「黒木大藤」とも呼ばれ、地域の誇りとされる存在です。 黒木のフジの特徴 黒木のフジは、福岡県南部、八女市黒木町の町並み保存地区の東側、素盞嗚神社の境内前庭に生育しています。このフジの樹は主幹が東南方向へ屈曲し、地上約2メートルの高さで二股に分かれ、...»

岩戸山古墳

岩戸山古墳は、福岡県八女市に位置する前方後円墳で、八女古墳群を構成する古墳のひとつです。1955年に国の史跡に指定され、現在は史跡「八女古墳群」の一部として保護されています。6世紀前半(古墳時代後期)の築造と推定され、九州地方北部では最大規模の古墳としてその歴史的価値が高く評価されています。 八女古墳群の一部としての岩戸山古墳 岩戸山古墳は、八女市北部に広がる八女丘陵に位置し、5世紀から6世紀にかけて多くの古墳が築かれた地域にあります。この八女丘陵は東西に10数キロメートルにも及ぶ広がりを持ち、前方後円墳12基や装飾古墳3基を含む約300基もの古墳が存在しています。この地域は古代日本の歴史...»

日向神峡

日向神峡は、福岡県八女市に位置する美しい渓谷です。この渓谷は、長い時間をかけて火山岩が浸食されて形成されたもので、壮大な自然景観と伝説の残るエリアとして知られています。日向神峡を象徴するのは、神々が見惚れるほどの風景に囲まれた奇岩や奇峰です。観光地としてだけでなく、アウトドアやレクリエーションを楽しむためのスポットとしても人気を集めています。 歴史と伝説 日向神峡には古くから美しい自然と神々にまつわる伝説が残っています。伝説によると、日向の神々がその絶景に惹かれて降り立ったとされるこの地は、かつて九州有数の風光明媚な景勝地として知られていました。しかし、日向神ダムの建設によってその姿が大き...»

筑後市

筑後市は、福岡県南部の筑後平野の中央に位置する平坦な田園都市で、福岡市からJR鹿児島本線で約45分、自動車で約1時間の距離にあります。市のマスコットキャラクターには「はね丸」と「パネコ・ポネコ」があり、地元で親しまれています。美しい自然、歴史的な神社仏閣、そして豊かな文化財が魅力の都市です。訪れる人々に癒しと感動を与えるさまざまな観光スポットが揃っており、地元の特産品も豊富です。 神社と寺院 筑後市の神社 筑後市には古くから地元で愛される神社が数多くあります。それぞれの神社には独自の歴史や伝説があり、参拝する人々に深い敬意を持たれています。 水田天満宮 水田天満宮は、学問の神様・菅原...»

水田天満宮

水田天満宮は、福岡県筑後市にある神社で、菅原道真を祭神とする天満宮です。特に学問の神様として崇敬されており、境内には縁結びの神社として有名な恋木神社も鎮座しています。 概要 水田天満宮は筑後市の象徴的な神社であり、多くの人々が学業成就や縁結びを願って参拝に訪れます。周辺には豊かな自然と文化的な見どころが点在し、歴史的な価値が高い神社としても注目されています。 水田天満宮の歴史 創建と由来 水田天満宮は、1226年(嘉禄2年)に後堀河天皇の勅命を受け、菅原道真の子孫である菅原為長によって創建されたと伝えられています。当時、周辺一帯は太宰府天満宮の荘園であり、菅原氏の支配地として知られる...»

石人山古墳

石人山古墳は、福岡県八女郡広川町一條に位置する前方後円墳で、八女古墳群の一部として国の史跡に指定されています。この古墳は、筑紫君磐井の祖父の墓と推定され、かつては筑紫君磐井の墓とも考えられていました。 古墳の規模と形状 石人山古墳の墳丘長は約107メートルあり、前方部の幅は約63メートル、高さは約11メートル、後円部の径は約53メートルで高さは約12メートルです。墳丘は前方部が2段、後円部が3段で構成され、北側のくびれ部には造出が残されています。また、築造当時は周濠や周堤も備えていたとされ、現在でも前方部西側や後円部東側にその一部が確認できます。 出土した須恵器などの遺物から、石人山古墳...»

山梔窩(くちなしのや)

幕末の尊攘志士である真木保臣が、久留米藩の藩政改革に失敗し、謹慎させられた家である山梔窩(さんしか)は、幕末の歴史を語る上で重要な場所です。現在は福岡県筑後市水田に位置しており、「くちなしのや」とも呼ばれています。 山梔窩の概要 山梔窩は、別名「くちなしのや」としても知られ、その名称は庭前に咲き乱れるクチナシの花に由来します。「山梔」はクチナシ、「窩」は小屋を意味し、「くちなしのや」という愛称が付けられました。敷地の前庭には老松や芭蕉などが植えられ、また前には小川が流れ、その上に橋が架けられています。 所在地と周辺施設 現在の山梔窩は、福岡県筑後市水田に位置しており、隣接地には山梔窩歴...»

広川町

広川町は、福岡県八女郡の町で、自然豊かな景観と歴史的な魅力を持っています。町内には様々な観光スポットがあり、伝統的な文化や地元産業も盛んです。 広川町の概要 広川町は福岡県南部に位置し、八女郡で唯一の町です。他の八女郡の町村が八女市に合併する中、広川町は独自の道を歩み、単独町制を続けています。町内には九州自動車道の広川インターチェンジや工業団地が整備され、安定した財政基盤を有しています。 立地とアクセス 広川町は筑後平野の東端に位置し、九州自動車道と国道3号が町を南北に貫いています。また、町東部には山地が広がり、自然豊かな景観が楽しめます。アクセス面では、福岡空港が最寄り空港で、町内に...»

八女市黒木

八女市黒木は福岡県八女市に位置する、重要伝統的建造物群保存地区として知られています。八女市黒木町黒木および黒木町桑原の一部、約18.4haにわたるこの地域は「筑後黒木」とも呼ばれ、美しい伝統建築と豊かな歴史的背景を持つ町並みが広がっています。 黒木の歴史と成り立ち 八女市黒木(旧・八女郡黒木町)は、もともと猫尾城の城下町として発展しました。城の廃城後には、久留米藩の在郷町としても発展を続け、特に山からの豊富な産物を取り扱う商業の中心地となりました。 町の形成と水路の整備 1587年(天正15年)に、矢部川と笠原川の合流点付近にある素盞鳴神社を中心として、現在の下町が形成されました。その...»

童男山古墳

福岡県八女市山内に位置する童男山古墳は、古墳時代後期に築かれたとされる重要な円墳で、八女古墳群の一部として福岡県指定史跡に認定されています。複数の横穴式石室を持つこの古墳は、徐福の墓として旅の安全祈願の対象であるほか、耳の神様としても崇拝されています。 概要 童男山古墳は、福岡県南部の八女丘陵最東部に位置し、星野川の北岸に築かれた大型円墳です。周囲には古墳が27基分布しており、これらを総称して童男山古墳群と呼びます。その中で童男山古墳は中心的な役割を果たしており、徐福が率いた伝承の地とされています。江戸時代にはこの古墳が既に開口され、1987年には八女市教育委員会による発掘調査が行われまし...»

津江神社

津江神社は、福岡県八女市(旧:八女郡黒木町)に位置し、長い歴史と豊かな伝承を持つ神社です。平安時代末期の嘉応元年(1169年)に、黒木大蔵大輔源助能(みなもとのすけよし)によって創建されたと伝えられています。助能は後白河法皇からも厚く信頼され、姓や恩賞を賜った武将でしたが、さまざまな試練に見舞われ、その運命に従って津江神社が生まれました。 津江神社の創建 津江神社は、その創建者である黒木大蔵大輔源助能の生涯の物語が深く関わっています。助能は後白河法皇に仕えて名を上げた武将で、豊後国の大友氏から疑念をかけられ、津江(現在の大分県日田市中津江村)に幽閉されました。その苦難の中で助能は、「無事に...»

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